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デュアルコアCPUノート特集・2006 春

デュアルコアCPUノート特集・2006 春

2006年01月23日 00時00分更新

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フライング発表続出!? Core Duo搭載ノートが各社から続々登場!

 Core Duoを搭載したCentrino Duoモバイル・テクノロジ対応のノートパソコンも、メーカー各社から続々と発表されている。しかし今回異例なのは、Core Duoの正式発表前の2005年12月に、日本電気(株)(以下NEC)と富士通(株)が相次いで搭載製品を発表したことだ。もちろん正式発表前なので、CPU名は未公開という異例の発表。かつてはソニー(株)が得意(?)とした発表方法だが、新春モデル新製品の前倒し発表傾向が、Core Duo搭載製品にも波及した形だ。

NECはLaVie RXとVersa Proに投入

 
Core Duo T2300を搭載するLaVie RX「LR900/ED」

 NECが12月19日に発表したCore Duo搭載ノートは、パフォーマンス重視のモバイルノート“LaVie RX”シリーズの「LR900/ED」である。14.1インチSXGA+とモバイルユースでは大画面高解像度の液晶ディスプレーを搭載するLR900/EDには、Core Duo T2300-1.66GHzを搭載する。チップセットや無線LANチップもインテル製で、Centrino Duoモバイル・テクノロジ対応となっている。重量は2kgとモバイルノートを称するには重いが、大画面液晶ディスプレーならではの使いやすさが魅力だ。出荷時期は未定。

 またCore Duoの正式発表後には、Core Duo T2300-1.66GHzを採用したビジネス向けノートパソコン、“VersaPro”「VY16E/LV-W」を発表した。LaVie RXのビジネス向けモデルとも言える製品で、Core DuoプロセッサーとIntel 945GM Expressチップセットを搭載、SXGA+液晶ディスプレーも搭載する。また指紋でユーザー認証を行なう指紋認証ユニットを内蔵している。重量は1.96kg。出荷は26日より。

VersaPro「VY16E/LV-W」
VersaPro「VY16E/LV-W」


富士通は大型ハイパフォーマンスノートにCore Duo搭載

FMV-BIBLO NX「NX90R-W」
FMV-BIBLO NX「NX90R-W」

 富士通も昨年末の12月19日に最初のCore Duo搭載/Centrino Duo対応ノートを発表しているが、モバイルノートで投入したNECとは異なり、大型液晶ディスプレーとTV録画機能を備えるハイエンドデスクノート“FMV-BIBLO NX”「NX90R-W」だった。17インチワイドのWXGA液晶ディスプレーを搭載し、2台のHDD(計320GB)とアナログTVチューナーを内蔵する。CPUはCore Duo T2300-1.66GHzを搭載する。グラフィックスチップにも最新のMobility Radeon X1400を採用するなど、エンターテイメントを満喫できる製品となっている。

 インテルの発表後には、企業向けノートパソコン“FMV-LIFEBOOK”シリーズにもCore Duo搭載の「FMV-E8310」が発表された。搭載液晶ディスプレーは15インチサイズ(SXGA+またはXGA)、重量も約2.9kgと大型なので、モバイル用途ではなくデスクトップ代替用途を想定している。搭載CPUは注文時に選択可能で、T2600/T2500/T2300の3種類から選べる。Intel 945GM Expressチップセットと無線LAN機能も備え、Centrino Duo対応ノートとなっている。またセキュリティー向上用にTPM対応セキュリティーチップを内蔵するほか、指紋認証ユニットまたはFeliCaリーダー/ライターを内蔵し、ユーザー認証に利用することも可能である。出荷開始は1月中旬から。

FMV-LIFEBOOK「FMV-E8310」
FMV-LIFEBOOK「FMV-E8310」


東芝はQosmioに、
エプソンダイレクトも大型ハイエンドノートで

Core Duoに地デジ録画機能も搭載したハイエンドAVノート“Qosmio G30”
Core Duoに地デジ録画機能も搭載したハイエンドAVノート“Qosmio G30”

