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【A&Vフェスタ 2005 Vol.2】普段知らない“音”を体験できる最良の機会──マルチチャンネル再生の視聴会に注目

2005年09月21日 00時00分更新

文● 編集部 小林久

神奈川県・横浜市のパシフィコ横浜で24日まで開催されている“A&Vフェスタ2005”。1Fの展示ホールDで行なわれている、大手メーカーの展示に関してはすでに別記事でお伝えしたが、ここでは2Fのアネックスホールと隣接する会議室で行なわれているセミナーや視聴会に関して紹介する。

聞いて感じるマルチチャンネル

初日となった21日は、アネックスホールにおいてNHK放送技術研究所の協力によるスペシャルセミナー“最前線の立体音響”や作曲家冨田勲(とみた いさお)氏によるトークセッションなどが行なわれた。

最前線の立体音響では、48本のマイクで特別に収録されたクラシック音楽を会場に設置した24台のスピーカーでマルチチャンネル再生するというもの。オーケストラによる直接音に加え、残響や壁面への反射といった間接音を個別に録音し、それぞれをその部屋に合った配置のスピーカーシステムで再生することで、よりリアルな音を体験しようというのが狙い。スピーカーの数を増やすことで、5.1ch再生などと比べ、より自由なリスニングポイントでサラウンド効果を体験することが可能だという。

最前線の立体音響 最前線の立体音響
24本のスピーカーを利用して立体音響を体験する企画。スピーカーはパイオニア(株)、アンプはアキュフェーズ(株)などから提供されたものだという

司会を担当したNHK技研の担当者によると「リスニングポイントやカメラのアングルはエンジニアが決めているが、簡単に好きなポジション、アングルでオーディオビジュアルを楽しめるようにならないか?」というのが究極的な目標だという。会場は立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。

冨田氏
冨田勲氏によるトークセッションの様子

冨田勲氏によるトークセッションでは、ホルストの惑星など歴代の作品がマルチチャンネルで再生されたほか、それぞれの曲の作曲の背景や工夫に関して本人の口から説明された。

冨田氏は惑星を作曲する際に用いられている“ジェット効果”という手法は、左右両方のチャンネルから出力されているピンクノイズの片方を早めたり、遅めたりした際にそれぞれの波の干渉によって音程が生じることを利用したものであると紹介。これは、ちょうどジェット機が離陸する際に生じる“ジェットエンジンから発する音と滑走路の反射音の干渉”と似たような状況のため命名したという。富田氏は、これを最初に発見した際には「絶対に秘密にしておこうと思った(微笑)」とコメントした。



冨田氏
マスタリングソフトを使って実演しながら、冨田氏の作曲した曲の演奏や作曲のポイントなどが紹介された

また、シンセサイザーで作った汽笛の音でリバーブ効果を作る方法をパソコンを使って実演。これを応用することで擬似的なサラウンド効果を作っていく方法、パンナーと呼ばれるマスタリングソフトの機能を利用してUFOや幽霊を動かす方法などを紹介。「昔は多重録音などを利用して3日間徹夜なんてことはザラだったが、こんなこともパソコンで簡単にできるようになった」などと語った。

惑星は4ch用に作曲されているが、この点に関して冨田氏は「5.1chにすると中央にスピーカーを置くことになり、そこに重要なものがいるように思える。自分は前後左右どこを向いても平等に音が聞こえるようにしたいので4chを選んだ」とコメント。サブウーハーに関しても「低音は指向性がないと言うけれども自分の場合、どのスピーカーから低音がなっているかも感じてしまう」といった独自のこだわりをうかがわせる場面もあった。



個性派スピーカーが並ぶ

大手メーカーのブースが並ぶ1F展示ホールDに対してアネックスホールの展示スペースはより専門性や趣味性の高い展示が行なわれている。会場にはハイエンドオーディオの視聴ができる“ピュアオーディオエリア”、スーパーオーディオCD(SACD)やDVDオーディオの視聴や音楽配信などを体験できる“次世代オーディオエリア”、個性的なスピーカーなど、AV関連の周辺機器が展示されている“ピュアオーディオ アクセサリーエリア”などがある。

フルトベングラーを聴くには最適だそう 前後の振動を抑制するためにピラミッド型にした 写真は防水タイプ
ピュアオーディオ アクセサリーエリアに並んだ個性的なスピーカー。左からトザワ研究所の『戸澤式アクリル管スピーカー』、マインズ・カンパニーのピラミッド型スピーカー『MS-52ST』、(株)ソリッドアコースティックスの“ASSAM”

また、ソニーマーケティングは6日に発表したフルHD対応の反射型液晶ディスプレーデバイス“HD SXRD”を搭載したビデオプロジェクター『VPL-VW100』と、20日に発表された9.1ch対応のマルチチャンネルインテグレートアンプ『TA-DA9100ES』にBlu-rayディスクレコーダーの『BDZ-S77』などを組み合わせた体験会をプレス関係者向けに開催した。

体験会では、インテリジェンスなTA-DA9100ESの音場補正機能によってより音質がクリアーとなり、広がりのある空間表現が得られる点がデモされた。TA-DA9100ESを紹介したソニーの金井隆(かない たかし)氏によるとこの音声補正機能を利用することで、1オクターブグラフィックイコライザーやパラメトリックイコライザーでは補正できない、壁反射や定在波などの補正も可能で、これらの影響で埋もれていた低音や高音もより人間の耳に感じやすくなるという。

スピーカーは『SS-X90ED』(左右サラウンド)、『SS-CNX70ED』(フロント)のほか、サブウーハーとしてクルトミュラーコーンを採用した『SA-WM500』を10個使用。映画のデモ中の爆発シーンには重低音が体を揺さぶり、同席した聴衆が思わず呆然としてしまうほどだった。

下から2つめがTA-DA9100ES。最上段がBlu-ray DiscVPL-VW100
手前のスピーカーがSS-X90ED。金井氏が手を置いているのがサブウーハー中央がTA-DA9100ESを紹介した金井氏
デモ風景


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