リバーストーン・ネットワークス、キャリア向けイーサネットルーター『Riverstone 15100』『Riverstone 15200』を発表

『Riverstone 15100イーサネット・アクセス・ルータ』。銅線またはファイバーによる3倍速ダウンリンクポート×20、GbEポート×4を備える		『Riverstone 15200イーサネット・アクセス・ルータ』。15100の機能に加えて10GbEアップリンクを2系統サポート

リバーストーン・ネットワークス(株)は26日、通信キャリアやインターネットプロバイダー(ISP)向けのEthernetアクセスルーター、“Riverstone 15000”シリーズの新製品として、『Riverstone 15100イーサネット・アクセス・ルータ』および『Riverstone 15200イーサネット・アクセス・ルータ』を発表した。出荷は2005年第4四半期の予定。価格は未公表である。

同製品は、ISPやキャリアのコアネットワーク内で使用されるハイエンドEthernetルーター『Riverstone 15008』の機能を、外部とコアネットワークの間に位置するアクセスレイヤー向けに提供する製品である。これによりサービスユーザーは仮想LANやMPLS(Multi Protocol Label Switching)技術などを利用して、インターネット経由での高パフォーマンスなプライベートネットワークを構築できる。

米リバーストーン・ネットワークス社 プロダクト・マネージメント副社長のジェームズ・ドミネ氏

米リバーストーン・ネットワークス社 プロダクト・マネージメント副社長のジェームズ・ドミネ(James Domine)氏は、報道関係者を集めた説明会にて現在のキャリアEthernetのインフラストラクチャーについて、高価で機能豊富な機器によるキャリア品質の信頼性とMPLS技術で運用されるコアネットワークに比べて、アクセスレイヤーは低価格なルーターとエンタープライズレベルの信頼性に止まり、高い付加価値は限定されているほか、コアとアクセスレイヤーで本来は1つのネットワークにも関わらず、2種類のサービスが混在しているという問題点を指摘した。そのうえでハイエンド製品の機能やOSを備えるRiverstone 15100/15200は、高性能なEthernetアクセスルーターとして、MPLSをコアネットワークからアクセスレイヤーに拡張し、データだけでなく音声やビデオも混在した(トライサービス)イーサネットアクセスを実現できるとしている。

現在のキャリアEthernetインフラストラクチャーの構成図。コアとアクセスレイヤーで異なる技術が使われている		15100/15200をコアやアクセスレイヤーに導入することで、高性能ルーターの技術を取り入れたネットワークを構築できる

Riverstone 15100/15200は、Riverstone 15008で採用されているモジュラー型OS“ROS-X”をOSに採用している。OSカーネルからサービスコンポーネントをモジュールとして分離することで、モジュール単位でのアップグレードや障害発生時のリスタートが可能で、耐障害性が高いとしている。両製品共に銅線またはファイバーによる3倍速ダウンリンクポートを20と、GbEポートを4ポートを備える。さらに15200はデュアル10GbEアップリンクを備えるとしている。VPLS、RFC2547 MPLS-VPNなどのVPN技術をサポートするほか、BGPやOSPF、マルチキャストやIS-ISなどのプロトコルをサポートする。

販売は通信キャリアやISPに向けて行なうため、価格については公表されていない。ただしドミネ氏は「ハイエンドデバイスの機能をシュリンクダウンした製品。価格はハイエンドの2分の1未満になる」と述べた。

　
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