 (株)東芝は10日に、AVノート“Qosmio”シリーズの最上位製品として、Core Duo搭載の“Qosmio G30”シリーズ3機種を発表した。ノートパソコン初の地上デジタル放送受信/録画機能搭載、最上位機種にはフルHD対応(1920×1200ドット)の液晶ディスプレーを備えるなど、TV関連機能に重点が置かれがちだが、CPUにCore Duoプロセッサーを搭載したほか、2台のHDD内蔵、グラフィックスチップに最新のNVIDIA GeForce Go 7600を採用するなど、ノートパソコンとしては最新かつ最上級のハードウェアで構成されている。価格もその分高めで、最上位モデルでは予想実売価格が38万円前後と、こちらも最上級となっている。2月下旬より販売開始予定。

15.4インチワイド液晶ディスプレーを搭載したCore Duo搭載ノート「Endeavor NT9500Pro」
15.4インチワイド液晶ディスプレーを搭載したCore Duo搭載ノート「Endeavor NT9500Pro」

 エプソンダイレクト(株)も11日に、大型液晶ディスプレーを搭載し、Core Duoプロセッサーを選択可能なハイエンドノート「Endeavor NT9500Pro」を発表した。TV録画機能こそ搭載しないが、CPUには最高でCore Duo T2600を選択できるほか、グラフィックスチップにはMobility Radeon X1600を搭載するなど、ハイスペック指向のノートパソコンとなっている。液晶ディスプレーにはフルHD解像度の15.4インチワイドサイズか、15インチSXGA+のいずれかを選択可能。メモリーも最大で2GBまで内蔵可能だ。1月末より受注開始予定。

Core Duo搭載ノートの本命って、実はこれ!?
アップルがMacBook Proを発表!

インテルCPUを搭載する初のMacOSノート「MacBook Pro」もCore Duoプロセッサー搭載。ただしWindowsパソコンではないので、Centrino Duo対応ではない
インテルCPUを搭載する初のMacOSノート「MacBook Pro」もCore Duoプロセッサー搭載。ただしWindowsパソコンではないので、Centrino Duo対応ではない

 上述の製品はすべてWindows XP搭載パソコンだが、Core Duo搭載ノートはWindowsに限らなかった。米アップルコンピュータ社(以下アップル)が10日(米国時間)に、インテルCPUを搭載した初のMacOS Xノートパソコンとして、「MacBook Pro」を発表したのだ! 外見は従来のPowerBook G4と同じに見えるが、厚さは若干薄く、Core Duoプロセッサー採用で4倍以上高速になったという。

 MacBook Proには、CPUにCore Duo-1.83GHzを搭載する機種と、1.66GHzを搭載する機種の2製品がラインナップされる。それぞれT2400-1.83GHz、T2300-1.66GHzに当たるが、アップルは“T2x00”といったプロセッサ・ナンバー表記は使わないとしている。グラフィックスチップにはMobility Radeon X1600を採用。液晶ディスプレーは15.4インチワイドサイズ(1440×900ドット)で、デスクトップパソコン用の液晶ディスプレー“Apple Cinema Display”並みの輝度を誇る。ディスプレーの上側には、ビデオチャット用のカメラ“iSight”が内蔵されている。また赤外線リモコン用受光部も内蔵し、リモコン操作環境“Front Row”にも対応している。重量は2.54kg。

Core Duo搭載の新“iMac”。PowerPC G5と比べて2~3倍速いとしている。CPUは変わっても、デザインの秀逸さは変わらず継承されている
Core Duo搭載の新“iMac”。PowerPC G5と比べて2~3倍速いとしている。CPUは変わっても、デザインの秀逸さは変わらず継承されている

 またアップルはノートパソコンだけでなく、液晶一体型デスクトップ“iMac”にも、Core Duoを搭載する製品を2機種発表した。17インチまたは20インチワイドサイズの液晶ディスプレーと一体化された本体を持ち、内部システムはMacBook Proとほぼ同様。CPUにはCore Duoの2.0GHzまたは1.83GHzを採用している。

 OSの違いゆえに、既存のWindowsパソコンユーザーが飛びついて乗り換えるかどうかはわからないが、Core Duo搭載で大幅にパワーアップした新世代のMacを、体験してみるのも面白そうではないか。

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