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デジタル放送録画モデルを大幅拡充!――ソニー、2006年春モデルのVAIOデスクトップパソコン新製品を発表

2006年01月06日 14時59分更新

文● 編集部 小西利明

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デジタル放送対応の“VAIO type H”『VGC-H72DB2R』。付属の液晶ディスプレーは20インチワイドの大型
デジタル放送対応の“VAIO type H”『VGC-H72DB2R』。付属の液晶ディスプレーは20インチワイドの大型

低価格帯からハイスペックまで、幅広い価格帯向けに製品をラインナップする省スペースデスクトップパソコン“VAIO type H”。春の新製品ではデジタル放送対応モデルの登場に加えて、HDV方式のハイビジョン映像編集対応、インスタントモード搭載、さらに基本スペックの向上などが行なわれている。

VAIO type Hの主なスペック

VGC-H72DB2R
Pentium D 820-2.80GHz/メモリー 1GB/Intel 945G Express内蔵グラフィックス/400GB HDD/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/3波対応デジタル放送チューナー内蔵/ダブルアナログ放送チューナー内蔵/TVチューナー内蔵20インチワイド液晶ディスプレー 1680×1050ドット付属/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
33万円前後/14日発売予定
VGC-H72B7
Pentium D 820-2.80GHz/メモリー 512MB/Intel 945G Express内蔵グラフィックス/300GB HDD/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/ダブルアナログ放送チューナー内蔵/17インチ液晶ディスプレー 1280×1024ドット付属/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属/Office Personal Edition 2003付属
23万円前後/14日発売予定
VGC-H52B7
Celeron D 355-3.33GHz/メモリー 512MB/Intel 915GV Express内蔵グラフィックス/300GB HDD/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/ダブルアナログ放送チューナー内蔵/17インチ液晶ディスプレー 1280×1024ドット付属/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
19万円前後/14日発売予定
VGC-H32B7
Celeron D 355-3.33GHz/メモリー 512MB/Intel 915GV Express内蔵グラフィックス/250GB HDD/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/アナログ放送チューナー内蔵/17インチ液晶ディスプレー 1280×1024ドット付属/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
18万円前後/14日発売予定
最も安価ながら17インチの液晶ディスプレーが付属する『VGC-H32B7』
最も安価ながら17インチの液晶ディスプレーが付属する『VGC-H32B7』

注目のデジタル放送対応モデルは、最上位機種の『VGC-H72DB2R』である。type Rと同じデジタル放送チューナーを搭載し、地上/BS/110度CSデジタル放送のHD品質での視聴と録画が可能である。内蔵HDDでの録画可能時間は、地上デジタルハイビジョン放送で約34時間とされている。またH72DB2RとH72B7、H52B7には、ダブルアナログTVチューナーも内蔵しており、2番組同時録画(H72DB2Rならデジタル予約録画+アナログ2番組録画)が可能となっている。H32B7はアナログTVチューナーを1台内蔵する。

またH72DB2Rは、ディスプレーとして大画面高解像度の20インチワイド液晶ディスプレーが付属することも特徴である。デジタルハイビジョン放送表示に適したワイド画面で、解像度も1680×1050ドットと非常に高解像度になっている。さらにTV側にもアナログTVチューナーが内蔵されていて、パソコン画面上に子画面の形で、アナログ地上波の放送を映すことができる。そのほかの3機種は17インチのSXGA液晶ディスプレーが付属する。

ノートパソコンでは、Windows XPを起動せずにTV視聴/録画やDVD再生などを行なう“インスタントモード”を備える製品が流行している。type Hはデスクトップパソコンながら、全機種がインスタントモードを搭載する。インスタントモードではTVの視聴、DVDメディアへのダイレクト録画、CD/DVDの再生が可能となっている。

基本スペックを見てみよう。CPUはH72シリーズがPentium D 820-2.80GHzを、H52とH32はCeleron D 355-3.33GHzを搭載する。チップセットはH72シリーズがIntel 945G Express、H52とH32がIntel 915GV Expressを搭載する。拡張スロットの類はないので、グラフィックスカードの増設等はできない。光ディスクドライブとしては、全機種がDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブを内蔵する。また本体上部にFeliCaポートを搭載する。

予想実売価格はH72DR2Rが33万円前後、H72B7が23万円前後、H52B7が19万円前後、H32B7が18万円前後と想定されている。またVOMモデルとしては、ダブルアナログTVチューナータイプの『VGC-H72S』と、シングルアナログTVチューナータイプの『VGC-H32S』がラインナップされている。なおVOMモデルにはデジタル放送チューナー搭載モデルはラインナップされていない。

