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ボーダフォン、3Gサービス対応の携帯電話2機種を発表――320万画素カメラ内蔵の『Vodafone 903SH』ほか

2005年07月28日 23時22分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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ボーダフォン(株)は28日、第3世代携帯電話サービスに対応した携帯電話機『Vodafone 703SH』と『Vodafone 903SH』を発表した。対応する通信方式は2機種とも国内がW-CDMA、海外がW-CDMAとGSM(900/1800/1900MHz)。いずれも製造はシャープ(株)で、703SHは普及機、903SHはフラッグシップ機という位置づけになっている。発売は703SHが8月上旬以降、903SHが8月中旬以降で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は703SHが1万円前後、903SHが2万円前後。

Vodafone 703SH Vodafone 703SH
Vodafone 703SH(ホワイトタグ)
Vodafone 903SH Vodafone 903SH
Vodafone 903SH(レッド、ホワイト、ブラック)


国内市場向けにメール入力画面を改良

プロダクト企画部の森 一幸氏
プロダクト企画部の森 一幸氏

製品発表会ではプロダクト企画部の森 一幸(もり かずゆき)氏が、製品のターゲットや特徴などを紹介した。

2機種共通の特徴は、音声圧縮方式であるaacPlusのサポートと、メール入力画面のユーザーインターフェースの改良の2点。aacPlusに対応することによって、端末で再生できる“着うたフル(※1)”の楽曲が増えた。メール入力画面のUIの改良は、宛先/件名/本文(の書き出し)の入力フォームが追加されたという点。昨年の冬以降発売されたボーダフォンの3G携帯電話ではこの入力フォームの画面が用意されておらず、例えばある機種ではメール作成を選択すると本文の編集画面がいきなり表示されたりした。森氏によれば「通常の端末と(操作方法が)違うのではないか」という指摘がユーザーから寄せられたという。

※1 着うたフルは、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメントの商標または登録商標。楽曲を1曲まるごとダウンロード形式で配信するサービスで、SMEなどレコード会社が出資するレーベルモバイル(株)など数社が着うたフルのダウンロードサービスを、携帯電話3キャリアのインターネット接続サービスで展開している。着うたフルのコンテンツの多くは、aacPlus方式を採用している



宛先/件名/本文(の書き出し)の入力フォームが追加された宛先/件名/本文(の書き出し)の入力フォームが追加された

昨年の冬以降発売された3G携帯電話は、“ボーダフォングループ共通仕様”というコンセプトに基づき、メールやアプリケーションプラットフォームなどの環境が、世界各国のボーダフォングループ各社の製品と共通の仕様に統一されていた。森氏によれば、今後はスペックの部分では同じ方針を採り続けるが、「ヨーロッパと日本では使い勝手に差があり、UIの部分は日本向け、ヨーロッパ向けのようにソフトで変更する」という。



ボーダフォンの3G携帯電話で最も軽量な703SH

703SHは、約107gと、ボーダフォンの3G携帯電話で最も軽量。サイズは幅47×奥行き23×高さ99mmと、同時に発表された903SH(幅50×奥行き29×高さ109mm/148g)と比べて小柄で、特に高さは10mmも小さくなっている。ストラップホールを協調したデザインで、本体カラーはポップな“オレンジタグ”“グリーンタグ”と、ベーシックな“ホワイトタグ”“ブラックタグ”の4種類。着うた/着うたフル、“Vodafone live! BB(※2)”、TV電話機能“TVコール”などに対応し、「3G携帯電話向けのサービスを、コンパクトな筐体で一通り楽しんでいただける」機種として、携帯電話に精通していない層や、薄さにこだわる層まで、幅広くターゲットにしている。

Vodafone 703SH Vodafone 703SH
Vodafone 703SH(ホワイトタグ)
903SH(レッド)と703SH(ホワイトタグ)の大きさ比較 903SH(レッド)と703SH(ホワイトタグ)の大きさ比較
903SH(レッド)と並べると小ささが際立つ
※2 Vodafone live! BBは、動画などの大容量のファイルを特設サイトからパソコンでダウンロードし、メモリーカードに保存して携帯電話で視聴するサービス。データ形式はMP4で、コピーや配布に対する制限はないが、暗号化されているためパソコンでは再生できず、携帯電話でコンテンツキーをダウンロード購入することで再生が可能になる

