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“Apple Store Fukuoka Tenjin”が明日オープン! この日に合わせた新製品も登場

2005年12月02日 23時19分更新

文● 林 信行

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福岡に国内5店舗目のApple Store

Apple Store Fukuooka Tenjin福岡県福岡市中央区天神2-3-24。天神ルーチェという複合ビルのオープンと同時にデビューするApple Storeは、このビルの中でも一番の注目店舗だ。明日、12月3日のオープン初日には大行列ができることが予想されている。なお、他のテナントとしては飲食店のラボエムや権八が入っている。無線LANアクセスにはこと欠かないビルになりそうだ

「我々は歴史上、もっとも高い成果をあげている販売チェーン。1平方フィートあたりの売り上げは年間4000ドルにも及びます。さらに、もっとも店舗展開の速い販売チェーンでもあり、COACHやGAPといった有名店すらも上回っています」

明日(12月3日)の朝10時、福岡市中央区天神の角地に日本では5店舗目、九州では初となるアップル社直営店、「Apple Store Fukuoka Tenjin」がオープンする。冒頭の言葉は、報道陣を集めて行われたプレス向け内覧会で、米アップル社直営店担当 バイスプレジデント、スティーブ・ケーノが語ったものだ。

ケーノ氏は、新店舗の「The Studio」と呼ばれるコーナーの中央に立つと、「九州で初となるこのストアを開くことができて本当にうれしく思っています」と話を切り出した。Apple Storeは、これまでにも人口密集地に比較的大きめな店舗を展開してきたが、「そうした場所に、大きくて居心地のいい店舗を開き、コミュニティーを少しずつ取り込んでいくのが狙い。Macのユーザーグループなども含めたコミュニティーの集いの場所としても活用してもらいたい」と付け加えた。

米アップル社は、直営店「Apple Store」を2001年から展開してきた。現在、米国には合計125の店舗がある。米国外で初めて店舗ができたのは日本だった。2年前、2003年11月にオープンしたApple Store Ginzaが国内1号店だ。Fukuoka Tenjinは、そこから数えて5店舗目となるが、来週には仙台にApple Store Sendaiがオープンし、合計6店舗となる。Apple Storeは、事業開始からわずか4年で135店舗(来週には136店舗)にまで拡大した。換算すると、ほぼ9日に1店舗という驚異的なペースだ。

スティーブ・ケーノ氏新設のThe Studioコーナーで熱弁を振るう米アップル社直営店担当 バイスプレジデント、スティーブ・ケーノ

フロアあたりの面積は日本最大

Apple Store Fukuoka Tenjinは、国内では初めてとなるワンフロア構成だ。間口の広さが12.55メートル、奥行きが25.9メートルの325平方メートルで、天井も3.36メートルと高い。階段やエレベーターはないが、フロアあたりの面積は、国内の過去5店舗中最大で、Apple Store Shibuyaの2フロアをあわせた合計よりも広い。

新設コーナー「The Studio」では、写真やムービーの編集といったクリエイティブ・ワークをする上での問題を相談できる。サービスは無料で、Apple Store Ginzaでも、つい最近改装されてオープンしたばかりだ。

入り口に入ってすぐの右手が「music」コーナー、左手が「home」コーナーで、Macや人気の周辺機器をセットで展示している。業務ユーザーが対象で、ハイエンド機が中心の「Pro」コーナーもあり、店長の野口康之氏は、Apple Storeでは法人顧客向けにさまざまな購入手段も用意しているので、ぜひ相談に来て欲しい、と語ってくれた。

Fukuoka Tenjin
広々としたフロア。天井も高い
THe Studio The Studio2 Genius Bar
アプリケーションの利用に関する質問を中心に受け付けている「The Studio」。Photoshopの使い方の個人トレーニングなどもしてくれるThe Studioの横にはソフトと書籍の棚。その手前には周辺機器の棚があるApple Storeの名物ともいえる存在、ジーニアスバーも用意されている

充実のイベント、オープン初日はHIFANA

Apple Storeといえば、随時開催されているイベントも目玉だ。店に入るとすぐにその月のイベントを網羅したプログラムがもらえるが、ほぼ毎日、アーティストやミュージシャン、そのほかの有名人を招いた催しが頻繁に行われている。

Fukuoka Tenjin店では、明日のグランドオープニングで、19時からライブパフォーマンスが行われる。登場するのは、iTunes Music Storeでも注目されている沖縄出身のバンド、“HIFANA”だ。

Workshopというセミナー的イベントもあり、Macの基本操作やiLifeの使い方を教える初心者向けプログラムや、Photoshopなどの業務用ソフトの使い方を紹介するプログラムも用意されている。またゴールデンウィークなどには、親と子で一緒にMacの楽しさを体験し、学べる“Kids Day”というイベントを用意したり、学生を集めたイベントを行ったりもしている。

Fukuoka Tenjin
イベントカレンダーがびっちり埋まっていることをアピール

グランド・オープンとともにデビューの新製品も

Apple Store Fukuoka Tenjinのオープニングが楽しみで、12月2日の朝9時、実に25時間前から行列をつくっている人がいた。先頭は地元、九州の方だ。

こうした熱心な人々に感謝するように、明日は先着1000名に、「Apple Store Fukuoka Tenjin」と書かれた記念Tシャツが配られる。これはただ1度、明日の朝だけにしか配られない特別なものだ。

さらに、この店のオープンにあわせて新発売になる製品がいくつかあるという。ひとつは吉田カバンによるiPod nano専用のケースで、こちらは数千個を用意。もうひとつは『Cosmic Blobs』という子供向けの3Dソフト。元々は海外で発売されていたものだが、ぜひ日本の子供にも触って欲しいとApple Storeとアップル社の開発者サポート部隊、そして開発元が協力し合って日本語版を用意したそうだ。

Fukuoka Tenjin
明日は先着1000名に限定Tシャツが配られる
cosmic blobs cosmic blobs
『Cosmic Blobs』はApple Storeが日本語版をプロデュースした子供向け3Dソフト。アニメなどもつくれる。年内いっぱいはApple Store限定発売となる。5980円。大人でも十分楽しめる

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