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ビクター、フルHD対応の大画面リアプロTV“ビッグスクリーンEXE”シリーズを発表――リアプロTVもいよいよフルHD対応の時代に!

2005年09月13日 20時20分更新

文● 編集部 小西利明

70インチワイドサイズのフルHD対応プロジェクションTV“ビッグスクリーンEXE”『HD-70MH700』。右の女性と比べると、その大きさが分かる 『HD-70MH700』と付属のリモコン。対角線長はなんと1.7m以上! 本体前面には端子やボタン類はなく、フラットな大画面を強調したデザインとなっている
70インチワイドサイズのフルHD対応プロジェクションTV“ビッグスクリーンEXE”『HD-70MH700』。右の女性と比べると、その大きさが分かる『HD-70MH700』と付属のリモコン。対角線長はなんと1.7m以上! 本体前面には端子やボタン類はなく、フラットな大画面を強調したデザインとなっている

日本ビクター(株)は13日、地上/BS/110度CSデジタル放送受信に対応したデジタルハイビジョンプロジェクションTV“ビッグスクリーンEXE(エグゼ)”シリーズとして、3種類のリアプロジェクションTV(リアプロTV)を発表した。フルHD解像度に対応したハイエンド製品で、自社開発した基幹部品を用いることで、TV事業の収益の柱への成長を見込む。価格は70インチワイドモデルで126万円。

発表された3製品、左から56インチワイド、61インチワイド、70インチワイド
発表された3製品、左から56インチワイド『HD-56MH700』、61インチワイド『HD-61MH700』、70インチワイド『HD-70MH700』

デジタル放送の普及にともない、大手家電メーカーはTV製品の高級モデルでの、フルHD(High Definition、水平解像度1080本)対応を加速させている。8月下旬には松下電器産業(株)が、プラズマTVでは国内初となるフルHD対応の65インチワイドサイズの製品を発表するなど、現在はハイエンド製品のフルHD対応に弾みがつき始めた状態にある。ビクターが投入する新しいリアプロTVは、全製品がフルHDに対応するなど、フルHD化へ非常に意欲的な同社の意気込みを示しているとも言える。

製品発表会にて同社のリアプロTV戦略について説明したAV&マルチメディアカンパニー副社長の梅本稔氏は、新製品が自社開発の“D-ILAデバイス”(詳細は後述)など、他社が簡単には追随できない同社独自のコア技術を集積した製品であり、こうした独自の製品を、CRTや液晶TV&プラズマTVと並ぶ収益の柱にしたいとの意気込みを語った。梅本氏は50インチ以上のプラズマTV市場が、プラズマTV市場全体よりも高い伸びを示しているとした予測を示したうえで、同社が今年5月に56インチと61インチのリアプロTVを投入して以降、国内リアプロTV市場は一気に拡大したと述べ、大画面TVへの大きなニーズとリアプロTVの認知度向上の流れに乗り、新製品の投入により50インチ以上のTV市場では今年だけで7万台の出荷を目標としていると語った。

日本ビクター AV&マルチメディアカンパニー副社長の梅本稔氏 梅本氏が示した、国内リアプロTV市場の動向。ごくわずかな出荷台数しかなかった市場が、同社のリアプロTV製品の投入で、一気に拡大を始めたとしている
日本ビクター AV&マルチメディアカンパニー副社長の梅本稔氏梅本氏が示した、国内リアプロTV市場の動向。ごくわずかな出荷台数しかなかった市場が、同社のリアプロTV製品の投入で、一気に拡大を始めたとしている
2005年下期の、同社のTV製品ラインナップと、ビッグスクリーンEXEシリーズのポジション。液晶/プラズマをしのぐ大画面&フルHDの最上位製品に位置づけられている
2005年下期の、同社のTV製品ラインナップと、ビッグスクリーンEXEシリーズのポジション。液晶/プラズマをしのぐ大画面&フルHDの最上位製品に位置づけられている

ビッグスクリーンEXEシリーズの特徴は以下のとおり。

     
  • フルハイビジョンD-ILAデバイスを3枚使用し、全機種でフルHD解像度(1920×1080画素)リアル表示対応
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  • 新開発の高性能光学エンジンにより、明るさとコントラストを向上するとともに、黒色の再現性や階調表現を向上
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  • 映像処理専用プロセッサー“新・GENESSA(ジェネッサ)”搭載により、大画面向けに画質を向上
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  • 70インチワイドサイズでも221Wの低消費電力
ビッグスクリーンEXEシリーズに投入された3つの新技術
ビッグスクリーンEXEシリーズに投入された3つの新技術

