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「スリム+ディスプレーよりもコンパクトに、デザインも美しく」――NEC、企業向け液晶一体型パソコン“Mate”を発表

2006年01月10日 11時59分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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日本電気(株)は10日、企業向けデスクトップパソコン“Mate(メイト)”シリーズの新製品として、液晶ディスプレー一体型の4製品(型番:『MY28E/FE-H』『MY26X/FE-H』『MY28V/FR-H』『MY26X/FR-H』)を今月26日に出荷開始すると発表した。液晶ディスプレーのサイズは17インチ(SXGA表示)と15インチ(XGA表示)の2タイプで、17インチタイプが搭載するCPUはデュアルコアのPentium D 920-2.80GHzもしくはCeleron D 331-2.66GHz、15インチタイプではHTテクノロジ対応Pentium 4 521-2.80GHzもしくはCeleron D 331となる。価格はオープンプライスで、同社直販サイト“得選街(とくせんがい)”での販売価格は、17インチタイプが12万9570円から、15インチタイプは11万9910円からとなる(いずれもCeleronモデルの場合)。

液晶ディスプレー一体型の新“Mate”
液晶ディスプレー一体型の新“Mate”。写真は17インチタイプだが、15インチタイプでもサイズは変わらない(15インチタイプは液晶パネルの周囲が太くなる)

同社は以前から企業向けデスクトップパソコン“Mate”に液晶一体型モデルをラインナップしているが、従来はノートパソコン向けのCPU(超低電圧版Pentium M)を採用していた。しかし、これではパフォーマンス不足を訴えるユーザーの声があり、デスクトップパソコン向けCPUの採用に合わせてデザインも一新したのだという。

キーボードを本体下部に閉まったところ
キーボードを本体下部に閉まったところ

本体は一見すると単体の液晶ディスプレーのようで、カラーリングはシルバーを基調に液晶パネルの周囲と側面、および底部(台座部分)の中央が黒という2トーンカラーになっている。パソコン本体の基板は液晶ディスプレーの背面に内蔵され、画面に向かって右側面にPCカードスロットとUSB 2.0×2を含む各種コネクター、光ドライブとFDD(排他で無線LANユニットを内蔵可能)、左側面にはUSB 2.0×4とオーディオ入出力、および輝度調整ツマミがある。電源はACアダプターを内蔵しており、裏面下部にパラレルポート、シリアルポート、外部RGB出力(ミニD-Sub15ピン)と並んで配置されている。

PS/2接続のキーボードとマウスが付属PS/2接続のキーボードとマウスが付属。マウスは本体に直接接続しなくても、キーボードのPS/2(延長)ポートに接続できる

液晶ディスプレーは垂直の状態から上向きに約15度チルト(傾斜)するほか、台座部分に回転機構を設けており左右170度にスイベル(回転)可能。これは、机の上でどの位置(中央か左右寄せか)に置いても使えるほか、窓口業務での対面販売などの現場で、相手に画面を見せる際にも本体を持ち上げることなく操作できることを考慮した設計だという。また、台座部分は液晶ディスプレーの最下端まで十分な余裕があり、キーボードをしまうことができる。これはパソコンを使っていても書き物などのデスクワークがまだまだ頻繁に発生するというユーザーの意見を反映したもので、キーボードの幅がちょうどディスプレーと同じサイズになっている(17インチタイプ/15インチタイプとも)。

本体左側面 本体右側面
本体左側面本体右側面

このほか、オフィスでは机が対面にレイアウトされているケースが多いため、後ろに直接熱気を排出せず、真後ろから吸気してCPUを冷却した排気は上に、電源などを冷却した排気は下に放出する空冷機構を設計・採用している。また、従来のMateシリーズと同様にセキュリティー機能として、USBなどI/Oポートに接続するデバイスを判別して使用制限(書き出しの可否)を行なう“Device Protector”、パソコンの廃棄時にHDD内のデータを消去する“HDDデータ消去ツール”などが標準搭載されている。

ディスプレー底部(右寄り) ディスプレー底部(左寄り)
ディスプレー底部(右寄り)の電源コネクターおよびシリアル、ミニD-Sub15ピン端子ディスプレー底部(左寄り)にはパラレル端子がある

CPUと液晶ディスプレー以外の主なスペックは、以下のとおり。

OS
Windows XP Professional SP2/同 Home Edition SP2/Windows 2000 Professional(SP4)/Windows 2000 Server(SP4)
チップセット
インテル945G Express
メモリー
256MB~最大2GB(PC2-4200対応DDR2 SDRAM)
グラフィックス
チップセット内蔵
HDD
40GB/80GB/100GB
光ドライブ
CD-ROM/CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ/DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
通信
10/100/1000BASE-T対応Gigabit Ethernet
(B.T.O.オプションでIEEE 802.11a/b/g対応無線LAN内蔵可能)
セキュリティーチップ
TPM v1.2準拠
拡張スロット
PCカード Type II×2(Type III×1)
インターフェース
USB 2.0×6、シリアル、パラレル、PS/2×2、ミニD-Sub15ピン、オーディオ入出力など
消費電力
17インチタイプ:最大約189W/標準約114W(Pentium Dモデル)、最大約170W/標準約107W(Celeron Dモデル)
15インチタイプ:最大約154W/標準約86W(Pentium 4モデル)、最大約131W/標準約80W(Celeron Dモデル)
本体サイズ
幅410×奥行き225×高さ437mm
重量
17インチタイプ:約13.5kg、15インチタイプ:約12kg

本体にはPS/2接続のキーボード&マウスが標準で付属するほか、B.T.O.オプションとしてUSB接続の指紋センサー内蔵キーボードなどに変更も可能となっている。なお、本製品は当面個人向けモデル“VALUESTAR(バリュースター)”シリーズとして販売される予定はないとのこと。

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