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“デジタル制作は作業効率的にも精神的にもいい”と語る本広監督にデジタルシネマの魅力を直撃!!――“国際Dシネマ映画祭2005”本編レポート

2005年07月19日 14時46分更新

文● 千葉英寿

オープニングセレモニーの終了後、休憩を挟んでいよいよオープニングの招待上映作品として本広克行監督・プロデュースの“サマータイムマシン・ブルース”が札幌のICCから配信上映された。

“サマータイムマシン・ブルース”
“サマータイムマシン・ブルース” (C)ROBOT/東芝エンタテインメント/博報堂DYメディアパートナーズ/IMAGICA

本広監督と言えば、“踊る大捜査線”シリーズで知られているが、本作では題材を演劇に求め、劇団ヨーロッパ企画の傑作戯曲を映画化したという作品。“踊る~”シリーズとはひと味違い、日常の中に突然現われたタイムマシンという非日常に振り回される大学生たちを描く、笑いと驚きと発見が連続のドタバタSFで、観客は多い楽しんでいた。放映後、観客とともに鑑賞していた本広監督と出演者の俳優・川岡大次郎氏とムロツヨシ氏が登壇し、トークイベントが行なわれた。本広監督はHD配信映像について「すごいきれい。今回、スローモーションも含めてディスクに収めたのですが、こんなにきれいだとは思わなかった」と上映状況に大いに満足していたようだ。

「最初の10分間が大事」と語った本広監督 「今日で4度目だが何度見てもおもしろい」と語った川岡大次郎氏
「最初の10分間が大事」と語った本広監督。しかし、全編を通して見なければ最初の10分の意味はわからないので、見終わってから再び最初の10分を繰り返し見ることになってしまう「今日で4度目だが何度見てもおもしろい」と語った川岡大次郎氏
これが映画初出演というムロツヨシ氏 会場では“サマータイムマシン・ブルース”のグッズも販売されていた
これが映画初出演というムロツヨシ氏会場では“サマータイムマシン・ブルース”のグッズも販売されていた

セレモニー後に行なわれたパーティ会場で本広監督にお話をうかがった。作品がデジタル上映されたことについて本広監督は「実は直前までデジタル上映されることは知らなかったんです。でも、上映を見てあまりにきれいなので驚きました。細かいことを言えば2回ほど映像がほんの一瞬途切れたところがありました(※1)が、普通は気がつくレベルではなかったので問題ではないと思います」と語った。

※1 筆者自身も映像がコンマ何秒途切れたのを認識できたが、通常のフィルム上映と比較しても問題のないレベルだった。なお、この件が映像配信システムに起因するトラブルなのか、映像データの不備によるものかは特定できない

また、デジタル制作についてうかがったところ、「僕はもうデジタルでしか撮影していないんです。今回の映像は(昨年の夏に)香川で撮影したのですが、撮影したデータを東京のスタジオに伝送して、これをスタジオで編集したものをすぐにストリーミング再生で確認できたので、すぐにリテイクが出せました。これは作業効率的にも精神的にもよかったんです」と語ってくれた。さらにデジタルシネマの可能性について「映画だけじゃない、いろいろなことができると思います。新しい何か(映画以外の形態)が出てくるのでは」と語った。

ファンに囲まれてサインを求められる本広監督
ファンに囲まれてサインを求められる本広監督

オープニング上映終了後は、関係者を集めたオープンニングパーティーが催された。挨拶に立った川口市長の岡村幸四郎氏は今回の開催を、「(第1回の)前回のオープニングは80名足らずの参加者でしたが、今回は300名を超える参加となりました。これは大成功と言えると思います」とし、「川口がデジタルシネマの振興という、国家的なプロジェクトに関わることができるのを誇りに思います。多くのボランティアのおかげです」と語った。

パーティには埼玉県知事の上田清司氏らが参加した
パーティーには埼玉県知事の上田清司氏、短編部門の審査委員長で俳優の高嶋政伸さん、本広監督、岡村川口市長ら関係者が数多く参加した

歓談中の上田県知事に、デジタルシネマ関連産業について今後どう関わっていくのかをたずねたところ、「SKIPシティにはまだまだ大きな用地を残していますので、こうした所に映画会社や撮影施設を誘致していきたいと考えています」と語った。また、同映画祭の今後についてうかがったところ、「川口を中心として、オープニングには新都心の施設を活用したり、ゲストとの交流に大宮を使うといったように、県全体で映画祭をバックアップしていきたい」と今後の映画祭の規模拡大を示唆した。

心に残る美しい映像を作り出した宮坂まゆみ監督
宇多田ヒカル、ユーミンといったアーティストのビデオクリップを手がけてきただけあり、心に残る美しい映像を作り出した宮坂まゆみ監督。本作が長編映画初監督作となる

コンペティション作品の上映開始日となった2日目(17日)も、引き続いて多くの観客が足を運んでいた。長編部門(国際コンペティション)へ日本人監督で唯一の出品作となった宮坂まゆみ氏の“天使”の上映には、8割近くの来場者があった。

桜沢エリカ氏の同名マンガを原作とする同作品は、映画祭直前の今月7日までキャスト(配役)の情報が公開されず、深田恭子さんが“台詞が一言もない天使”役で主演することが発表されて一気に話題となった。作品はある街に住む、悩みや痛みを抱える4組の人々の前に、ジンライムが好きな“天使”が舞い降りて、“天使”が見える人、見えない人、それぞれの彼らの生活の中に無邪気に入っていくという内容。天使の羽やまとわりつく衣、街に舞う雪の結晶などがCGで違和感なく描かれ、美しいデジタル映像に女性らしいやさしいメッセージが込められた作品となっていた。上映前には宮坂監督と出演俳優の内田朝陽氏、佐藤めぐみさんが舞台挨拶に立った。天使役のため常に宙に浮かんでいる深田さんについて宮坂監督は、「撮影のほとんどをワイヤーで釣られて行なうことになったのですが、泣き言ひとつ言わずに演じていました」と語った。



携帯電話のCMで知られる佐藤めぐみさん 実質的な主役となる内田朝陽氏
携帯電話のCMで知られる佐藤めぐみさん。「お芝居が好きなので、ドラマや映画にどんどん出たい」と語った深田さんが台詞のない主演なので、実質的な主役となる内田朝陽氏。撮影初日に佐藤さんとのキスシーンがあり「めちゃめちゃ緊張しました。普通に」と語った

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