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APC Japan、指紋認証機能付き光学式マウスと指紋認証ユニットを25日に発売

2005年11月24日 20時46分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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(株)エーピーシー・ジャパンは24日、静電検知タイプの指紋センサーを内蔵する光学式マウス『Password Manager 指紋認証機能付き光学式マウス(型番:BioM34-JP)』、および指紋認証ユニット『Password Manager 指紋認証ユニット(型番:BioPod-JP)』を25日に発売すると発表した。価格は、光学式マウスが9345円、ユニットは6930円。

『Password Manager 指紋認証機能付き光学式マウス』(左)と『Password Manager 指紋認証ユニット』
『Password Manager 指紋認証機能付き光学式マウス』(左)と『Password Manager 指紋認証ユニット』

“Password Manager”シリーズは、無停電電源(UPS)で知られる同社が始めて発売する指紋認証ユニットのブランド。マウスなどの周辺機器事業に新たに進出したわけではなく、同社がこれまで発売してきた企業や家庭/SOHOなどの“インフラ”を担うデバイスとして、セキュリティーへの関心が高まる現在ではセキュリティー対策の一環として指紋認証デバイスも新たな“インフラ”になり得ることから、今回の発売に踏み切ったという。

いずれもパスワード管理ソフト『OmniPass』を使って、指紋とID/パスワードの組み合わせを管理する。指紋でID/パスワードを入力できる状況としては、

  • Windowsのログオン
  • メールクライアントソフトの起動(メールサーバーへの接続)
  • グループウェアの起動(ログオン)
  • ID/パスワード入力が必要なウェブサイトの閲覧(ログオン)

など。ウェブブラウザーはInternet Explorerに対応し、パスワードの入力を求められた画面をOmniPassが自動的に検出し、1回目はIDをパスワードを従来どおりダイアログボックスやウェブページの指定枠に記入する必要があるが、その後OmniPassの“パスワード保存庫”機能でIDとパスワード、および対応する指の指紋をセットで登録すれば、2回目以降は同じ状況(サイトの閲覧やアプリケーションの起動時)に自動的に指紋認証のソフトが起動して、指紋センサーへのタッチで一連のログオン動作(ID/パスワードの入力とOKボタンのクリック)が行なわれる。

パスワード管理ソフト『OmniPass』の画面
パスワード管理ソフト『OmniPass』の画面

指紋データは1つの指に対して(読み取る位置をずらしながら)最大8回登録できるため、指の位置が多少ずれても検出可能。また光学式ではなく微弱電流で指紋の凹凸を検出する米オーセンテック(Authentec)社の“TruePoint”技術を採用しており、汚れや濡れ、乾きなど、指先の状態に関係なく指紋を認識できるという。

なお、OmniPassではアプリケーションの状態と指紋をセットで記録するため、同じ指紋に異なるアプリケーションの状態(ID/パスワードの組み合わせ)を登録することも可能。指紋は左右の10指いずれでも登録できる。1台のパソコンを共有している環境では、ユーザーIDを切り替えることで、ID/パスワードの使い分けも可能。登録できるユーザー数は最大20人まで。

“Password Manager”の利用シーン
“Password Manager”の利用シーン

ID/パスワードの入力のほかに、ファイルの暗号化も可能(暗号化アルゴリズムの詳細は現在確認中)。暗号化を行なったファイルは、元のファイルに上書き保存され、読み出し時に指紋での確認が求められる。フォルダーに対して暗号化を行なうと、フォルダー内のすべてのファイルをひとつずつ暗号化したファイルに置き換えることができるが、フォルダーそのものを暗号化してファイルの存在そのものを秘匿する機能は持たない。

動作環境はCPUがPentium以上で、対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。本体サイズは、マウスが幅60×奥行き120×高さ35mm、ユニットは幅45×奥行き72×高さ19mm。インターフェースはUSB 1.1で、ケーブル長はどちらも約1.8m。センサー部分のサイズは6.5×6.5mmで、解像度は500dpi(指紋データは最大7000バイト)となる。

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