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ヤマハ、中小規模ネットワーク向けのセンター用VPNルーター『RTX3000』を発売――適応型QoSを搭載

2005年11月24日 21時27分更新

文● 編集部

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ヤマハ(株)は24日、SOHO/中小規模ネットワーク向けルーター“RTX”の新モデルとして“イーサアクセスVPNルーター”『RTX3000』を2006年1月下旬に発売すると発表した。価格52万2900円。オプションとしてPRIモジュール『YBA-1PRI-MC』と8ポートのBRIモジュール『YBA-8BRI-STC』も同時に発売する。価格は、PRIモジュールが15万7500円、BRIモジュールが10万5000円。

『RTX3000』
『RTX3000』

『RTX3000』は、センター用VPNルーターとしての基本性能を強化するとともに、拠点に設置した同社製ルーターとベストエフォート回線を利用して確実な通信を行なうための独自の“適応型QoS”機能や、ISDN回線接続用の拡張スロットを搭載したのが特徴。“適応型QoS”は、“帯域検出機能”と“負荷通知機能”で構成され、『RTX3000』同士、あるいは同社製ルーター『RTX1500』や『RTX1100』と組み合わせることで機能する。“帯域検出機能”は、送信側帯域幅を定期的に測定する機能で、測定結果に応じて送出速度を変化できるようになっている。“負荷通知機能”は、WAN側の受信負荷状態を監視し、負荷が増大した場合に拠点側にパケット送出を抑えるように働きかける機能。これらにより、パケット転送を効率化でき、ネットワーク全体のQoSが向上するという。従来製品から搭載されている帯域保証回線向けの“Dynamic Traffic Control”機能と併用できる“階層型QoS機能”も搭載している。

また、ハードウェアによる暗号化(DES/3DES/AES)機能を搭載し、IPsecを利用して最大500VPNまで高速VPN通信が行なえるほか、公開鍵暗号(DSA)やRSAによるホスト認証に対応したSSH v2対応のSSHサーバー機能などを搭載。最大8ユーザーまで同時ログインできるようになっている。IPv6もサポートする(ネイティブ/トンネル/デュアルスタック/RAプロキシー)。ファイアーウォール機能(IPv4/IPv6動的フィルタリング)やアドレス変換(NAT)機能も強化され、最大で各4万セッションに対応している。

対応回線は、FTTH、ADSL、ISDN(BRI/PRI)、高速デジタル専用線(64k~1.5Mbps)、IP-VPN網、ATM回線、広域イーサネット網、フレームリレー網。インターフェースは、LANが10/100/1000BASE-T×2、10/100BASE-TX×2、WANには任意のLANポートを利用できる。拡張スロット×1を搭載しており、オプションの拡張モジュールにより、ISDN S/Tポートは最大8ポート、PRIポートは1ポートを追加できる。本体サイズは幅445×奥行き295×高さ44mm、重量は4.0kg。電源はAC100Vで、消費電力は最大30W。なお、オプションの拡張モジュールは『RT300i』と『RT250i』にも利用できる。

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