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コアクロック700MHz、90nm製造プロセス採用のS3 Graphics製GPU“Chrome S27”のデモを明日から開始!

2005年12月09日 21時36分更新

文● 増田

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 先月3日に発表されたばかりのS3 Graphicsの新型GPU“Chrome S27”を搭載したPCI Express x16対応ビデオカードのサンプル版が早くもアキバに登場した。入荷したTWOTOP秋葉原本店では明日から動作デモを行う予定だ。

Chrome S27
S3 Graphicsの新型GPU“Chrome S27”。“Chrome S20”シリーズの上位モデルにあたるDirectX 9.0対応のGPUで富士通の90nm製造プロセス採用し、電力消費の効率化を実現しているのが特徴
サンプルボード
“Chrome S27”を搭載したPCI Express x16対応ビデオカードのサンプルボード。小型の冷却ファンを搭載したシンプルな作りだ

 “Chrome S27”は、“Chrome S20”シリーズの上位モデルにあたるDirectX 9.0対応のGPU。同シリーズにはほかに下位モデルの“Chrome S25”が用意されている。富士通の90nm製造プロセス採用し、電力消費の効率化を実現しているのが特徴で、バーテックスシェーダ4、ピクセルシェーダ8を搭載しShader Modelは2.0+をサポート。メモリはGDDR1/GDDR2/GDDR3に対応する。また、プログラマブルビデオエンジン“Chromotion 3.0”によりWMV9/MPEG-2/MPEG-4の再生支援機能を持つほかHDTV出力にも対応する。
 さらに、大きな特徴として挙げられるのが同社のオリジナルの技術である“MultiChrome”と呼ばれるビデオカードの複数枚挿し機能。nVIDIA SLIやATI CrossFireと同様に複数枚構成とすることでパフォーマンスが向上するというものだ。同社ウェブサイトやTWOTOP秋葉原本店のポップによるとマザーボード(チップセット)を選ばないといった記述が見られるが、詳細は不明だ。
 コアクロックは“Chrome S27”が700MHz、“Chrome S25”が600MHz。搭載メモリはGDDR1/GDDR3時で256MB、GDDR2時で512MBまで搭載可能としている。

デモ ロゴ
入荷したTWOTOP秋葉原本店では明日から動作デモを行う予定入荷されたサンプルボードは「世界にも3枚しかないと聞いている」(TWOTOP秋葉原本店)というもので、製造メーカーや予価などは一切不明となっている

 今回入荷されたサンプルボードは「世界にも3枚しかないと聞いている」(TWOTOP秋葉原本店)というもので、製造メーカーや予価などは一切不明。本体は青い基板に小型の冷却ファンを搭載したシンプルなもので、700MHzと高クロックながら「90nm製造プロセスで電力消費の効率化」が実感できる作りとなっている。搭載メモリはDDR2 128MBでインターフェイスはVGA/DVI/TV-OUTという一般的な構成。入荷次期はいまのところ1月中を予定しているという。もっともS3 Graphics製ビデオカードは、サンプル版の登場から製品版の登場まで時間がかかるのが普通となっているところもあるため、あせらず待ったほうがよいかもしれない。スペック的には正直、ATI“RADEON X1000シリーズ(上位モデル)”やnVIDIA“GeForce7800シリーズ”に劣るという点は否めないが、価格次第ではおもしろい製品となりそうだ。

メモリ インターフェイス
搭載メモリはDDR2 128MB。なおGDDR2時では最大512MBまで搭載可能インターフェイスはVGA/DVI/TV-OUTという一般的な構成
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