このページの本文へ

日立、“Wooo”ブランドのプラズマ/液晶TVなど11機種を発表――ブランドキャラクターに黒木瞳さんを起用

2005年07月11日 20時09分更新

文● 編集部 小西利明

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
HDDレコーダー機能搭載42インチハイビジョンプラズマTV『W42P-HR8000』と、Woooブランドキャラクターとなった女優の黒木瞳さん
HDDレコーダー機能搭載42インチハイビジョンプラズマTV『W42P-HR8000』と、Woooブランドキャラクターとなった女優の黒木瞳さん

(株)日立製作所は11日、デジタルハイビジョン放送対応チューナーを内蔵した“Wooo”(ウー)ブランドのプラズマTVと液晶TVなど11機種の新製品を発表した。発売は8月中旬より。また同ブランドのTV製品、DVDレコーダー、ビデオカメラ、液晶プロジェクターのプロモーションのためのブランドキャラクターとして、女優の黒木瞳さんを起用したことも発表された。

発表された製品は、プラズマTVが55インチ、44インチ、37インチサイズで計6製品。液晶TVが37インチ、32インチ、26インチの計5製品となっている。全機種が3波(地上、BS、110度CS)対応のデジタル放送チューナーを内蔵するほか、プラズマTVは全サイズ、液晶TVでも37インチと32インチモデルにHDDレコーダー機能を搭載する製品がラインナップされるなど、非常に意欲的なラインナップとなっている。製品の主な仕様と価格は以下のとおり。

プラズマTV製品

W55P-HR8000 W42P-HR8000 W37P-HR8000
W55P-HR8000W42P-HR8000W37P-HR8000
W55P-HR8000
画面サイズ 55V型/表示方式 e-ALIS方式/表示画素数 1366×768/輝度 1000cd/m2/コントラスト 2000:1/デジタルダブルチューナー搭載/HDDレコーダー機能搭載/主な入力端子 VHF/UHF入力×1、BS/CS-IF入力×1、D4入力×2、HDMI入力×2、S2ビデオ入力×3、ビデオ入力×4、i.LINK×2、SD/MMCカードスロットなど/本体サイズ(W×D×H) 151.0×11.8×84.0cm/重量 63kg
価格 86万1000円/発売日 9月下旬
W55P-H8000
W55P-HR8000からHDDレコーダー機能を省き、デジタルハイビジョンチューナーを1基搭載する製品。そのほかの基本仕様は同様/重量 61.7kg
価格 79万8000円/発売日 9月中旬
W42P-HR8000
画面サイズ 42V型/表示方式 ALIS方式/表示画素数 1024×1024/輝度 1400cd/m2/コントラスト 3000:1/デジタルダブルチューナー搭載/HDDレコーダー機能搭載/主な入力端子 W55P-HR8000と同様/本体サイズ(W×D×H) 113.4×10.8×64.8cm/重量 37.9kg
価格 63万円/発売日 9月中旬
W42P-H8000
W42P-HR8000からHDDレコーダー機能を省き、デジタルハイビジョンチューナーを1基搭載する製品。そのほかの基本仕様は同様/重量 36.6kg
価格 56万7000円/発売日 9月中旬
W37P-HR8000
画面サイズ 37V型/表示方式 ALIS方式/表示画素数 1024×1024/輝度 1300cd/m2/コントラスト 2500:1/デジタルダブルチューナー搭載/HDDレコーダー機能搭載/主な入力端子 W55P-HR8000と同様/本体サイズ(W×D×H) 104.9×11.2×56.6cm/重量 31.8kg
価格 54万6000円/発売日 9月中旬
W37P-H8000
W37P-HR8000からHDDレコーダー機能を省き、デジタルハイビジョンチューナーを1基搭載する製品。そのほかの基本仕様は同様/重量 30.5kg
価格 48万3000円/発売日 8月中旬

