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【2006年年頭挨拶ニュースリリース】サン・マイクロシステムズ(株)代表取締役社長 ダン・ミラー氏

2006年01月06日 21時15分更新

文● 編集部

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(2006年 年頭挨拶)

「参加の時代」に向けた新しい価値の提案を目指して

新年明けましておめでとうございます。

1990年代に始まるインターネットの発展により、人、企業、政府、地域など多くの人々や組織が互いに結ばれるようになりました。ネットワークの量的な変化は私たち人間の活動の質に大きな変化をもたらし、ネットワークで結ばれた人々の参加により新しい価値が創造される時代になろうとしています。昨年は、Solarisオペレーティングシステムのオープンソース化を皮切りに、高性能と低消費電力を両立した新しいプロセッサおよびサーバ製品を投入するなど、この「参加の時代(Participation Age)」に向けて、ここ数年サンの英知と技術力を結集して開発を推し進めてきた戦略や具体的な製品を満を持して投入しました。今年は戦略を実行に移す年と位置づけ、特に「環境への配慮」と「技術の共有化」に力点を置いた事業展開を通じてお客様に新しい価値を提案してまいります。

ある調査結果によると全世界のデータセンターの約80%は、電力供給力、空調設備、設置スペースの問題を抱えているといわれています。世界中のお客様が抱えている問題は、単に処理性能が高いサーバを採用することではなく、コンピューティング資源の追加に耐えうるだけの電力供給力の確保とそれに伴う発熱対策です。サンは長年の間、コンピューティングとネットワーキングに関する環境負荷の削減に取り組んできました。化石燃料の消費や合成材料の使用を極力抑え、環境に配慮した(Eco-Responsible)革新技術を採用したプロセッサを投入しています。最新のUltraSPARC T1はシンプルな構造のコアを多数集積するというアプローチにより、73ワットという家庭用の電球ほどの低消費電力で従来製品の5倍の性能を実現しています。自動車や家電製品の世界では環境配慮を指向することがあたりまえになっており、燃費の良さや消費電力の低さが製品の価値につながっています。IT業界においても地球環境にやさしい製品を提供することで、お客様のIT基盤強化とビジネス効率の向上への貢献と環境保全への貢献を両立できるものと確信しています。

昨年はサンにとって、オープンソース・コミュニティの成長を目指して重要な第一歩を踏み出した年でもありました。OpenSolarisのコミュニティが活動を開始したことに続き、アプリケーションサーバのオープンソース化、UltraSPARC T1のソースコードのオープン化も表明しました。Solarisのダウンロード数はこの1年間で350万件を超えています。今年も、技術革新とコミュニティ開発のリーダーとして技術の共有化を一層加速し、お客様やパートナーとともにコンピューティング技術の新たな発展に取り組んでまいります。

今年、国内の先端企業はコストの効率化と次世代のサービスや品質に焦点をあてたIT投資を行うと予想されます。「環境配慮」と「技術の共有化」を事業展開の中核に据え、パートナー企業とともにサンの革新技術をベースにした新しい価値を提案するとともに、お客様のIT基盤に対する要求に総力をあげて応えていく所存です。

以上

(用字用語は原文のまま)

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