VAIO type V

デジタル放送チューナーを搭載する20インチワイド液晶ディスプレー一体型パソコン『VGC-VA201DB』
デジタル放送チューナーを搭載する20インチワイド液晶ディスプレー一体型パソコン『VGC-VA201DB』

大型ワイド液晶ディスプレー一体型パソコン“VAIO type V”シリーズは、店頭モデルにデジタル放送対応機能を搭載したモデルが追加されたほか、基本スペックの向上が図られた新製品4機種が登場した。

VAIO type Vの主なスペック

VGC-VA201DB
Pentium 4 640-3.20GHz/メモリー 1GB/ATI Mobility Radeon X700搭載/500GB HDD(250GB×2)/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/3波対応デジタル放送チューナー内蔵/ダブルアナログ放送チューナー内蔵/20インチワイド液晶ディスプレー 1366×768ドット/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
32万円前後/14日発売予定
VGC-VA201RB
Pentium 4 640-3.20GHz/メモリー 512MB/ATI Radeon Xpress 200M内蔵グラフィックス/400GB HDD(200GB×2)/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/ダブルアナログ放送チューナー内蔵/20インチワイド液晶ディスプレー 1366×768ドット/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
25万円前後/14日発売予定
VGC-VA201B
Celeron D 346-3.06GHz/メモリー 512MB/ATI Radeon Xpress 200M内蔵グラフィックス/400GB HDD(200GB×2)/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/ダブルアナログ放送チューナー内蔵/20インチワイド液晶ディスプレー 1366×768ドット/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
22万円前後/14日発売予定
VGC-VA171B
Celeron D 346-3.06GHz/メモリー 512MB/ATI Radeon Xpress 200M内蔵グラフィックス/400GB HDD(200GB×2)/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/ダブルアナログ放送チューナー内蔵/17インチワイド液晶ディスプレー 1280×768ドット/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
19万円前後/14日発売予定

type Vシリーズは20インチワイドまたは17インチワイドの液晶ディスプレーのスタンド部に、パソコンの機能を内蔵した一体型パソコンである。全機種がダブルアナログTVチューナーを搭載し、2番組同時録画が可能となっている。またtype Hと同様のインスタントモードも備える。

type VシリーズはVAIOの中でもいち早くデジタル放送の視聴/録画機能に対応した製品だが、デジタル放送対応機種はVOMモデルにしかラインナップされていなかった。しかし春モデルの新製品からは、店頭販売モデルにもデジタル放送視聴/録画に対応する『VGC-VA201DB』がラインナップされ、よりデジタル放送録画が身近になった。VA201DBはダブルアナログTVチューナーも合わせて、デジタル1+アナログ2番組の同時録画が可能となる。

スタンド状のパソコン本体部には、DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブと2台のHDD、CPUなどが内蔵されている。全機種が2台のHDDを搭載するため、VA201DBは計500GB、それ以外の機種も計400GBと、HDD容量は多めになっている。CPUはハイパー・スレッディング対応Pentium 4 640-3.20GHz(VA201DB、RB)か、Celeron D 346-3.06GHz(VA201B、171B)を搭載する。またVA201DRは、グラフィックス機能に“ATI Mobility Radeon X700 256MB HyperMemory”を採用しているほか、メインメモリーも標準で1GB積むなど、非常にハイスペックな構成となっている。他の3製品はATI Radeon Xpress 200Mと512MBのメインメモリーを搭載する。

TVのような使用シーンを想定しているtype Vならではの新機能として、付属のリモコンを使ったウェブブラウジング機能が追加された。リモコン上の“VAIO”ボタンからウェブブラウザーを起動し、4方向キーでスクロール操作を行なえるといったあたりは当然だが、さらにチャンネルボタンに“進む”“戻る”や“ホーム”“お気に入り”などの機能が割り当てられているほか、携帯電話風の文字入力機能も備え、リモコンだけでURLや検索用のキーワードなどの入力まで行なえるようになっている。また付属キーボードとマウスもワイヤレスタイプなので、「リモコンはやっぱり使いにくい」という人でも、ワイヤレスで快適な操作を行なえる。

このほかにも、音楽再生やデジタル写真スライドショーの機能を持つtype V専用エンターテイメントソフト“LifeFLOW”が、ポッドキャスティングの再生に対応するなどの変更も加えられた。

予想実売価格はVA201DBが32万円前後、VA201RBが25万円前後、VA201Bが22万円前後、VA171Bが19万円前後と想定されている。

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