存在感のある簡潔で美しい“もの”を目指した『SH702iD』
SH702iDを手がけた松永 真氏 |
シャープ(株)製造のSH702iDは、松永 真氏がデザインしたもの。松永氏は、フランス革命の人権ポスターや“東京三菱銀行”などのシンボルマークなどグラフィックデザインなどで知られており、ニューヨーク近代美術館など国内外の71ヵ所の美術館等に多数の作品が永久保存されている。
SH702iDのデザインは、「自分自身のため」のもの。「私は、何か静かではあるけれど、存在感のある簡潔で美しい“もの”。シズル感のある、佇まいの良いもの。自分自身の持ち物として、分身として許せる物が欲しかったのです。高齢だから、かけるだけだから、文字が見え易いだけで良いはずはありません。それにふさわしいクオリティーが欲しかったのです」とコンセプトを明かした。直線と正円(数字キーなど)で構成された簡潔なデザインが特徴の折り畳み型デザインで、幅45×奥行き19.9×高さ94mmで89gの本体サイズと重さは、FOMA端末中最小/最軽量とうたわれている。カラーは“ピアノブラック”“ナチュラルホワイト”“ブリティッシュグリーン”という落ち着いた3色で、背面に内蔵されたライト“ライブイルミ”が8色8パターン、3つの“モード”(働く/遊ぶ/休む)で点滅する。操作ボタンや内蔵コンテンツには専用のフォントが採用されている。
『SH702iD』。左から“ピアノブラック”“ナチュラルホワイト”“ブリティッシュグリーン” |
「この携帯が、シリーズの中では最小、最軽量とうたわれていますが、それを狙ったわけではありません。小さな私の手に馴染むもの、私のそばに置いておくだけで満足できるシンプルなもの、そんなことが、この結果となりました」 |
折りたたんだ状態ではシンプルな小型の直方体となる。深い緑色のブリティッシュグリーンは携帯電話機としては珍しいカラーだ | ダイヤルキーの数字はオリジナルデザインのフォントを採用。円形のキーは大きめで押しやすく、数字フォントは太字で見やすい |
ミュージックプレーヤー機能を搭載し、本体を閉じたままでもサイドキーにより専用アプリケーションの起動や操作が可能。また、リダイヤル/着信履歴に続く“第3の履歴”として、最近使った機能やファイルを少ない手数で呼び出せる“アクティブマーカー”機能を搭載する。これは、音楽/メール/iアプリなどの利用履歴を記録して最大5件までリスト化し、待受画面から呼び出せるというものだ。
- ディスプレー
- メイン:約2.0インチCGS液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
- カメラ
-
メイン:有効131万画素CMOSセンサー
サブ:有効11万画素CMOSセンサー - 外部メモリー
- miniSDメモリーカード(別売)
- 連続通話時間
- 約130分
- 連続テレビ電話時間
- 約80分
- 連続待受時間
-
約420時間(静止時)
約330時間(移動時) - 本体サイズ/重さ
- 幅45×奥行き19.9×高さ94mm/約89g
- 本体カラー
- ピアノブラック、ナチュラルホワイト、ブリティッシュグリーン
ストレート型デザインの『D702i』
三菱電機(株)のD702iは、ストレート型のデザインで、奥行き16.7mm/重さ約99gというFOMAシリーズとしてはコンパクトなサイズが特徴。本体カラーは“METAL BLACK”“SHINY WHITE”“SPARKLE BLUE”の3色で、待ち受け画面や時計などの内蔵アプリケーションは各ボディーカラーに合わせられている。また、数字キーが常に露出するストレート型ならではの誤操作を防止するため、待ち受け画面の状態で一定時間端末の操作がない場合は、“タイマーキーロック設定機能”により自動的にキー操作が無効となる。キーロックが作動するまでの時間は設定が可能だ。操作キーは、通話着信時やメール着信時に27パターンの“ブルーキーイルミネーション”(青色LED)が点灯するようになっている。
『D702i』。左から“SHINY WHITE”“METAL BLACK”“SPARKLE BLUE” | 背面には131万画素CMOSセンサーとスピーカーを搭載する |
このほかメール関連機能として、通信圏外で作成したメールが圏内に入ると自動的に送信される“圏内自動送信”や、あらかじめ定型の文章を登録しておくことで、着信メールに対しすぐに返信が可能となる“クイック返信機能”を備える。
キーのバックライトは、上段のキーから下段のキーへ順番にに光る“ウェーブ”など、27種類のパターンで発光する | 表示する機能を絞った“シンプルメニュー”を採用。従来の三菱電機製端末と異なり、数字キーによるショートカットにも対応した |
- ディスプレー
- メイン:約2.0インチTFT液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
- カメラ
-
メイン:有効131万画素CMOSセンサー
サブ:有効10万画素CMOSセンサー - 連続通話時間
- 約155分
- 連続テレビ電話時間
- 約94分
- 連続待受時間
-
約520時間(静止時)
約360時間(移動時) - 本体サイズ/重さ
- 幅47×奥行き16.7×高さ130mm/約100g
- 本体カラー
- METAL BLACK、SHINY WHITE、SPARKLE BLUE
プッシュトーク対応の『P702i』
P702iは、パナソニック モバイル コミュニケーションズ(株)製造の折り畳み型端末。すでに902iシリーズに搭載されているプッシュトーク機能を“70x”シリーズでは初めて採用する。
『P702i』。左から“Pink”“Silver”“Bitter” |
またP702iは、使い勝手に配慮したサポート機能を複数備えているのが特徴。その1つは“ワンプッシュオープン”機能で、二つ折りの状態で着信があった際にヒンジ部の専用ボタンを押すと端末が自動的に開いてそのまま通話できるほか、メールの新着があった際に専用ボタンを押すと自動的に画面に受信メール一覧が表示される。もう1つは“簡単モード”機能で、電話やメールなどのメニュー構成を基本的な機能/項目に絞り込んで表示し、少ない手数で目的の機能を利用できる。そのほかミュージックプレーヤー機能を搭載し、miniSDカードに記録した音楽を聴きながら、メールやiモードの使用が可能。対応するminiSDカードは最大1GBで、ダウンロードした“着うた”“着モーション”なども一部保存可能という。
702iシリーズで唯一、902iシリーズの標準機能プッシュトークに対応する。プッシュトーク対応端末とグループ通話を楽しめる | SD-Audio方式の楽曲の再生に対応する。1GBのminiSDカードを使えば、最大で約250曲を持ち歩ける。再生時間は約420分で長時間の利用が可能だ |
- ディスプレー
-
メイン:約2.2インチTFT液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
サブ:約0.9インチモノクロSTN液晶ディスプレー(96×25ドット) - カメラ
-
メイン:有効125万画素νMaicoviconセンサー
サブ:有効11万画素CMOSセンサー - 外部メモリー
- miniSDメモリーカード(別売)
- 連続通話時間
- 約150分
- 連続テレビ電話時間
- 約100分
- 連続待受時間
-
約500時間(静止時)
約350時間(移動時) - 本体サイズ/重さ
- 幅49×奥行き22×高さ102mm/約98g
- 本体カラー
- Silver、Bitter、Pink