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【WPC EXPO 2005 Vol.0】注目の『W-ZERO3』はココをチェック!!

2005年10月25日 13時17分更新

文● 島 徹

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“WPC EXPO 2005”の目玉の1つは、何といっても(株)ウィルコムのPHS端末『W-ZERO3』だろう。展示されるのは試作機だが、デザインをチェックしたり、大まかな操作性を体験するまたとないチャンスだ。ASCII24では、ニュースフォトレビューとW-ZERO3の関連記事を掲載したが、ここではライターの島 徹氏が試作機を使ってW-ZERO3の注目点をピックアップ。WPC EXPOに行く前におさらいしよう(※1)。

※1 ここで紹介するポイントは、実際に体験できないことがあります。展示会場での製品の取り扱いは、必ず出展者の指示に従ってください

ハードウェアの使い心地を体験しよう

まずは幅約70×奥行き26×高さ130mmで約220gというサイズを体感しよう。これはキーボードを閉じたときのサイズであり、キーボードを開くと幅が約11cm(編集部実測)になる。W-ZERO3と同じシャープ(株)が開発した携帯電話機の『SH902i』は幅約50×奥行き22×高さ107mm/約129g、PDAの“ザウルス”『SL-C1000』は幅約87×奥行き25×高さ128mm/約278g。従って、W-ZERO3を大きいと感じるか小さいと感じるかは、“ケータイ”の延長としてみるかPDAの延長としてみるかで評価は異なる。

W-ZERO3
撮影の都合上、片手で持っているが、キーボードは基本的に左右を両手の親指で操作するデザイン。キー配置や押しやすさを確認してほしい

スライド式のキーボードはW-ZERO3の最大の特徴だろう。数字や文字の入力は、一般的な携帯電話機はテンキーで行なうが、W-ZERO3はタッチパネルに表示されるソフトウェアキーボードやキーボードで入力する。キーボードを試すなら、実機に触れる前に、W-ZERO3のキー配列は両手で持って親指で使うことを想定したものだということを頭に入れておきたい。一見すると「Q」「B」「;」「:」などのキーの配列や、「Esc」キーが独立していない点などが気になるかもしれないが、両手の親指による操作だとしっくりくる。スタイラスは、縦位置に構えて右上背面に収納されている。

通話の基本スタイルは、発話ボタンを押して、画面に表示された数字キー(ソフトウェアキーボード)から電話番号を入力、もう一度発話ボタンを押すというもの。もちろん、発着信の履歴や電話帳から発信することも可能だ。発着信の履歴情報は専用アプリケーションで、アドレス帳/電話帳の情報はOutlookで管理されている。



W-ZERO3 W-ZERO3
画面表示はキーボードのスライドに合わせて縦方向/横方向に自動的に切り換わるが、キーボードを出していない状態に限り、右側面中央のキーを押すことで手動での変更もできるスタイラスは背面に収納されている
W-ZERO3 W-ZERO3
カメラを背面、シャッターボタンを左側面に搭載し、キーボードを閉じた状態でデジタルカメラ風に構えて撮影できる。ちなみにカメラ機能はシャッターボタンを押すと起動するのだが、カメラ機能の起動もシャッターも長押しではなく単押しなので点は気をつけたい発話ボタンを押すと電話のダイヤル画面になる。電話帳を呼び出したり発信時の番号通知設定を切り替えることも可能だ


Windows Mobile 5.0の操作性を体験しよう

W-ZERO3
文字入力スペースは、画面下中央のアイコンをクリックすることで表示のON/OFFを切り替えられる。ソフトウェアキーボードのほか手書き入力も可能だ

W-ZERO3はOSとしてWindows Mobile 5.0 for Pocket PCを採用する。前のバージョンであるWindows Mobile 2003搭載のPDAを使ったことがある読者は取っ付きやすいだろうが、そうでなければ、携帯電話機とは操作性がまったく異なるために最初は戸惑うかもしれない。だが、Windowsのスタートメニューを開いてアプリケーションを起動したり、コントロールパネル(スタートメニュー上での名称は“設定”)から各種設定を行なったりと、Windows搭載のパソコンと思って操作すればさほど違和感は感じないだろう。気をつけたいのは、設定変更の画面などで「OK」のボタンが画面右上に表示されることだ。また、スタイラスを長押しすると右クリック相当のアクションを行なえること、アプリケーションのサブメニューの操作ではアプリケーションボタン(携帯電話機では“ソフトキー”とも呼ぶ。押しボタン)も使えることも覚えておきたい。

なお、待受け画面(Today画面)は「スタートメニュー」→「設定」→「Today」から、表示する情報と壁紙を変更できる。またアプリケーションボタンには、好みのアプリケーションを起動するためのショートカット機能を割当てることができるが、これは「設定」→「ボタン」から変更できる。



W-ZERO3 W-ZERO3
アプリケーションなどは、パソコン向けのWindowsと同じくスタートキーから呼び出す「スタートメニュー」→「ソフトウェア」と操作した画面。Word Pocketなどのアプリケーションを起動できる


主なアプリケーションを体験しよう

そのほか“AIR-EDGE”対応のPHS端末として、ライトメール(いわゆる直送メール)への対応も気になるところだろう。ライトメールは専用のアプリケーションが用意されており、標準の設定ではメールキーの長押しで起動できる。ウェブブラウザーとしては、Internet Explorer Mobileを搭載。残念ながら今回のバージョンはスタイルシートには対応していないので、可能であれば、よく使うウェブサイトの再現性を試してみたい。

10月26日、ウィルコムから「製品版ではスタイルシート(CSS)対応予定」との追加連絡がありました

アプリケーションは、通話用アプリケーションの設定やファイル管理を行なうファイルエクスプローラー、WordやExcelのファイルを閲覧/編集できるWord Pocket/Excel Pocketなど、使用頻度の高そうなものもチェックしたい。文字入力はキーボードだけでなく、ソフトウェアキーボードや手書きも可能だ。これらは縦位置で使いやすい。

W-ZERO3 W-ZERO3
ウェブブラウザーとしてInternet Explorer Mobileを搭載。Flashコンテンツにも対応する着信音/バイブレーションの設定も携帯電話機と同様
W-ZERO3 W-ZERO3
写真のように、待受け画面(Today画面)に表示するステータスも選択可能。ここでデザインタブを選べば、背景画像や画面デザインの基本カラーを変更できるアプリケーションボタンには、任意のアプリケーションのショートカットを設定できる


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