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シマンテック、PSPを標的とする初の“トロイの木馬”を特定と発表

2005年10月07日 14時42分更新

文● 編集部 小西利明

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シマンテック(株)は7日、緊急情報として、ソニー・コンピュータエンターテインメント(株)の携帯型ゲーム機『プレイステーションポータブル』(PSP)のシステムを標的とする初のトロイの木馬“Trojan.PSPBrick”を特定したと発表した。同社では拡散しつつあるものの、感染例は確認されていないとしてる。

同社が公表した情報によると、Trojan.PSPBrickはインターネット上で多数公開されている、PSP用のハックツールを偽装して流通されている。米シマンテック社のTrojan.PSPBrickに関する情報では、“EXPLOIT 2G PSP Team V1.RAR”という圧縮ファイルの形で配布されているとしている。ユーザーがこれをダウンロードし、PSPにインストールしてしまうと、PSP内のシステムファイルが削除され、操作不能になるとしている。前述の情報では、再起動に必要な4つのファイル(/vsh/etc/index.dat、/kd/loadcore.prx、/kd/loadexec.prx、flash6:/kd/init.prx)が削除され、ダメージを受けたPSPは再起動できなくなるとしている。同社の分類では、危険度の脅威は1(5が最大)と分類しているが、米シマンテック社の情報では、ダメージは“High”に分類されている。

PSP上で任意のプログラムを動かすツールは、熱心なユーザーの手により多数作成・公開されている。しかし残念なことに、こうした攻撃的なプログラムも作成・配布される可能性は今後も否定できず、ユーザーは十分な注意が必要となるだろう。

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