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SCN、ウェブ版PostPet“Webメール de PostPet”の詳細を説明――正式サービス開始は今秋

2005年08月25日 19時35分更新

文● 編集部 小西利明

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“Webメール de PostPet”の基本画面(画面は開発中のもの) Copyright 1996-2005 Sony Communication Network Corporation. All rights reserved.
“Webメール de PostPet”の基本画面(画面は開発中のもの) Copyright 1996-2005 Sony Communication Network Corporation. All rights reserved.

ソニーコミュニケーションネットワーク(株)(以下So-net)の電子メールソフト“PostPet”(ポストペット)担当者が25日にアスキー本社に来社し、ウェブサービス版PostPet“Webメール de PostPet”のサービス詳細についての説明を行なった。なおサービス開始時期については、先の発表の9月から変更され、“今秋”となっている。

PostPetについては今さら説明するまでもないが、1997年に登場して以来、ミリオンセラーを記録して今でも根強い人気を誇る“ペットがメールを運ぶ”電子メールソフトである。ピンクのテディベア“モモ”を初めとした、ぬいぐるみ風のかわいらしいペットがメールを運ぶという今までにないソフトとして、大人気を博した。今ではパソコンソフトだけでなく、携帯電話向けのサービスも提供されている。新しく登場するWebメール de PostPetとは、So-netが提供するウェブブラウザー上で動作するウェブメールサービスである。

従来のパソコン用PostPetは、専用のメールクライアントソフトとして提供されていたが、Webメール de PostPetはMacromedia Flash Playerの最新版に対応するウェブブラウザー(詳細は後述)があれば、専用ソフトは必要ない。自宅のパソコンでもオフィスのパソコンでも、Flashさえ動けば基本的に動作する。ウェブメールサービス自体はSo-netがすでに提供している“So-net Webメール”を利用しており、いうなればSo-net Webメールのフロントエンド部分をPostPetに入れ替えたもの、とも言えるだろう。実際にWebメール de PostPetとSo-net Webメールのフロントエンドは、簡単に切り替えが可能となる。

Webメール de PostPetで選択できるペットは、PostPet V3と同じ10種類となる。登場するペットはおなじみの顔ぶれだが、グラフィックはすべて新しく作り直された、いわば新世代PostPetとなっている。ペットの部屋でペットを飼い、おやつを与えたりなでたり洗ったり殴ったりといった基本システムも、従来のPostPetと同様だ。

メールボックスの基本画面。左にはトレイやフォルダの一覧が並ぶ。左下には小窓で、ペットの様子が表示される
メールボックスの基本画面。左にはトレイやフォルダの一覧が並ぶ。左下には小窓で、ペットの様子が表示される

Webメール de PostPetは、従来のPostPetシリーズや関連ウェブサービスとは別に開発されているシステムだ。そのため既存のPostPet連動サービス(PostPet V3+)は利用できないが、メールやペットのやり取りは、従来のPostPetシリーズ(パソコン、携帯電話向け含む)とも問題なく行なえる。ただしユーザーデータの引き継ぎ等はできない(アドレス帳のみ、CSV形式でのインポート/エクスポートが可能)。既存のウェブメールサービスをベースにしているため、メールソフトとしての機能も「PostPetシリーズ中で一番」(担当者談)というくらいに充実している。アドレス帳はグループ分けを行なえるし、ユーザーフォルダを作成して、受信メールをフォルダごとに分類することも可能だ。“着信拒否サービス”“迷惑メールフィルタ”“ウィルスチェック”“メール転送”といったサービスも、オプションで提供される。

ペットを飼い、戯れ、メールをやりとりするという基本は変わらないが、Webメール de PostPetならではの新要素もいくつか搭載される。そのひとつが“思い”だ。Webメール de PostPetのキャッチコピーは「ペットが運んでくれるのは、メールに入ったあなたの気持ち」というそうだが、Webメール de PostPetでは送るメールに“思い”を付けて送信することができるようになった。“思い”とは、メールに自分の気持ちを付加して送る機能。具体的にはメール作成画面で“思い”の項目を選び、そのメールに付加したい思いの内容(嬉しいとか怒るなど12種類)を選ぶ。するとそのメールが相手のWebメール de PostPetで受信されたときに、ペットが“思い”に応じたアクションをとるのだ。たとえば嬉しい思いなら楽しげにクルリと回ったり、怒るならメールを床に叩きつけたりするらしい。見た目はかわいいくせにちょっとシニカルな面のあるモモやコモモが、相手の前でメールを叩きつけるというのは、実に笑えそうで早く見てみたいものだ(笑)。

新要素の“オーラ”の例。これは“やる気オーラ”だそうな
新要素の“オーラ”の例。これは“やる気オーラ”だそうな

Webメール de PostPetの新要素にはほかにも、“オーラ”や“お香”というものがある。オーラはペットの周囲に表示されるある種のエフェクトで、燃え盛るような激しいオーラや7色の虹、怪しげな書き文字(“ゴゴゴゴ…”とか)などを表示させられる。お香は焚くことで、ペットの部屋にルームメイトを呼ぶことができるアイテムだ。お香によって誰が来るか、何日いるかは異なり、たとえば“カッパ香”なら河童の“カッパ子分”が、“アンノウン香”なら“アンノウン”(※1)が、ルームメイトとしてやってくるというわけだ。お香については、サービス開始後しばらくしてからの実装予定となっている。またそのほかにも、従来はペットがメールで送ってきた“ひみつ日記”が“ひみつ日記帳”となり、カレンダー形式で日記を付けるという形に変更された。与えるおやつによって、ペットの色が変わるという要素も取り入れられている。

※1 初代PostPetにも登場した、受信メールのペットデータが破損していた場合に表示される謎のキャラクター

おやつやペットの部屋を彩るアイテム、オーラやお香などは、Webメール de PostPet専用のコンテンツサービス“PostPet Town”にて、仮想通貨“スマイル”で購入する。スマイル自体は有料で、基本的に1スマイル=1円とになる。PostPet Townではアイテムの購入に加えて、将来的にはWebメール de PostPetのユーザーコミュニティーの中核として、ペットの部屋の公開機能なども導入される予定である。部屋を公開したユーザーは、プライベート掲示板なども設置できるようになる予定とのことだ。

Webメール de PostPetを利用するには、So-netの接続会員であるか、“PostPetメールアカウントサービス”などでSo-netのメールアカウントを取得している必要がある。So-net接続会員ならばサービス利用は無料で、PostPet専用メールアカウントサービスも利用できる。接続会員以外でも、既存のPostPet関連サービス“PostPet Park”登録者なら、無料で専用メールアカウントサービスを利用できる。対応するOSはWindows XP SP1以上/2000 Professional(SP4以上)/Me/98 SEとMac OS X(10.0系除く、Mac OS 9は検証中)。CPUはWindows版がPentium III-850MHz以上、Mac版はPowerPC G3以上となっている。対応するウェブブラウザーは、Windows版がInternet Explorer 5.5以上/Netscape 7.0以上/Firefox 1.0以上/Mozilla 1.7.2以上、Mac版がInternet Explorer 5.2以上/Safari 1.2以上/Netscape 7.0以上/Firefox 1.0以上/Mozilla 1.7.2以上、となっている。



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