メインディスプレーは2.0インチのTFT液晶パネル(320×240ドット、最大26万色表示)を搭載する。また、メインディスプレーの裏側の面には、現在時刻など全角6文字の表示に対応したモノクロの液晶パネル(72×12ドット)を備える。デジタルカメラ機能として、有効130万画素のCMOSセンサーを内蔵するほか、TVコール向けに有効11万画素のCMOSセンサーを搭載する。デジタルカメラの最大記録画素数は1280×960ドットで、miniSDカードスロット(メモリーカードは別売)を備える。そのほか、Bluetooth通信機能搭載といった特徴がある。

130度の角度で液晶画面を固定できる130度の角度で液晶画面を固定できる。これは、机に本体を置いてTVコールをしたり、ウェブサイトを閲覧したりするような用途を想定したもの
ディスプレー
メイン:約2.0インチTFT液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
最大表示文字数168字(14文字×12行)
サブ:1桁全角6文字モノクロ液晶ディスプレー(72×12ドット)
カメラ
メイン:有効130万画素CMOSセンサー
サブ:有効11万画素CMOSセンサー
外部メモリー
miniSDカード(別売)
連続通話時間
W-CDMA網:約150分
GSM網:約240分
連続待受時間
W-CDMA網:約300時間
GSM網:約290時間
(折りたたみ時)
本体サイズ/重さ
幅47×奥行き23×高さ99mm(折りたたみ時)/約107g
本体カラー
オレンジタグ、グリーンタグ、ホワイトタグ、ブラックタグ
発売時期
8月上旬以降
価格
オープンプライス


320万画素カメラを内蔵した903SH

フラッグシップの903SHは、有効320万画素のCCDセンサーを内蔵し、光学2倍ズーム対応の5群6枚レンズを搭載する。レンズは高解像度非球面タイプを含むガラスレンズで、被写体の中心部だけでなく周辺部もシャープに描写できるという(レンズの明るさや焦点距離などは非公開)。ヘッドライトや太陽の強い光がレンズに直接に入ると上下に縞状の線が入る“スミア現象”を防ぐため、CCDに“フレームインターライントランスファ型”を採用する。オートフォーカス機能を搭載する。デジタルカメラの最大記録画素数は2048×1536ドットで、miniSDカードスロット(64MBのカードを同梱)を備える。

Vodafone 903SH Vodafone 903SH
Vodafone 903SH Vodafone 903SH
Vodafone 903SH(レッド、ホワイト、ブラック)

本体カラーはブラック/レッド/ホワイトの3色。メインディスプレーの裏側の面はピアノ光沢のような二層コートを、数字キーの裏側の面は凹凸感のあるシボ加工を施し、「高級感や精度の高さを意識した」デザインにしたという。メインディスプレー部が180度回転する“Swivel Style”を採用し、メインディスプレーを外側に向けて本体を折りたためば、本体をデジタルカメラのように横長に構えて撮影できる。メインディスプレーには2.4インチのモバイルASV液晶パネル(320×240ドット、26万色表示)を採用し、明るい屋外や暗い室内での視認性を高めたという。視野角は上下左右160度で、輝度などその他の詳細は非公開。そのほか、本体左右側面に“3Dサラウンド対応ステレオサイドスピーカー”を搭載し、3Dサラウンド対応の着信音などがプレインストールされている。

メインディスプレーの裏側の面はピアノ光沢のような二層コート 数字キーの裏側の面は凹凸感のあるシボ加工
メインディスプレーの裏側の面はピアノ光沢のような二層コート数字キーの裏側の面は凹凸感のあるシボ加工
本体左右側面に“3Dサラウンド対応ステレオサイドスピーカー”を搭載
本体左右側面に“3Dサラウンド対応ステレオサイドスピーカー”を搭載

着うた/着うたフル、Vodafone live! BB、TVコールなどボーダフォンが現在提供している3Gサービスすべてに対応する。

ディスプレー
約2.4インチASV液晶ディスプレー(240×320ドット、26万2144色表示)
最大表示文字数168字(14文字×12行)
カメラ
メイン:有効320万画素CCDセンサー(光学2倍ズーム対応)
サブ:有効11万画素CMOSセンサー
外部メモリー
miniSDカード(64MB同梱)
連続通話時間
W-CDMA網:約150分
GSM網:約240分
連続待受時間
W-CDMA網:約300時間
GSM網:約290時間
(折りたたみ時)
本体サイズ/重さ
幅50×奥行き29×高さ109mm/約148g(折りたたみ時)
本体カラー
レッド、ブラック、ホワイト
発売時期
8月中旬以降
価格
オープンプライス

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