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2005年夏モデルを総決算

2005年夏モデルを総決算

2005年08月12日 04時40分更新

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2005年夏モデルを総決算

(社)電子情報技術産業協会(JEITA)の発表によると、“平成17年度第1四半期(2005年4~6月)”のパソコン出荷実績は9四半期連続で前年同期比プラス成長を記録し、さらに今期は第1四半期として過去最高を記録したと言う。この要因には、例年より早めの4月下旬に各社が夏モデルを発表し、5月の大型連休を挟んで長く販売期間が取れたことが、個人消費の回復に後押しされたものと分析されている。

 そこでここでは、改めて2005年夏モデルを振り返り、メーカー各社にどのモデルが一番売れたのか、その理由は何か、というアンケートをとると共に、ASCII24読者はデスクトップ/ノートパソコンの価格と性能/機能のバランスに付いてどのように捕らえているのかを調べてみた。



読者の率直な“2005年夏パソコン評価”は?

 8月5日まで実施したアンケートでは、ASCII24読者に2005年夏パソコンを買ったかどうか、今後買いたいパソコンが決まっているか、さらに標準的なデスクトップ/ノートパソコンの価格と、付加機能による追加価格の適正値を聞いた。最初に今年の夏にパソコンを購入した方は11.1%。うち夏モデルパソコンを買った方は5.3%という結果だった。ちなみに、秋以降にこの夏モデルを購入しようという堅実派も1.6%ほどいた。半面、しばらく買う予定がないと言う方は57.2%にのぼり、最新情報をいち早く入手しようという“ITリテラシーの高い”であろうASCII24読者には、購入に至るほどの動機付けは見当たらなかった、という厳しい評価でもありそうだ。

次にパソコンを買うとしたらここの製品にしたい、という決まったメーカーはありますか?
Q:次にパソコンを買うとしたらここの製品にしたい、という決まったメーカーはありますか? 複数候補ある場合は、特に選びたい2つまでをお選びください。

 次に買いたいパソコンがある方に、メーカー別の人気を聞いてみたところ(2社まで選択)、ソニーが13.4%でトップなものの、2位のアップルコンピュータ(13.1%)とは僅差。アップルはIntel CPU採用宣言を受けて、Windowsユーザーにも興味・関心の的になりつつあるようだ。

次に買うとしたら、パソコンの種別は以下のどれにあたりますか?
Q:次に買うとしたら、パソコンの種別は以下のどれにあたりますか? 複数候補がある場合には、特に買いたい2つまでをお選びください。

 さらに、次に買うパソコンの種別について聞いてみたところ(2種類まで選択)、静音性を重視したデスクトップ(24.3%)、薄型軽量を重視したモバイルノート(24.0%)が2大トレンドとなった。そのほかは15%前後でほぼ平均化しているが、AV機能重視のA4ノートパソコンは5.5%と意外なほど低い結果となった。AV機能重視のデスクトップパソコンには17.8%と人気が集まっているところをみると、AV機能が不要というよりも、録画時間やDVDへの書き出し/編集など、使い勝手や拡張性の面でAV機能重視派はデスクトップパソコンを選ぶ方が多いと思われる。ASCII24読者らしい堅実な選択と言えそうだ。

デスクトップパソコンについて。平均的なスペックを想定した場合、“あなたの考える価格”はどれくらいですか? ノートパソコンについて。平均的なスペックを想定した場合、“あなたの考える価格”はどれくらいですか?
Q:デスクトップパソコンについて。平均的なスペックを想定した場合、“あなたの考える価格(許容価格、購入可能価格)”はどれくらいですか?Q:ノートパソコンについて。平均的なスペックを想定した場合、“あなたの考える価格(許容価格、購入可能価格)”はどれくらいですか?
より高クロックな“デュアルコアCPU”搭載の場合、いくらまで価格アップが許容できますか? “8時間以上の長時間駆動”バッテリーを搭載した場合は?
Q:より高クロックな“デュアルコアCPU”搭載の場合、いくらまで価格アップが許容できますか?Q:“8時間以上の長時間駆動”バッテリーを搭載した場合は?
“アナログ放送の視聴・録画”機能を内蔵した場合は? 外部ストロボをお持ちですか?
Q:“アナログ放送の視聴・録画”機能を内蔵した場合は?Q:外部ストロボをお持ちですか?

 最後に、デスクトップパソコン、ノートパソコンについて、適正と思われる価格を読者の皆さんに聞いてみた。デスクトップパソコンの場合、3~4万円程度、5~6万円程度がそれぞれ20.6%、20.9%と多く、さらに7~8万円が17.8%で続く。読者の声を総合すると、特にAV機能や静音性などの特徴がなく、スペックも突出しているわけでもないデスクトップパソコンは“5万円前後”が適正、という意見のようだ。これにデュアルコアCPUなどの最新スペック、デジタル放送のHD視聴・録画機能などが追加されると、それぞれ2万円程度の追加投資は認められる(43.5%、44.6)という声が多い。

 ノートパソコンについては、デスクトップリプレイスのA4ノート、モバイル重視の薄型A4ノート、コンパクトモバイルのB5サイズノートと、想定される本体形状が複数あることからか意見が分散した。最も多いのは9~10万円の18.9%だが、11~12万円、13~14万円も16%以上あり、さらに15~16万円と7~8万円が12%台で続く。ノートパソコンの場合、特にスペックや機能が突出していなくとも、デスクトップパソコンより4~5万円程度高くなるのは止むを得ない、という認識のようだ。ただ、追加機能に対してはデスクトップパソコンよりもシビアで、8時間以上の長時間駆動可能なバッテリー、セキュリティーチップ搭載、DVD±R DL対応の光ドライブ、2台目のHDD内蔵、アナログ放送のTV視聴・録画機能といずれをみても追加投資は1万円未満と言う声が最も多かった。

 次ページからは各メーカーごとにこの夏の売れ筋製品とその理由を尋ねている。

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