このページの本文へ

富士通、ウェブ直販で9色の“LOOX T”を購入できるようにすると発表

2006年01月20日 19時39分更新

文● 編集部 小林久

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

富士通(株)は20日、同社の直販ウェブサイト“WEB MART”において明日から出荷が開始される“LOOX T”シリーズのカラーバリエーションモデルに関する発表会を都内で開催した。

カラバリ
LOOX Tシリーズ。9色のカラーバリエーションが選択可能に

WEB MARTでは“カスタムメイド”と呼ばれるBTOオプションが選択可能。今回は、そのメニューのひとつとして、LOOX Tシリーズの天板を1万円の追加料金で変更できるようにした。カラーバリエーションは9色が選べるが、その一部は昨年10月の“WPC EXPO 2005”で実施したアンケートに基づいて決められたものだという。

五十嵐本部長
富士通パーソナルビジネス本部 本部長代理兼モバイルPC事業部長の五十嵐一浩氏

発表会では、富士通パーソナルビジネス本部 本部長代理兼モバイルPC事業部長の五十嵐一浩(いがらし かずひろ)氏、今回のデザインを担当した、富士通総合デザインセンター パーソナル・ソリューションデザイン部デザイナーの益山宣治(ますやま のぶはる)氏などが出席して商品の特徴や見所について説明した。

五十嵐氏は、冒頭の挨拶でLOOXシリーズの歩みについて振り返り、薄さと軽さにこだわり、米トランスメタ社のCrusoeなどをいち早く登載してきたことなどを説明した。また、昨年12月に発表された1kgを切るタブレットPC“LOOX P”シリーズに関しても言及し、2000年に米国で開催されたCOMDEXの会場で米マイクロソフト社にタブレットPCの構想に関して説明された際のエピソードなども紹介した。五十嵐氏は、マイクロソフトはタブレットPCのリファレンスデザインに“電磁誘導式のタブレット”を使用することが盛り込まれているが、長期の交渉を続けるなかで、昨年秋にようやくマイクロソフトにタッチパッドを使用したタブレットPCの開発を認めさせることができたのだという。LOOX Pには感圧式のタッチパネルが使用されている。



デザイナーの益山氏
デザインを担当した増山宣治氏

デザイナーの益山氏は、富士通ではこれまで携帯電話機のデザインなどを手がけてきたが、過去にはジュエリーや時計のデザインを担当した経歴も持つ。今回のデザインに関しては「パソコンと携帯電話機の違いは特に意識しなかった」ということだが、携帯電話機と比べるとパソコンの塗装はよりシンプルな手順を踏む必要があり、そのあたりの苦労があったそうだ。天板はマグネシウム合金製で、下塗り→磨き→成形→上塗り→磨きという工程を経て塗装されているようだが、塗装の品質は国内でしか実現できないレベルなのだという。

9色の中で益山氏が特に気に入っているのは、マット調のホワイト(レザーホワイト)とのことだ。益山氏の説明では、アップルコンピュータやシャープなど、光沢感のあるホワイトの採用はこれまであったが、マット調の塗装は汚れが目立つなどの理由で敬遠されることが多い色であり、その意味で新しい試みだったという。

今回用意された9色は従来色の“マーズレッド”(光沢のある茶色)、“レザーホワイト”(マット調の白)、“レザーブラック”(つや消しの黒)に、“イタリアンレッド”(光沢のある赤)、“ディープブルー”(グロス調の紺)、“チェリーピンク”(グロス調の赤紫)、“フォレストグリーン”(グロス調の緑)、“オリーブグリーン”(マット調の彩度が低い緑)、“カプリブルー”(マット調の淡青)が加わる構成となっている。これらの色はアンケートの人気だけではなく、カラーバリエーションとして面白みを感じさせるかどうかも考慮して選択されたものだという。



カラバリ(1) カラバリ(2) カラバリ(3)
会場に展示されていた9色のLOOX T

WEB MARTのユーザー層は30代の男性が中心とのことだが、富士通ではカラーバリエーションをアピールポイントとして、女性ユーザーのリーチも狙っていく考えだという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン