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HDD搭載で価格は3万9795円!――マイクロソフト、Xbox 360の発売日と価格などを発表! 同時発売タイトルは7本

2005年09月15日 20時07分更新

文● 編集部 小西利明

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『Xbox 360』の標準パッケージ。20GB HDD搭載のコンソール本体に、ワイヤレスコントローラー、リモコン、各種AVケーブルが付属する 発売日と価格が発表された瞬間のスライド。11月末発売の米国、12月2日発売の欧州に続いての投入となる
『Xbox 360』の標準パッケージ。20GB HDD搭載のコンソール本体に、ワイヤレスコントローラー、リモコン、各種AVケーブルが付属する発売日と価格が発表された瞬間のスライド。11月末発売の米国、12月2日発売の欧州に続いての投入となる

マイクロソフト(株)は15日、東京都内にてプレス発表会を開催し、同社の次世代家庭用ゲーム機『Xbox 360』(エックスボックス サンロクマル)の発売日や価格、製品構成、同時発売タイトルなどについての発表を行なった。発売予定日は12月10日で、価格は3万9795円(税込、税抜価格は3万7900円)。

16日から幕張メッセにて開催される、日本最大級のゲームおよび関連製品展示会“東京ゲームショウ 2005”の開催を翌日に控えた今日、次世代ゲーム機の先陣を切って、Xbox 360の発売日と価格が発表された。米国版の価格や製品構成については、すでに『Xbox 360 Core System』と呼ばれる標準パッケージが299.99ドル(約3万3000円)と発表されているが、20GB HDDが別売りの米国版標準パッケージに対して、日本版Xbox 360の標準パッケージは20GB HDDがセットになっている。米国でのHDD単体の価格は99.99ドル(約1万1000円)なので、ケーブルやそのほかの付属品の違いもあるとはいえ、日本版の標準パッケージはややお得と言える。

標準パッケージに含まれるのは、Xbox 360本体、専用20GB HDD(本体上部に装着)、ワイヤレスコントローラー、メディアリモコン(Media Center Extender機能などに使用)、D端子 HD AVケーブル、LANケーブル、ACアダプターなどとなっている。HDDが標準添付されるため、セーブ用メモリーカードの類は含まれない。また初回生産限定の『Xbox 360 発売記念パック』(価格は標準パッケージと同じ)には、標準パッケージの構成に“Xbox Live”での音声チャットなどに使用するヘッドセットが付属している。また本体の発売と同時に、有線タイプのコントローラーや、ワイヤレスLANアダプター、ワイヤレスコントローラー用の予備バッテリーや充電器、各種AVケーブルといった付属品も発売される。

マイクロソフト執行役 Xbox事業本部長の丸山嘉浩氏
マイクロソフト執行役 Xbox事業本部長の丸山嘉浩氏

発表会にてマイクロソフト執行役 Xbox事業本部長の丸山嘉浩氏は、まずXbox 360のキーワードである“ハイデフ(High Definition)エンターテイメント”について、改めて“ハイビジョン品質の映像と5.1chサラウンドオーディオ”“スイッチを入れるだけでXbox Liveにつながるオンライン”“フェイスプレートやダッシュボード(Xbox 360内蔵ソフトウェアのスキン)の着せ替えといったカスタマイズ”の3点であると強調した。

Xbox 360が掲げる“ハイデフ エンターテインメント”の主軸は、ハイビジョン解像度対応にある。SD解像度のTVに制約されていた家庭用ゲーム機の表現力を、格段に向上させる可能性を持つ 発表会冒頭で披露されたビデオにて、Xbox 360のフェイスプレートでのカスタマイズについて説明する(株)ハーズ実験デザイン研究所 Xbox 360コンソールデザイナーの村田智明氏。フェイスプレートだけでなく、画面の中のデザインも変わると解説
Xbox 360が掲げる“ハイデフ エンターテインメント”の主軸は、ハイビジョン解像度対応にある。SD解像度のTVに制約されていた家庭用ゲーム機の表現力を、格段に向上させる可能性を持つ発表会冒頭で披露されたビデオにて、Xbox 360のフェイスプレートでのカスタマイズについて説明する(株)ハーズ実験デザイン研究所 Xbox 360コンソールデザイナーの村田智明氏。フェイスプレートだけでなく、画面の中のデザインも変わると解説

またハイデフ エンターテインメントをアピールするデモとして、米Epic Games社のリードデザイナーであるクリフ・ブレジンスキー(Cliff Bleszinski)氏が登壇し、開発中のXbox 360用シューティングゲーム『GEARS of WAR』を披露した。このゲームはサードパーソン(※1)タイプのシューティングゲームにアドベンチャーの要素を加えたものとのことだが、闇に包まれた都市の廃墟の描写や、緻密でリアルに造型されたキャラクター、物理エンジンによるリアルな物体同士の干渉などが垣間見えた(残念ながら写真撮影は許可されていなかった)。

※1 第三者視点。視点をプレイヤーが操作するキャラクターの周囲において、キャラクター自身も描写する表現方法。欧米で一般的なシューティングゲームは、視点をキャラクターの目におく“ファーストパーソン”型が多い。

開発中の『GEARS of WAR』を披露した、米Epic Games社リードデザイナーのクリフ・ブレジンスキー氏
開発中の『GEARS of WAR』を披露した、米Epic Games社リードデザイナーのクリフ・ブレジンスキー氏

Xboxシリーズのネットワークサービスである“Xbox Live”についても、Xbox 360向けのサービス内容や価格についての説明が行なわれた。サービスプランとしては、無料の基本サービスとなる“Xbox Live シルバー メンバーシップ”と、有料のプレミアムサービスである“Xbox Live ゴールド メンバーシップ”が用意される。シルバーはXbox LiveのユーザーIDである“ゲーマータグ”の取得のほか、他のXboxユーザーと音声チャットを行なう“ボイスチャット”や、ゲーム体験版や予告編をダウンロードできる“Xbox Live マーケットプレース”、無料のミニゲームを遊べる“Xbox Live Arcade”などを利用できる。一方のゴールドは有料で、1ヵ月780円から、3ヵ月1980円、12ヵ月4980円(注:いずれも税別価格)の料金プランが用意される。サービス内容はシルバーに加えて、オンラインでの多人数対戦プレイへの参加や、自分の腕前にあった対戦相手を捜すマッチメイキングなどの機能、さらにビデオチャットも利用可能になる。対戦型ゲームを楽しみたい人なら、ゴールドを利用することになる。

有料サービスの支払い方法も、クレジットカードのみと不評だった現在のXbox Liveを改め、ゴールドメンバーシップの月額料金支払いや、マーケットプレイスでのコンテンツ購入に利用できるプリペイドマネー“マイクロソフト ポイント”を導入、ゲーム販売店やコンビニエンスストアで販売する。(株)イーコンテクストとの提携により、ローソン、ファミリーマート、サークルK、サンクスなどで、マイクロソフト ポイントを販売するという発表も行なわれた。

Xbox 360の日本での発売と同時に発売されるタイトルは、以下の7タイトルが予定されている。また同時発売タイトル以外にも、2006年1月末までに6タイトルが発売予定されているほか、Xbox 360用にも提供される(株)スクウェア・エニックスのMMORPG『ファイナルファンタジーXI』(FFXI)のβテストも開始される予定であると発表された。

Xbox 360の本体同時発売予定ゲームタイトル
リッジレーサー6:(株)ナムコ
フレームシティ:(株)ナムコ
DEAD OR ALIVE 4:(株)テクモ
ゴーストリコン アドバンスウォーファイター:ユービーアイソフト(株)
エム~エンチャント・アーム~:(株)フロムソフトウェア
テトリス ザ・グランドマスターエース:(株)キャビア
エブリパーティ:マイクロソフト(株)
リッジレーサー6 フレームシティ
リッジレーサー6フレームシティ
DEAD OR ALIVE 4 ゴーストリコン アドバンスウォーファイター
DEAD OR ALIVE 4ゴーストリコン アドバンスウォーファイター
エム~エンチャント・アーム~ エブリパーティ
エム~エンチャント・アーム~エブリパーティ

発表後の質疑応答で、標準でHDDを搭載することになった理由について問われた丸山氏は、日本ではブロードバンド通信環境が整備されており、FFXIのようなブロードバンドとHDD必須のコンテンツが登場する可能性も高いためと述べた。またHDDを含まないXbox 360本体のみの国内販売については、可能性はあるが現時点では未定とされた。なおXbox 360用のゲームは、FFXIのようなMMORPGを例外とすれば、HDDがなくても動作することを仕様としているとのことだ。また既存Xbox用ゲームとの互換性については、今年5月に発表された“既存の人気タイトルから互換性を確認”という予定のとおりとのことで、具体的に互換性を確認したタイトル名などについては、語られなかった。

Xbox 360の初回出荷台数などについては、今回も公表されなかった。また“失敗に終わった日本でのXboxを踏まえたXbox 360の対策は”という質問に対して丸山氏は、Xbox 360のゲームタイトルをユーザーに体験してもらう場を増やすという方針を示した。まず東京ゲームショウ2005のマイクロソフトブースなどで、ゲームタイトルの試遊台を多数揃えて来場者に体験してもらうほか、東京都港区南青山に体験スペースやイベントスペースを兼ねた“Xbox 360ラウンジ”を11月にオープンするなど、ユーザーに直接体験してもらう機会を増やすことで、Xbox 360を支持するユーザーを増やしていくという戦略の一旦を披露した。

南青山に建設中のXbox 360体験スペース“Xbox 360ラウンジ”の予想図
南青山に建設中のXbox 360体験スペース“Xbox 360ラウンジ”の予想図

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