液晶TV製品

W37L-HR8000 W32L-HR8000 W26L-H80
W37L-HR8000W32L-HR8000W26L-H80
W37L-HR8000
画面サイズ 37V型/表示方法 IPS/表示画素数 1366×768/輝度 500cd/m2/コントラスト 800:1/視野角 176度/デジタルダブルチューナー搭載/HDDレコーダー機能搭載/主な入力端子 VHF/UHF入力×1、BS/CS-IF入力×1、D4入力×2、HDMI入力×2、S2ビデオ入力×3、ビデオ入力×4、i.LINK×2、SD/MMCカードスロットなど/本体サイズ(W×D×H) 94.0×11.9×65.7cm/重量 27.1kg
価格 54万6000円/発売日 9月中旬
W37L-H8000
W37L-HR8000からHDDレコーダー機能を省き、デジタルハイビジョンチューナーを1基搭載する製品。そのほかの基本仕様は同様/重量 25.8kg
価格 48万3000円/発売日 8月中旬
W32L-HR8000
画面サイズ 32V型/表示方法 IPS/表示画素数 1366×768/輝度 500cd/m2/コントラスト 880:1/視野角 176度/デジタルダブルチューナー搭載/HDDレコーダー機能搭載/主な入力端子 W37L-HR8000と同様/本体サイズ(W×D×H) 81.3×11.4×58.4cm/重量 22.1kg
価格 44万1000円/発売日 9月中旬
W32L-H8000
W32L-HR8000からHDDレコーダー機能を省き、デジタルハイビジョンチューナーを1基搭載する製品。そのほかの基本仕様は同様/重量 20.8kg
価格 37万8000円/発売日 8月中旬
W26L-H80
画面サイズ 26V型/表示方法 IPS/表示画素数 1366×768/輝度 500cd/m2/コントラスト 600:1/視野角 176度/主な入力端子 地上デジタル用 VHF/UHF入力×1、地上アナログ用 VHF/UHF入力×1、BS/CS-IF入力×1、D4入力×2、S2ビデオ入力×3、ビデオ入力×3、RGB入力×1など/本体サイズ(W×D×H) 66.2×10.3×46.3cm/重量 18.0kg
価格 29万4000円/発売日 9月中旬
報道陣からの質疑に答える、日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループ デジタルメディア事業部 事業部長の山田健勇氏(左)、同社執行役常務 コンシューマ事業統轄本部長 ユビキタスプラットフォームグループ長&CEOの立花和弘氏(中央)、同社ユビキタスプラットフォームグループ コンシューマ営業本部 本部長の高橋憲二氏(右)
報道陣からの質疑に答える、日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループ デジタルメディア事業部 事業部長の山田健勇氏(左)、同社執行役常務 コンシューマ事業統轄本部長 ユビキタスプラットフォームグループ長&CEOの立花和弘氏(中央)、同社ユビキタスプラットフォームグループ コンシューマ営業本部 本部長の高橋憲二氏(右)

東京都内にて開かれた製品発表会にて、同社執行役常務 コンシューマ事業統轄本部長 ユビキタスプラットフォームグループ長&CEOの立花和弘氏は、2005年をデジ・アナ混在からデジタルスタンダード時代への変革の年と位置づけ、リビングのメインTVのハイビジョン対応&大画面化が進展するとの分析を披露した。そのうえで“次世代3種の神器”として、ハイビジョン対応の薄型TVやHDD/DVDアプライアンス、パソコンなどを全面展開していくとした。また経営戦略の柱の1つとして、基幹部品を製造する企業への戦略的投資(HDD、システムLSI、液晶パネル、プラズマディスプレーパネル)をあげ、富士通(株)との合弁企業であるプラズマディスプレーパネル製造会社である富士通日立プラズマディスプレイ(株)(以下FHP)への増産投資を行なうなど、“Made in HITACHI”作戦を進めていくと述べた。

新製品について説明した、同社ユビキタスプラットフォームグループ デジタルメディア事業部 事業部長の山田健勇氏は、プラズマTVや液晶TVの購入者の傾向として、どちらも画質を最重視する人が多く、プラズマについては画面サイズを重視する傾向も高いという調査結果を披露し、特にプラズマTVについては「リビングの王様」(山田氏)として、大画面や映像の美しさを重視しているとした。

