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KDDI、au版“おサイフケータイ”の『W32S』と『W32H』を発表

2005年08月02日 22時42分更新

文● 島 徹/編集部 伊藤咲子

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Style-UPパネル対応のコンパクトモデル――W32S

W32Sのコンセプトは“Precious Compact”で、酒井氏いわく「上質なコンパクトモデル」として企画された機種。本体サイズが幅48×奥行き23×高さ98mmで重さが118gと、今回のラインナップの中では最もコンパクトで、CDMA 1X WIN対応機種としても小さな部類に入る。本体カラーは、“ラグジュアリーピンク”“ルナシルバー”“フレームオレンジ”の3色で、CDMA 1X WIN対応機として初めて取替え可能な外装パネル“Style-UPパネル”(別売)を採用する。Style-UPパネルは全10種類で、本体と同時に発売され、価格はオープンプライス(編集部による予想実売価格は、“グリッター”など4種類が1050円前後、“フリル”など6種類が1260円前後)。

W32S W32S
W32S。左からルナシルバー、フレームオレンジ、ラグジュアリーピンク
W32S W32S
全10種類のStyle-UPパネルを本体と同時に発売される。交換式の外装パネルは、CDMA 1X WIN向けの端末で初採用時刻などによってグラフィックスが変化するドラマメニュー。メインメニューは従来機種の『W31S』と同じく“クロスメニュー”というデザインを採用する

また外装パネルのイメージにあわせて、メニュー画面のデザインを変更できる“着せ替えメニュー”機能を搭載。メインメニューなどは従来機種から変更に対応していたが、今回“アプリカタログ”画面や“EZメニュー”画面なども変更可能になった。また、日付や時間でグラフィックスが変化するメインメニュー“ドラマメニュー”を採用する。

FeliCa機能をサポートする機能として、数字キーの背面、ヒンジ部寄りに“リングアンテナ”を搭載し、FeliCaの通信エリア(リーダー/ライターの通信距離)に入ると発光してユーザーに知らせる。また、右側面に押しボタン“FeliCaキー”を搭載し、内蔵するEdy残額確認アプリケーション『クイック確認for Edy』と連携して、サブ液晶パネルで残高を確認できる。FeliCaキーは、前出のFeliCaロックの解除にも使用でき、これを使えば端末を閉じた状態でもFeliCaロックを解除できる。

FeliCaキー 端末を閉じたままでもサブディスプレーを使ってEdyの残額を確認できる
端末側面にFeliCaキーを搭載する。FeliCaキーは、短押しでFelicaロックのクイック解除、長押しでFelica対応アプリを実行できる。クイック解除後、あらかじめ設定した秒数を過ぎれば、自動的に再びFelicaロックがかかるFeliCaキーを長押ししてクイック確認for Edyを起動すれば、端末を閉じたままでもサブディスプレーを使ってEdyの残額を確認できる
発光するリングアンテナ 解除コードの設定画面
リングアンテナは、FeliCaのリーダー/ライターの通信エリアに入ると発光する。この発光を確認してからFeliCaロックを解除すれば、意図しないFeliCa機能の利用を防げる“解除コード”の設定画面。これはサイドキー(3種類)を押す順番をあらかじめ登録して、それを認証に使用するというもの。FeliCaロックを解除する際に、単にFeliCaキーを長押しするだけでは不安だというユーザーは、この解除コードを設定すればよい

また、“フレキシブルデータフォルダー”システムを採用し、着メロなどを保存するデータフォルダーとBREWアプリケーションを保存するデータフォルダーを共有化されている。これらのデータは最大45.5MB保存できる(BREWアプリケーションの保存件数の目安等は明らかにされていない)。

メイン液晶パネルとして約2.2インチのTFT液晶パネル(240×320ドット/26万2144色表示)を、サブ液晶パネルとして約1.1インチのSTN液晶パネル(96×96ドット/6万5536色表示)を搭載する。デジタルカメラ機能は有効125万画素のCMOSセンサーを内蔵し、記録解像度は1280×960ドット。画像補正機能として、コントラストの差の大きい画像の暗い部分だけを明るくする諧調補正機能“ルミナスエンジン”を搭載し、機能メニューから利用できる。

サラウンドプロセッサーとして(株)ダイマジックのDiMAGIC Virtualizer Xを内蔵し、本体の“3Dサラウンドステレオスピーカー”を使ってステレオ音の再生に対応する。着うたフルの楽曲を対象にした“ミュージックプレーヤー”機能、FMラジオの聴取機能なども備える。ミュージックプレーヤー機能は、ポータブルミュージックプレイヤーのように携帯電話機で音楽を再生することを目的とした機能で、イコライザー機能やランダム/リピート再生機能などを持つ。楽曲の再生中にメールを作成したり、EZwebサイトを閲覧したり、EZ Felicaの機能を利用したりすることも可能。

イヤホン端子のカバー ステレオスピーカーを数字キーの背面
側面にあるイヤホン端子のカバーは、紛失の恐れがないスライドタイプステレオスピーカーを数字キーの背面に備える。ちなみに、この面が下になるようにして机の上に端末を置いても、リングアンテナ部分の出っ張りでスピーカーが塞がれないため、音が小さくなることはない
ナムコの3Dレースゲーム『リッジレーサーSEプレインストールするBREWアプリケーションは全14本。中でも(株)ナムコの3Dレースゲーム『リッジレーサーSE』は、3Dサラウンドステレオスピーカーを利用して臨場感ある効果音を楽しめるという


