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アイファイヤー、34インチ厚膜誘電体ELパネルのエンジニアリングサンプル製造でパイロット工場を立ち上げ

2006年01月05日 17時17分更新

文● 編集部

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カナダのアイファイヤー・テクノロジー(iFire Technology)社は現地時間の3日、本社内のパイロット工場の立ち上げが完了したと発表した。同工場では、独自の無機EL技術である“厚膜誘電体EL(TDEL=Thick-film Dielectric Electroluminescent Display)”を採用した34インチのハイビジョンテレビ用のディスプレーモジュールのエンジニアリングサンプルを製造し、リングサンプルを製造し、量産条件下における製造技術の実証を行なうという。

同社の親会社であるカナダのWestaim(ウェスティム)社のバリー・M・ヘック(Barry M. Heck)社長兼CEOは「我々はパイロット工場における生産の初期段階からTDELパネルを順調に生産している。引き続きパイロット生産を拡大し、パイロット工場で製造されたTDELディスプレイをOEM(相手先ブランド製品メーカー)および提携の可能性のある企業へ提供する予定である」と語っており、アイファイヤーのニコラス・W・クーリー(Nicolas W. Khoury)社長は「自発光ディスプレイ技術であるTDELは、他のフラットパネル・ディスプレー技術よりもCRTに近い優れた視認性能を持っている。良好な画像品質および薄く軽い形状に加えて、TDELディスプレーは初期投資が少なくて済み、他のテクノロジーに比べて製造コストを30%から40%も削減できる優位性が見込まれる。このことは、手ごろな価格の消費者向け製品を生み出します」と語っているという。

同社では、業界のリーダー企業と共同でTDELテクノロジーを商業化する意向としており、当面は30~45インチの画面サイズのディスプレーから製品化する計画としている。

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