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【INTERVIEW】ニワンゴ杉本社長、GoogleやYahoo! とは違う“味な検索”

2006年01月06日 16時28分更新

文● 編集部 伊藤咲子/佐久間康仁

ニワンゴ代表取締役、ドワンゴ事業開発部 第2セクション担当部長の杉本誠司氏
ニワンゴ代表取締役、ドワンゴ事業開発部 第2セクション担当部長の杉本誠司氏

2005年末に発表され、大きな注目を集めた携帯電話機向けのメールポータルサービス“ニワンゴ”。1月中旬(予定)のサービス導入時の目玉機能はキーワード型の情報検索で、“Google モバイル”“Yahoo! モバイル”などと異なり、メールで問い合わせてメールで結果/情報そのものを受け取るというのが新しい。企画/運営は(株)ドワンゴの子会社である(株)ニワンゴで、取締役のひとりとして“2ちゃんねる”の管理人であり、(有)未来検索ブラジルの取締役である西村博之氏を迎えたこと、一般ユーザーに課す情報料が無料であることでも話題を呼んでいる。今回は、サービス開始を前に、ニワンゴ代表取締役の杉本誠司(すぎもと せいじ)氏に企画の意図、ビジネスモデル、検索システムと将来像などについて伺った。





ニワンゴの利用イメージ

インターネット接続に対応した携帯電話機(通信キャリアー問わず)を用い、専用メールアドレス(m@niwango.jp)に知りたい情報に関するキーワードを送ると、その情報が記載されたメールが届く。サービス開始当初に問い合わせできる情報は、電車の乗り換え、地図、天気、小説、着メロ、辞書(英和/和英/国語)、おみくじ、ニュース、画像合成(写真フレーム加工)、“2ちゃんねる”のスレッド検索の10分野(予定)。例えば「乗換 東京 渋谷」と送信すると、現在の時刻での電車の乗り換え情報が送られてくる(サービス事例(1)参照)。また任意のキーワードに対して返答するシステムもある。そのほか、検索した時点でその単語の登録がなくても、そのキーワードの情報が追加されると“フォローメール”が自動的に配信される(予定)。

(サービス事例1)電車の乗り換え情報を検索するイメージ サービス事例(2) 指定した地域の天気予報
サービス事例(1):電車の乗り換え情報を検索するイメージ(2005年11月の記者発表会より)サービス事例(2):指定した地域の天気予報
事例(1)のようにURLを記載してウェブサイトに誘導することもある


ドワンゴはテクニカルにコンテンツを遊び回す

[編集部] ドワンゴは、パソコン/携帯電話機向けのエンターテインメントコンテンツの企画やシステム開発事業で知られていますが、メールポータルサービスのニワンゴはどのようにして誕生したのでしょう?
[杉本氏] ドワンゴという会社は、“テクニカル”にコンテンツを遊び回すことに大きなこだわりを持っていまして、例えば“いろメロミックス”事業では、着メロ/着うたのようなコンテンツを揃える一方で、いろいろな機能の実装にこだわっています。入会・未入会、サービスの利用頻度、コンテンツの利用状況などユーザーのプロファイル(profile)に合わせて表示される内容が変化したりとか。

ニワンゴの企画の原型は、1年ほど前に、現在ニワンゴを構成しているメンバーの中から社内の企画会議で出てきたものです。その頃“いろメロミックス”では、天気予報/乗換案内/国語・英和・和英辞典といった実用情報を徐々に実装し始めていました(コーナー名は“いろメロポテト”)。そういったものをベースに、例えば着メロの検索結果や新着情報をメールで取得するような、一種の備忘録的な機能を増やしてはどうかと思い立ったわけです。

当時はm@niwanogo.jpのような専用メールアドレスにメールを送って、返事が返ってくるというような企画ではありませんでした。検索結果や新着情報を友達に転送するとか、メールを使ってユーザー同士がコミュニケーションができたら面白いと思ったんです。

「ウェブにアクセスするサービスなんだから、ウェブですべてやればいいじゃん」という意見もありましたし、議論はどうしてもウェブに回帰しがちなのですが、ウェブをまったく介さないで、そういう情報にアクセスできたら、便利だし面白いんじゃないかと思いました。

それで、メールで完結させようと決まった瞬間に、メールで問い合わせをしてそれに対して答えが返ってくるといいねという発想になって。それって“検索”じゃないですか。その時から、以前からお付き合いはあったのですが未来検索ブラジルさんを交えて、検索としてどういうことができるのかとか検討を始めました。一方、ドワンゴの守備範囲になるんですけれど、人口無能のようなものを組み合わせたら面白いよねと。

未来検索ブラジルさんとは、どのへんをどうしたらより面白くなるか、ビジネスというより“面白くなるか”ということで企画を詰めていきました。
[編集部] 言語解釈や、キーワードを分割するアルゴリズムはどちらが開発しているのですか?
[杉本氏] もともとは未来検索ブラジルさんですが、自然文の解釈はニワンゴの開発チームがやっています。

サービス解釈当初は“コマンドライン”という考え方で、“乗り換え”“天気”という決まったキーワードを入れるものだったのですが、やっぱり自然文でメールを書いて、それに返事が返ってくれるといいよねという希望はあって。自然文でのやり取りについては、ニワンゴと未来検索ブラジルさんとで作りこんでいる段階です。

メールの転送から生まれる文化もあるだろう

[編集部] 昨年の記者発表会では、携帯電話のメールの利用者はウェブサービスの利用者より30%多い約7000万人であることなどを挙げていましたが、サービスを提供するプラットフォームとしてウェブサイトに回帰しなかった理由をもう少し具体的に教えてください。
[杉本氏] ドワンゴの社風だと思うのですが、これはもうビジネスというより、“ほかがやっていないから”ということでしょうね(笑)。携帯電話向けのコンテンツサービスは、本来ウェブとメールの2つの市場があるわけです。ウェブ系のサービスを追求するのは相変わらずやっていますけれども、そういえばメールの分野は手をつけていない。じゃあやろうじゃないかと、決まったわけです。
[編集部] 電車の乗り換え情報から小説のようなコンテンツまでメールで受け取れるわけですが、ニワンゴとしてはコンテンツ(メール)を友達に転送することを推奨しているのでしょうか? いわゆる“公式サイト”で配布しているコンテンツの多くは、待ち受け画面であるとか、着信メロであるとか、著作権保護によってユーザー同士がメールで自由にやり取りできない仕組みになっていますので、少し意外です。
[杉本氏] 権利者に許諾を得ることは絶対に必要です。しかし、著作の権利を論じるとともに“口伝え”で広まっていくことから生まれる文化を考えることも重要ではないでしょうか。

コンテンツを友達にプレゼントできれば、贈った自分は幸せですし、もらった友達も幸せじゃないですか? コンテンツ配信事業者にしてみれば、プレゼントに満足すればその友達がサービスに新規で加入する可能性が高く、プロモーション効果が期待できます。

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