表示部にあたるフルハイビジョンD-ILAデバイスは、半導体製造技術を応用して作られる反射型液晶デバイス“LCOS”(Liquid Crystal On Silicon)の一種で、89%の高開口率(液晶TVは50%程度、DLP型プロジェクターのDMD素子は88%程度)と、高反射率を特徴としている。ビッグスクリーンEXEのエンジン部分には、0.7インチサイズ、1920×1080画素のD-ILAデバイスを3枚使用している。またランプで発生した光を反射・拡大して投影を行なう光学エンジン部分も、透過率やコントラストを向上した新設計の偏光ビームスプリッター、改善された投射レンズなどが盛り込まれており、同社の既存リアプロTVの光学エンジン部と比べても、高画素化を実現しながら若干小型化されている。エンジン部分の小型化はTV本体の薄型化にも寄与しているようで、奥行きは70インチモデルで51.9cmと、同社では29インチブラウン管TV並みとしている。

従来機種の光学エンジン部(左)と、新開発の光学エンジン部。高画素化にもかかわらずやや小型化された 光学エンジン部の拡大写真。オレンジ色のフレキケーブルがつながっている先がD-ILAデバイス
従来機種の光学エンジン部(左)と、新開発の光学エンジン部。高画素化にもかかわらずやや小型化された光学エンジン部の拡大写真。オレンジ色のフレキケーブルがつながっている先がD-ILAデバイス
D-ILAデバイスの研究開発の歩み。1997年にSXGA解像度の製品から始まり、高画素化に向けた進化を続けてきた。愛知万博では4000×2000画素の超高画素品を使ったプロジェクターが利用されているという D-ILAデバイスのラインナップ。右が今回の新製品に使われているフルHD対応のもの
D-ILAデバイスの研究開発の歩み。1997年にSXGA解像度の製品から始まり、高画素化に向けた進化を続けてきた。愛知万博では4000×2000画素の超高画素品を使ったプロジェクターが利用されているというD-ILAデバイスのラインナップ。右が今回の新製品に使われているフルHD対応のもの

ノイズの除去やI/P変換、色補正などを行なう映像処理プロセッサーには、同社の液晶TVなどで使われている“GENESSA”をさらに強化したシステムLSI“新・GENESSA”を使用している。同社が“第四世代ナチュラルプログレッシブ”と称するI/P変換処理の改良により、斜め線のジャギーの大幅軽減や、緩やかな動きの画像で見えるジャギーやボケの低減などを実現しているほか、ブロックノイズやモスキートノイズといった、MPEG特有のノイズの除去、映像を解析してガンマ補正や色再現の最適化などを行なうなどの、さまざまな高画質化処理を行ない、フルHDの大画面にふさわしい映像表現を実現している。実際に発表会場では、720p対応の従来機種のリアプロTVとの画質比較が行なわれていたが、色のメリハリがよく鮮やかに見えるほか、光学エンジン部分の改良の効果か、暗く陰影がはっきりしないような部分でも、きちんと陰影を表現した細部まで鮮明な映像を表示していた。

TVとして使う際に重要な入出力端子類を見ると、まずHDD/DVDレコーダーでも搭載製品の増えてきた、HDMI入力端子を2つ備えた点が目を引く。D4入力端子とコンポーネントビデオ入力端子を1系統ずつ備えるほか、Sビデオ入力は3系統、コンポジットビデオ入力は4系統、さらにパソコン接続用にアナログRGB入力端子(ミニD-Sub 15ピン)も備えている。またHDDレコーダーやD-VHSビデオデッキとの接続用にi.LINKを2系統、10/100BASE-TX LAN端子を1系統備える。オーディオ出力は光デジタルオーディオ出力端子(角型)を1系統のほか、ステレオ出力を2系統、ヘッドホン出力を1系統備える。また70インチモデルのみメモリーカード用スロットとして、コンパクトフラッシュ(Type II)、SDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカード兼用スロットを備えていて、メモリーカード内のJPEG画像やMPEG-2/4動画の再生が可能となっている。

HD-70MH700にのみ搭載されている“マルチカードスロット”。本体下部パネルの右側カバー内の装備されている
HD-70MH700にのみ搭載されている“マルチカードスロット”。本体下部パネルの右側カバー内の装備されている

標準小売価格は、70インチワイドのHD-70MH700が126万円、61インチワイドのHD-61MH700が89万2500円、56インチワイドのHD-56MH700が84万円となっている。56インチ/70インチモデルは10月発売予定、61インチモデルは11月発売の予定。

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