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NTTアイティ、省エネ型記憶装置“MAID”を利用したネットワークストレージシステム“ZFS-NAS MAID”を発売

2006年01月11日 23時22分更新

文● 編集部

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エヌ・ティ・ティ アイティ(株)は11日、HDDを利用した省エネ型の記録装置“MAID”に対応した大容量ネットワークストレージシステム“ZFS-NAS MAID”の販売を12日に開始すると発表した。容量が48TBの場合、価格は8032万5000円。

“ZFS-NAS MAID”の概要
大容量ネットワークストレージシステム“ZFS-NAS MAID”の概要

“MAID(Massive Arrays of Inactive Disks、メイド)”は、複数のHDDでRAIDを多数構成し、同時に利用可能なRAIDが一部(たとえば25%)となるようにHDDの起動/停止をRAID単位で制御することで、消費電力を低減するとともに、HDDの寿命を延ばす技術。主にオフラインの仮想テープライブラリーとして利用されている。

“ZFS-NAS MAID”は、MAID装置と、I/Oブロック単位での階層型ストレージ管理に対応した同社製のファイルサーバーソフト『ZFS』を組み合わせることで、オンラインディスクとして利用できるようにしたネットワークストレージシステム。NASサーバーとMAID装置で構成されており、『ZFS』によりNASサーバーのキャッシュディスクとMAIDの複数のHDDで構成される仮想媒体を一体化して、オンラインのHDDと同じように扱える大容量の仮想ボリュームを構成するのが特徴。書き込む場合、データはキャッシュディスクに一時的に蓄積され、書き込まれる仮想媒体が選択/通電されてアクセス可能となった時点でバックグラウンドで書き込まれるようになっている。読み出す場合は、キャッシュディスクに存在すればそれをクライアント端末に転送し、存在しなければ該当する仮想媒体を選択/通電し、アクセス可能となった時点でクライアント端末に転送する。

NASサーバーは、約20GBのキャッシュディスクと、ネットワークインターフェース(Gibabit Ethernet×2)、MAID接続用インターフェース(2Gb FibreChannel×2)を搭載し、ファイルプロトコルはCIFS/NFS/FTPに対応する。クライアントの対応OSはWindows、Linux、UNIX、Mac OS X。MAID装置は、容量が12TB(仮想ドライブ2台)、24TB(仮想ドライブ4台)、48TB(仮想ドライブ4台)をラインアップする。仮想ドライブへのアクセスは、書き込みが毎秒50MB、読み出しが毎秒67MB。HDDは6台でRAID 5を構成しており、仮想媒体の容量は1.5TB(1/6は冗長化データ)。最大消費電力は、12TBで550VA以下、24TBと48TBで750VA以下で、従来の約4分の1になるという。

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