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EMC、ポリシーベースでのNAS/CAS間のデータ移行を行なうストレージ管理ソフト『Centera FileArchiver』を提供開始――“ILM”を実現するソリューションも同時発表

2005年09月15日 22時16分更新

文● 編集部 内田泰仁

EMCジャパン(株)は15日、NAS(ネットワーク接続型ストレージ)とCAS(コンテンツ・アドレス・ストレージ(※1))間でのデータ移行およびアーカイビングを行なうストレージ管理ソフトウェア『Centera FileArchiver(センテラ・ファイルアーカイバー)』の提供を開始すると発表した。これに伴い、CFAと同社のNAS製品“EMC Celerra(セレラ)”およびCAS製品“EMC Centera(センテラ)”を組み合わせ、ワンパッケージで“情報ライフサイクル管理(ILM:Information Lifecycle Management)”を実現する“ILMサーバ・ソリューション・パッケージ”の提供も開始する。価格は1047万9000円から。

※1 クライアントに対してファイルアクセスを提供する“1次ストレージ”のNASに対して、アクセス/更新頻度が低いものの長期間保管が必要なファイルをアーカイビングして収納する“2次ストレージ”として使用する。従来は2次ストレージにはテープを用いるケースが多かったが、同社の“EMC Centera”ではHDDを用いている。

『Centera FileArchiver』により、NAS/CAS間のデータ移行を行なう“ILMサーバ”の構成と機能

『Centera FileArchiver』は、同社のNAS製品“EMC Celerra”上に存在するファイルを、CAS製品“EMC Centera”にアーカイブする際のファイル移動ポリシーと移動エンジンの機能を持つストレージ管理ソフトウェアで、あらかじめ設定しておいたポリシーをベースに、データ管理と移動を行なう。ポリシーは、ファイルのアクセス時間/更新時間/拡張子/サイズおよびディレクトリー位置を基準に設定でき(設定の複雑化を排除するため、基準項目を5つに絞り込んだという)、ポリシーごとの保存期間の設定、NAS→CAS間移行の自動実行や不要になったファイルの削除も可能。

また、NAS上のファイルがCASに移行された後は、NAS上にファイルが存在しているように見せる“スタブファイル”と呼ばれるファイル(CASに移行されたファイルを示すメタデータと、CAS上のロケーション情報を含む)を元のファイルと置き換えることにより、CASに移動したファイルへのアクセスを確保。また、ファイルの複数コピーをファイルのコピーをひとつのみ保存し、アプリケーションやユーザーに対しては複数に見せかけるシングル・インスタンス機能により、重複するファイルをストレージ上に保存せず、HDDの使用効率を向上するという。

同社は、『Centera FileArchiver』を用いることにより、ネットワーク上に分散し管理が困難なファイル・サーバーやNASのファイル情報を集中管理でき、アーカイブ専用ストレージであるCASに使用/更新頻度が低いものの長期保存が必要なファイルを透過的に移動することが可能となるため、個人情報や企業の機密情報の保護、電子文書の長期保管といったコンプライアンス対策として利用できるとしている。また、同社のNAS/CAS製品を『Centera FileArchiver』により統合できるため、短期間での導入や、システムの高親和性、ストレージの高効率利用と統合管理による全体的なコスト削減が実現できるとしている。

“ILMサーバ・ソリューション・パッケージ”のラインナップ

この『Centera FileArchiver』と、“EMC Celerra”“EMC Centera”をワンパッケージ化した“ILMサーバ・ソリューション・パッケージ”は、全世界に先駆けて日本市場に投入されるソリューション。パッケージは、

  1. 使用可能容量1TBのEMC Celerraと2TBのEMC Centera
  2. 使用可能容量2TBのEMC Celerraと4TBのEMC Centera
  3. 使用可能容量3TBのEMC Celerraと6TBのEMC Centera

のいずれかと、『Centera FileArchiver』(ソフトウェア+ノード・ハードウェア)、導入サービスで構成される。

価格は、2005年内限定のキャンペーン価格で上記の(1)の構成が1047万9000円(2006年以降の価格は現時点では明らかにされていない)。また、同パッケージのオプションとして、“EMC Celerra”のサポートプロトコルのCIFS(標準)からNFSへの変更(26万3000円)、CIFSからCIFS/NFS両対応への変更(70万4000円)、簡易ヒアリングと30ポリシーまでの設定を含んだ導入サービスのアップグレード(52万5000円)、『Centera FileArchiver』の冗長化(ハードウェア+ソフトウェア+導入サービス込み。170万1000円)が提供される。

代表取締役社長のナイハイゼル・エドワード氏プロダクト&ソリューション・マーケティング本部 プロダクト・マーケティング部 部長の宮治彦氏

この日の発表に合わせて行なわれた記者説明会では、2005年1月に代表取締役社長に就任したナイハイゼル・エドワード(Edward J. Neiheisel)氏、プロダクト&ソリューション・マーケティング本部 プロダクト・マーケティング部 部長の宮治彦氏が登壇し、同社および米EMC社の2005年のビジネス概略と新製品の概要を説明した。

ナイハイゼル氏によると、2005年第2四半期のEMCのグローバルでの売上は、対前年同期比19%増の23億4000万ドル(約2600億円)で、11四半期連続での目標達成となったという。売上に占める製品カテゴリーの割合は、ハードウェアが46%、ソフトウェアが37%、サービスが17%となっており、金額的には各カテゴリーともに成長しているが、ソフトウェア部門の増強(企業買収など)により、ソフトウェアの占める割合が上昇しているという。グローバルのNAS市場においては、第1四半期にシェア第1位を獲得、日本ではまだ獲得できていないものの、成長率101%をマークしているといい、国内ビジネスも順調に推移しているとした。

ストレージ関連市場のニーズ動向としては、2001年9月11日に米国で起きた同時多発テロや、近未来に起きる可能性のある震災などの大規模災害などへの対策として、“ビジネスの継続性を確保するためのシステムの継続性”を求める声が高まっているという。またこれと同時に、情報漏えい事故や情報保護に関する各種法令への対策、企業の社会的信用向上を目指した動きなどに起因する情報保護意識の高まりなどにより、「セキュリティー・コンプライアンスが企業の課題になっている」といい、同社の提唱する“ILM”による効率的でセキュリティーも考慮された情報管理システムが、これらのニーズに合致すると述べている。

また、製品の概要を説明した宮氏によると、企業でのファイル管理における“不満”としては、

  • バックアップ・システムの手間とコスト
  • 分散したファイルサーバーをNASに統合した結果起こった新種の問題(NASに保存されるデータ量の増大、古い情報/不要な情報の処理ができない、大容量化によるバックアップ作業の負担増)

の2点が指摘されているという。同氏は、今回発表した“ILMサーバ・ソリューション・パッケージ”は、同社が提唱している“ILM”を具現化するものだとしており、企業のIT部門が抱える2つの不満点を解消するソリューションだと述べた。

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