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スピーシーズ、ロボット統合開発プラットフォーム『リアルモーションシステム』と研究/開発用ハイエンドロボット『SPC-003』を発売

2005年12月02日 23時05分更新

文● 編集部

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スピーシーズ(株)は1日、ロボット統合開発プラットフォーム『リアルモーションシステム』と、研究/開発用ハイエンドロボット『SPC-003』の受注を同日付けで開始すると発表した。25日に出荷を開始する。価格は、『リアルモーションシステム』(ロボット込み)が150万円、スピーシーズロボットキット『SPC-003』が78万円。

システムのイメージ
『リアルモーションシステム』
『SPC-003』
『SPC-003』

『リアルモーションシステム』は、ソリッドワークス・ジャパン(株)の3次元設計ツール“SolidWorks”と、(株)コスモスジャパンの機構解析CAEツール“COSMOSMotion”を組み合わせて利用する統合開発プラットフォーム。これを利用することで、パソコン上で3次元モデルを利用したロボットの機構解析が可能になるという。『リアルモーションシステム』には、『SPC-003』本体と3次元設計データが含まれており、実機用の“モーションエディタ(Motion Editer)”で作成したロボットモーションを、付属の変換ソフトを利用して変換し、3次元CAD上で動作させることもできるとしている。同社では、実際に『リアルモーションシステム』を利用したことで、『SPC-003』の基本設計が約2週間、各種検証を含む設計が完了するまでが約2ヵ月程度と、従来比で半分から3分の1に設計工数を短縮できたとしている。

『SPC-003』は、『リアルモーションシステム』を利用して、重心計算、3次元干渉チェック、可動範囲の検証、機構解析などを行なうことにより高性能化を図った2足歩行ロボット。PowerPC-400MHzを採用したプロセッサーユニット“RPU-100”、ロボット専用サーボ“RS601CR”×20、“RS401CR”×4を搭載し、無線LAN機能(IEEE 802.11b準拠)も装備する。OSにはNetBSDベースのSpeecys OSが採用されている。関節可動部の自由度は、頭(2軸)、腕(5軸×2)、胴体(2軸)、脚部(6軸×2)で、計26。頭部には、LED(眼部分/3色×2)、35万画素カラーCMOSセンサー、マイク(2個)、音声出力用スピーカーが搭載されている。ジャイロセンサーも内蔵する。電源はニッケル水素専用電池(9.6V/2000mA)を利用し、約15分~30分の駆動が可能(同社測定値)。本体のフレームはアルミ合金製でアルマイト処理が施されている。サイズは身長約52.5cm、重量は4.0kg。



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