NECのブース |
日本電気(株)のブースで最も大きく取り上げられていたのは、6月下旬に発売されたばかりのFOMA『N901iS』だ。N901iSはパソコン向けに制作されたウェブサイトを閲覧できる“フルブラウザ”機能を搭載し、901iSシリーズでは最も大きな2.5インチの“モバイルシャインビューEX”液晶(240×345ドット/6万5536色表示)を搭載する。国内向けの端末としてはそのほか、FOMA『N700i』『N900iG』、ボーダフォン(株)向けの『Vodafone 802N』が展示されていた。
N901iS | N700iと、交換可能なN700iの背面パネル『スタイルプラス』 | |
P901iS |
NECは、国内向け端末を来場者に紹介する仕掛けとして“トライ ゲット わん! ”という体験型イベントを用意。これは、特設コーナーの子犬(ポメラニアン、チワワほか)をN901iSの内蔵カメラで撮影し、さらにN901iSのメール受信フォルダの中から任意のメールを1つ選んで本文中に書かれた“課題”をクリアすれば、ボールペンなど景品がもらえるというもの。課題は、「N900iGのコーナーで“リモート時計”機能で、シドニーやロンドンなど海外の好きな都市の現在時刻を設定する」といったように、展示された各端末の特徴的な機能を体験する内容になっている。
ちなみにN901iSで撮影した子犬の写真は、PickBridge対応のプリンターとN901iSを接続し、プリントアウトしてもらえる。NECのステージでは1日に数回、トライ ゲット わん! で撮影した写真を対象にしたフォトコンテストを開催している。会場には、これまで優秀賞を獲得した写真を展示しているが、優秀作に混じって、麻生太郎総務大臣が楽しそうにポメラニアンを抱いている写真が掲示されていた。
NECのブースで一番盛り上がっていた、トライ ゲット わん! のコーナー |
モデル犬のポメラニアン |
N901iSでモデル犬を撮影 |
撮影した写真をPickBridge対応のプリンターで印刷。これで参加エントリー終了 |
指定された課題は、N900iGのリモート時計機能で海外の好きな都市の現在時刻を設定するというもの。シドニーの現在時刻を設定した |
課題をクリアすると、景品がもらえる |
フォトコンテストの優秀作に混じって、総務大臣の麻生太郎氏がポメラニアンを抱いている写真を発見 |
海外向け製品や、同社のモバイル関連サービスも展示されていた。
欧州向けのW-CDMA/GSM対応端末『338』。サイズは幅93.8×奥行き23.3×高さ47.1mmで、重さは114g。同社の欧州向け3G端末としては最小最軽量なのだが、ビデオストリーミング機能や、MP3再生機能も搭載する | 欧州向けのGSM端末『N411i』。型番のとおりiモードに対応し、そのほかデジタルカメラ機能やMP3再生機能、Bluetooth通信機能も搭載する | |
海外市場向けの携帯電話 |
中国市場向けの『N930』。タッチパネル式の液晶パネルを搭載し、中国語および英語の手書き入力が可能で、デジタルカメラ機能も内蔵する。Bluetooth通信機能を搭載し、音声通話はBluetoothのイヤホンマイクを使用する |
複数のユーザーが1つの掲示板を見つつ、トランシーバのように会話するという“PoCソリューション”は、現在実験中。端末はシャープの“ザウルス”シリーズを使用している |
一方ブースの片隅では、いわゆるコンセプトデザインのモック5機種の展示が行なわれていた。ラインナップは以下のとおり。
- FLIPPER
- 片手で全操作ができる“モバイルインターネットビューアー”
- Glass Navi
- GPSによる位置情報サービスと連携。レーダー型のディスプレーを持つ
- vial
- ペン型本体とビューアー兼用の入力デバイスの2ピース構成からなる“ウェアラブルなメディアプレーヤー&コミュニケーター”
- gumi
- 映像や音楽などのコンテンツ利用権をRFIDチップ(グミ状のカプセル)に割り当てるサービスの提案という。“基本ユニット”に“プレイユニット”を接続すると音楽が聴ける
- flacon
- “バーチャル・ストレージボトル”。液体の中の無機ELディスプレーに保存した映像が浮かび、その中から季節や記念日などを元に特定の映像が選び出されて浮かび上がり、プロジェクターで投影されるという
FLIPPER | Glass Navi | |
vial | gumi | |
コンセプトデザインのモック5機種 |