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マイクロソフト、技術カンファレンス“Microsoft Tech・Ed 2005 Yokohama”で基調講演を開催――.NETを核とした“接続されたシステム”がさらに広がる

2005年08月04日 20時11分更新

文● 編集部 内田泰仁

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マイクロソフト(株)が2日から開催しているソフトウェア開発者および設計者/IT管理者向けの技術カンファレンス“Microsoft Tech・Ed 2005 Yokohama”(会場は神奈川県横浜市・パシフィコ横浜)の開催2日目となる3日は、午前中に行なわれた基調講演を皮切りにさまざまな技術セッションが開始され、いよいよ本格的なスタートとなった。本稿では、この基調講演の詳細をお伝えする。

基調講演は2部構成で、前半は7月1日に日本法人の代表執行役社長に就任した米マイクロソフト社 コーポレートバイスプレジデントのダレン・ヒューストン(Darren Huston)氏が最近のITトレンドや市場動向と今後の同社の戦略についてを説明、後半は米マイクロソフト コーポレート バイスプレジデントでディベロッパー ディビジョン担当のエス・ソマセガー(S Somaseger)氏が同社が2005年内に正式リリースする“Windows Server System”関連の最新製品についてデモを交えて解説を行なった。



日本法人 代表執行役社長兼米マイクロソフト コーポレートバイスプレジデントのダレン・ヒューストン氏急増するデジタルデータとこれに対応するためのアクション

ヒューストン氏の講演の前半は、7月27日に行なわれた就任記者会見の前半とほぼ同様のもので、今後10年で10倍になると予測されるデジタルデータの量とハードウェアの進化に適応した“ソフトウェアの進化”の重要性を訴えるもので、同氏は「これからの10年間の革新は、これまでの10年の革新を上回る」「技術革新を主導し、将来にわたる付加価値を提供するのはソフトウェアである」と強調している。

日本のIT市場の状況

また、日本のIT市場の情勢については、2002年から2003年にかけての“IT不況”ののち、企業や政府/自治体のIT予算は回復傾向にあり、今後2007年に向けて順調にIT市場は成長していくと分析。同社の動向としては、2004年以降、アプリケーションプラットフォーム(同社製品としてはMicrosoft .NETがこれにあたる)およびRDBMS(Relational DataBase Management System。同社製品のSQL Server)のシェアが順調に伸びており、市場の成長と両分野でのマイクロソフトのシェア拡大から、「ハードウェアのリプレイスや閉鎖的なシステムからの脱却(レガシーシステムからWindows系ハードウェアおよびWindowsプラットフォームへの転換)が進もうとしている」と指摘している。

2005年から2006年にかけてマイクロソフトが提供/支援する製品やサービスなど

さらに今後2005年後半から2006年にかけては「わくわくするようなITプロフェッショナル(IT管理者)や開発者へ向けた製品が1年から1年半のうちに登場」時期であるとして、この時期に登場する新製品やコミュニティーを紹介した。

新製品
SQL Server 2005、Visual Studio 2005、BizTalk Server 2006(以上3製品は11月17日に新製品発表会を開催するとこの日発表)
Windows Server 2003 R2、Windows Vista、Office“12”
コミュニティー
Visual Studio ユーザーグループ……Visual Studioユーザーグループ設立準備委員会が設立を表明したVisual Studio 2005およびVisual Studio.NET開発者向けの情報交換やスキルアップを目的としたコミュニティー。同社は協賛企業として活動を支援。

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