新製品の特徴であるが、まずプラズマTV製品では、前述のFPHが開発・製造する“ALIS”(Alternate Lighting of Surfaces Method)パネルの採用により、世界最高クラスの輝度1400cd/m2を実現(42V型)、画素数も水平1024×垂直1024ピクセルの高解像度パネルを採用している(42V、37V型)。また蛍光灯などの外光反射を抑制しながら、パネルの光の透過率を高めた独自の前面フィルター“ダイナミックMBP(マルチバンドパス)フィルター”なども採用している。液晶TVでは、(株)日立ディスプレイズが開発した、視野角に優れるIPS(In Plane Switching)方式のパネルを採用。上下左右に176度の広い視野角を実現している。また両種類ともに、高画質化のための映像処理技術“新Picture Master”を搭載。従来製品でも行なっていた輝度の補正に加えて、色(彩度)の補正もリアルタイムに行なうことで、表現力を向上させている。

前述のように、全製品がデジタル放送チューナーを内蔵しているほか、型番にHRの付くモデルには160GBのHDDとHDDレコーダー機能を標準搭載。デジタル放送のハイビジョン品質での録画や、タイムシフト視聴が可能となっている。さらにHDDレコーダー機能搭載モデルではデジタル放送チューナーを2系統内蔵しているため、録画中にほかのデジタル放送番組を見たり、2画面機能を使って2つのデジタル放送番組を視聴するといった操作も可能となっている。録画操作は付属のTVリモコンで可能である。録画時間はハイビジョン映像の場合約16時間、VHS 3倍モード相当のEPモード時で約220時間の録画が可能である。ただしDVD等外部メディアへの記録は考慮されていない。

低消費電力化も特徴のひとつで、一般的に電力消費の多いと言われるプラズマTVでは、年間消費電力を330kW/年(W42P)と、従来機種から約30%の低減を実現した。液晶TVでも同様に約17%(W32L)の低消費電力化を実現しているという。また本体とは別売りの専用スイーベルスタンドや専用スイーベルラックには、リモコン操作で上に載せたTVの向きを変えられる“リモートスイーベル”機能を搭載している(W32Lのみスイーベルスタンド付属)。

W42Pシリーズと専用のスイーベルラックの組み合わせ。ラックは下の円盤状の部分から、電動で回転する
W42Pシリーズと専用のスイーベルラックの組み合わせ。ラックは下の円盤状の部分から、電動で回転する

映像入力端子には、一般的なD4端子やコンポジットビデオ入力端子に加えて、次世代AV機器で使われるデジタル映像インターフェース“HDMI”(High Definition Multimedia Interface)対応の入力端子も2系統備えている。またDVビデオカメラなどを接続するi.LINK端子や、デジタル放送サービスを利用するための電話回線接続端子、また将来サービス向けの10/100BASE-TXインターフェースや、デジタルカメラ等の接続に使う拡張端子(USB)も備える。

ブランドキャラクターとしてWoooブランド製品のCMに登場することとなった黒木瞳さん。黒木さん主演のTVドラマ“二十四の瞳”(日本テレビ系、8月2日放映予定)でもWoooのCMが放映されるとのこと
ブランドキャラクターとしてWoooブランド製品のCMに登場することとなった黒木瞳さん。黒木さん主演のTVドラマ“二十四の瞳”(日本テレビ系、8月2日放映予定)でもWoooのCMが放映されるとのこと

同社ではTV製品に加えて、DVDレコーダーやDVDビデオカメラ、液晶プロジェクターなどのコンシューマー向け映像機器をWoooブランドとして確立。ブランド知名度向上のためのブランドキャラクターとして、女優の黒木瞳さんを起用することも発表した。黒木さんは私用でも同社製のTVを利用しているとのこと。すでに同社ウェブサイトでは黒木さんの登場する写真が掲載されているほか、8月頃からWoooブランドのプラズマ&液晶TVのTV CMに登場。その後はDVDレコーダーやビデオカメラのCMにも、黒木さんを起用するとのことだ。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン