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【CEATEC JAPAN 2005レポート Vol.15】東芝、燃料電池/VGA携帯電話機/ホームAVネットなどをアピール

2005年10月06日 12時41分更新

文● 編集部 小林久

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(株)東芝が2つ構えたブースのうちホール1のブースは、製品関連の展示がメイン。ここでは、同社が積極的に開発を行なっている燃料電池、VGA表示(解像度640×480ドット)に対応した携帯電話機が注目を浴びていた。また、DLNA対応のビデオカメラなどホームAVネットワーク関連の展示も行なわれている。

東芝ブース東芝ブース

燃料電池関連では、(株)KDDIと共同開発した携帯電話機や携帯電話用の充電器、ノートパソコンといった試作品が展示されている。携帯電話機は『A5509T』をベースに開発されており、2008年度の実用化を目指している。濃度の高い“ダイレクトエタノール型”の燃料電池は非常にコンパクトで、技術が着実に進歩していると感じられた。ブースでは交換用燃料カートリッジの展示も行なわれていた。ポータブルオーディオプレーヤー、Bluetoothヘッドセット、地上デジタルテレビなどさまざまなアプリケーション向けのコンセプトモックアップも展示されている。

燃料電池試作品 燃料電池試作品
燃料電池搭載携帯電話機同じくシリコンオーディオ
充電器
燃料電池を利用した携帯電話の充電器
コンセプト
コンセプト展示

携帯電話機に搭載されているVGA液晶パネルは、2.4インチで低温ポリシリコンTFT方式を採用している。解像度が高まると液晶の開口率が下がるため、バックライトの輝度を高める必要性が出てくるが、東芝の説明員の話では、商品化の際には従来とほぼ同等の消費電力を実現できているという。端末上ではInternet Explorer上で地図を表示した画像が表示されていたが、非常に高精細で明るさや発色も申し分ないように感じられた。2006年の商品化を予定しているそうだが、パソコンに迫る表示能力を持つ携帯電話機の登場に期待したい。

VGA液晶搭載の携帯電話機。右の写真はInternet Explorerで地図を表示した画面となっている

ホームAV関連では同社のノートパソコン“Qosmio”シリーズや同社のHDDレコーダーなどとともに、HDDビデオカムコーダーの“gigashot V10”シリーズを家庭内LANに接続するデモも行なわれていた。このgigashotクレードル部分にEthernetポートとサーバー機能を付加しており、離れた場所にあるテレビ画面のメニューをリモコンで操作して中の映像や画像を参照することが可能。2006年中旬の発売予定で、DLNA(Digital Living Network Alliance)のガイドラインにも対応する予定だという。

gigashotをネットワーク接続し、テレビで操作しているところ

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