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【WPC EXPO 2005 Vol.5】自宅/リビングでのパソコン活用を提案するマイクロソフト――Windows XP MCE 2005やXbox 360、Windows Media Player 10を前面に展開

2005年10月26日 22時00分更新

文● 編集部 内田泰仁

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WPC EXPO 2005に先立って開催されたプレスセミナー(10月21日)で、秋冬商戦に向けたコンシューマー戦略を発表したばかりのマイクロソフト(株)のブースでは、個人ユーザーに向けた自宅/リビングでの“デジタルライフスタイル”の提案をテーマとした展示/デモが行なわれた。特に大きなスペースを割かれたのは、Windows XP Media Center Edition 2005(Windows XP MCE 2005)搭載パソコンを中心としたホームエンターテインメント、Windows Media Player 10とポータブルオーディオプレーヤーによるデジタルミュージック、Microsoft Office System関連ソフトウェアの3ジャンルで、それぞれのコーナーでトークセッションや活用例紹介のデモンストレーションなどが行なわれた。

Windows XP MCE 2005コーナーのゲストとして登場したセイン・カミュさん。パソコンは「奥さん任せでたまに怒られる」とのことデモの最後に登壇したWindows本部兼モバイル&エンベデッドデバイス本部 業務執行役員 シニアディレクターの佐分利ユージン裕氏。この秋冬商戦でのWindows XP MCE 2005への注力をアピール
カミュさんが特に驚いていたのはリモコンでパソコンを操作できるという点。多くの人になじみやすいリビング向けパソコンの操作デバイスだろう

午後最初のWindows XP MCE 2005コーナーには、パソコンはあまり得意ではないけど興味はある、というタレントのセイン・カミュさんが登場し、リモコンで操作できるWindows XP MCE 2005の使い勝手や、この日サービスが開始された“メディア オンライン”の紹介が行なわれた(“メディア オンライン”については21日の記者発表会の記事に詳しい)。またこのセッションには、この日からサービスの提供をスタートするサービス提供会社の代表がそれぞれ登壇し、各サービスの内容を紹介した。



NECの参考出品機。ワイド画面の液晶一体型『VALUESTAR W』をベースとしたもの日立製作所の参考出品機。薄型ボディーが特徴の“Prius Deck”がベース富士通の参考出品機。ワイド液晶一体型“DESKPOWER TX”によるもの
参考出品されたNEC、日立製作所、富士通のWindows XP MCE 2005搭載パソコン

大手パソコンメーカーによるWindows XP MCE 2005搭載製品は、このところ製品の発表が途絶えている状況にあるが、マイクロソフトがWindows XP MCE 2005にオンラインのコンテンツ/サービスを連携させた機能を追加したことなどから、再び各社に動きが期待できそうだ。Windows XP MCE 2005の体験コーナーには、参考出品として、日本電気(株)、(株)日立製作所、富士通(株)のWindows XP MCE 2005搭載パソコンが展示されていた。現時点では各社ともに正式な製品発表は行なっておらず、具体的な出荷スケジュールなどは明らかにされなかったが、各社ともに製品化に向けた準備を進めているという。

『Xbox 360』を使った“Media Center Extender”のデモ。ゲーム用のコントローラーでWindows XP MCE 2005が操作可能

このほか、Windows XP MCE 2005のコーナーでは、この冬登場する新ゲーム専用機『Xbox 360』からWindows XP MCE 2005搭載パソコンを利用する“Media Center Extender”の実演が行なわれた。21日の説明会でも述べられたように、この秋~冬にかけてのマイクロソフトのホームエンターテインメント戦略は、Windows XP MCE 2005と『Xbox 360』を軸としたものになっており、来場者の注目度も高かったようだ。



デジタルミュージックコーナーでのデモ。21日に発表されたWindows Media Player 10のガイドCD-ROM“ネットで音楽スタートCD”のPR、パートナー各社のWindows Media Player 10対応ポータブルオーディオ各種が紹介された
ミュージックコーナーにはカーナビゲーションシステムやFMトランスミッターなどを搭載した車(BMW)が展示されていたが、こちらのカーナビゲーションシステムは、プラットフォームにWindows Automotiveを採用したものとのこと。Windows Automotiveは現在、ナビゲーションやマルチメディア機能などのための基盤となっているが、ゆくゆくは制御系の機能を取り込んだものに進化させていく方針だという
個人ビジネスユーザー向けのコーナーでは、“Microsoft Office System”アプリケーションの活用によるワークスタイルの改善をテーマとした展示やデモが行なわれた。デモには、マイクロソフトの広告でおなじみの半人半恐竜のビジネスマンが登場。IT化はしたもののイマイチ使いこなせていない(?)恐竜たちにOfficeの活用術を伝授

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