ディスプレー
メイン:約2.2インチ微反射型低温ポリシリコン・システム液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
最大表示文字数200字(20文字×20行)
サブ:約1.1インチ半透過型STN液晶ディスプレー(96×96ドット、6万5536色表示)
カメラ
有効125万画素CMOSセンサー
外部メモリー
メモリースティックDuo、メモリースティックPRO Duo(別売)
入力機能
POBox、Advanced Wnn V2
連続通話時間
約200分(平均値)
連続待受時間
約250時間(平均値)
本体サイズ/重さ
幅48×奥行き23×高さ98mm/約118g
対応する主なEZweb関連サービス
EZ FeliCa、EZチャンネル、EZムービー、ムービーメール、EZ「着うた」、EZ「着うたフル」、EZナビウォーク、EZアプリ(BREW)、EZ FM、安心ナビ、聴かせて検索
本体カラー
ラグジュアリーピンク、ルナシルバー、フレームオレンジ
発売時期
9月上旬
価格
オープンプライス(編集部予想実売価格は2万円弱)


PCサイトビューアーなどパソコン連携機能をプラス――W32H

W32Hのコンセプトは“silent emotion”で、酒井氏いわく「静けさの中でも確かな存在感を持つ上質なデザイン」として企画された機種。“ソリッドシルバー”“フロストグリーン”“ラピスホワイト”という、W32Sと比べて落ち着いたカラー3色を用意する。メインディスプレーの背面に着信時などに点灯するランプ“サイレントイルミネーション”を搭載し、デザインのアクセントとしてサイレントイルミネーションの表面をパンチングメタルで覆っている。本体サイズはW32Sよりやや大きめの幅50×奥行き25×高さ98mmで、重さは約126g。

W32H W32H
W32H。左からフロストグリーン、ソリッドシルバー、ラピスホワイト

パソコン向けに制作されたウェブサイトを閲覧できる“PCサイトビューアー”機能、WordやExcelなどパソコンで作成したファイルを閲覧できる“PCドキュメントビューアー”機能を内蔵し、パソコンとの連携を特徴としている。PCサイトビューアーはウェブブラウザーとしてノルウェーのOpera Software社の『Opera 7.6』を、PCドキュメントビューアーは英Picsel Technologies社の『Picsel File Viewer』を採用する。

PCサイトビューアーより PCサイトビューアーより
PCサイトビューアーより。“進む”や“戻る”といったブラウザーの基本操作や、携帯電話機の画面サイズにあわせてレイアウトを行なう“スモールスクリーン”表示への切り替え操作はワンボタンWordやExcel、PDFといったパソコン向けのファイルを閲覧できるPCサイトビューアーより。ファイルの内容によって、縦横の向きを変更できる

また、メーカーはW32Hをポータブルオーディオのように使用することを提案しており、音楽CDをパソコンで録音してW32Hに転送して聞くために必要なソフト/ステレオイヤホン対応のマイク付きリモコン/USBケーブル(USB 1.1)を“MUSIC START KIT”として本体に同梱する。ソフトは松下電器産業(株)の『SD-Jukebox Ver.5.0』で、対応OSはWindows XP/2000。また、着うたフルやSD-Jukeboxを使ってminiSDカードに転送した楽曲を対象にしたミュージックプレーヤー機能や、FMラジオの聴取機能を備える。3Dサウンドスピーカーシステムと、DiMAGIC Virtualizer Xを搭載する。

MUSIC START KITより W32H
USBケーブルやSD-Jukebox Ver.5.0などが付属しており、miniSDカードを用意するだけで、W32Hをミュージックプレーヤーとして利用できる着うたフルやSD-Jukeboxを使ってminiSDカードに転送した楽曲を対象にしたミュージックプレーヤー機能より。メールやEZwebなどの機能を使う時にも曲を流したままにしておけるBGM機能を持つ

メイン液晶パネルとして約2.2インチの微反射型TFT液晶ディスプレー(240×320ドット/6万5536色表示)を、サブ液晶パネルとして約1.0インチのSTN液晶ディスプレー(64×96ドット/6万5536色表示)を搭載する。デジタルカメラ機能は有効128万画素のCMOSセンサーを内蔵し、記録解像度は1280×960ドット。



ディスプレー
メイン:約2.2インチ微反射型TFT液晶ディスプレー(240×320ドット、6万5536色表示)
最大表示文字数306字(18文字×17行)
サブ:約1.0インチSTN液晶ディスプレー(64×96ドット、6万5536色表示)
カメラ
有効128万画素CMOSセンサー
外部メモリー
miniSDカード(別売)
入力機能
ATOK for au+AI推測変換「APOT」(関西弁対応)
連続通話時間
約200分(平均値)
連続待受時間
約220時間(平均値)
本体サイズ/重さ
幅50×奥行き25×高さ98mm/約126g
対応する主なEZweb関連サービス
EZ FeliCa、EZチャンネル、EZムービー、ムービーメール、EZ「着うた」、EZ「着うたフル」、EZナビウォーク、EZアプリ(BREW)、EZ FM、安心ナビ、聴かせて検索
本体カラー
ソリッドシルバー、フロストグリーン、ラピスホワイト
発売時期
9月中旬以降
価格
オープンプライス(編集部予想実売価格は2万円弱)


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