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【Smartphone Show 2005 Vol.2】ソニー・エリクソン、PDA型の3G携帯電話機“P990”シリーズを公開

2005年10月14日 15時37分更新

文● 安藤 怜

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英ソニー・エリクソン・モバイル・コミュニケーションズ社(以下、英ソニー・エリクソン)は、10日に発表したばかりのPDA型の携帯電話機“P990”シリーズを公開した。P990シリーズは、SM 900/1800/1900MHz/W-CDMA網での通信/通話が可能で、無線LAN(IEEE 802.11b)、Bluetooth、赤外線にも対応する。OSはSymbian OS 9.1で、UIQ 3.0(※1)を採用する。ヨーロッパ/中東/アジア太平洋地域で販売する『P990i』と、中国市場向けの『P990c』がラインナップされており、発売は2006年の1~3月期の予定。本体のみの価格は500ユーロ前後(6万5000円前後)となる見通しだ。W-CDMA網に対応しているため日本国内でも使用可能だが、日本での発売は今のところ予定されていない。

※1 Symbian OS向けユーザーインターフェースプラットフォーム

キーボードは液晶画面の下部、フリップを開くと現れる
P990シリーズは、フリップデザインの携帯電話機。液晶パネルはタッチパネル方式で、フリップを閉じた状態ではタッチスクリーン機能はオフとなる従来機種の『P910』と異なり、キーボードは液晶画面の下部、フリップを開くと現れる
英ソニー・エリクソン、シニア・バイス・プレジテントの坂口立考氏
英ソニー・エリクソン、シニア・バイス・プレジテントの坂口立考氏

P990はフリップの付いた、ストレート型の端末。テンキーはフリップの外側にあり、通話など携帯電話機としての機能はフリップを閉じた状態で行なえる。一方、QWERTY方式のハードウェアキーボードは液晶画面の下側、すなわちフリップを開けると露出し、PDAとしての機能を操作できる。キーボードはQWERTY方式のほか、QWERTZ/AZERTY方式、ロシア語のものも用意される(P990iの場合)。前述のように無線LANに対応しているが、同社シニア・バイス・プレジテントの坂口立考(さかぐち りっこう)氏は、「いますぐIP電話に対応するということではないが、時代の流れとして、無線LANの機能を盛り込んだ。ヨーロッパでは、携帯電話オペレーターもホットスポットを展開しているので、それへの対応という含みもある」と説明している。また、P990に搭載されている音楽プレーヤー機能について、同氏は、「音質のクオリティーは、市販されている携帯音楽プレーヤーの中では、最高のものだと自負している」と、その自信のほどを伺わせた。

ディスプレーとして、2.8インチTFT液晶パネル(QVGA:240×320ピクセル、26万2144色表示)を搭載し、タッチスクリーン方式のためスタイラスでもアプリケーションの操作が可能。アプリケーションとしては、Word/Excel/PowerPointなどのファイルが見られるビューワー機能のほか、Word/Excelの簡易エディター機能も備える。ウェブブラウザーとしてノルウェーのOpera Software社が開発した『Opera 8』を搭載する。200万画素クラスのデジタルカメラ機能(詳細非公表)を搭載し、内蔵するメモリーの容量は80MBで、外部小型記録メディアはメモリースティック Duo(最大4GBまで対応)で、64MBのカードが付属する。本体サイズは幅57×奥行き25×高さ114mmで、重さは155g。



液晶パネルは2.8インチと大型のもの OperaでBBCのサイトを閲覧しているところ
液晶パネルは2.8インチと大型のものOperaで英国国営放送BBCのサイト(http://www.bbc.co.uk)を閲覧しているところ。スタイラスで使用して画面を上下にスクロールできるほか、向かって左側にあるジョグダイヤルを使用しても、スクロールできる。RSSフィードの読み込みもできる
背面には200万画素クラスのデジタルカメラを搭載する 静止画のほか、動画も撮影できる
背面には200万画素クラスのデジタルカメラを搭載する静止画のほか、動画も撮影できる(詳細未公表)


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