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キヤノン、透過原稿の逆光補正が可能な『CanoScan 5400F』など、フラットベッドスキャナー2製品を発表

2005年07月05日 13時30分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は5日、A4対応フラットベッドスキャナーの新製品として、2004年5月に発売したCCD搭載の普及タイプ『CanoScan 5200F』の後継モデル『CanoScan 5400F』、2003年9月に発表されたCIS(Contact Image Sensor)搭載の低価格モデル『CanoScan LiDE 40』の後継モデル『CanoScan LiDE 60』を今月中旬に発売すると発表した。価格はいずれもオープンプライスで、編集部による予想実売価格は5400Fが1万7000円前後、LiDE 60が1万円前後。

『CanoScan 5400F』
『CanoScan 5400F』

CanoScan 5400Fは、撮像素子にCCDを搭載した機種の中で最も低価格なモデル。スキャン時の光学解像度やインターフェースの種別、透過原稿(ポジ/ネガフィルム)を最大6コマ(マウント時には最大4コマ)連続取り込み可能など、本体スペックはCanoScan 5200Fから変更ない。5200Fとの違いは、

  • スキャンドライバー“ScanGear CS(スキャンギアCS)”を10.1⇒10.1.5にバージョンアップし、画像補正機能を“FARE Level2(フェア レベル2)”から上位機種『CanoScan 9950F』『同 8400F』と同じ“FARE Level3”に変更
  • スキャンユーティリティー“CanoScan Toolbox(キヤノスキャンツールボックス)”を4.7⇒4.9にバージョンアップし、PDF作成時のページ追加や入れ替え、複数のスキャン画像の張り合わせ、色表現可能な領域が広い“AdobeRGB”などに対応(5200Fではドライバーのダウンロードで対応していた)
  • バンドルソフトに画像ファイリングソフト『ファイル管理革命Lite』を追加し、日本語OCR(光学読取文字認識)ソフトを『e.Typistエントリー』から『読取革命Lite』に変更

など。FARE Level3では透過/反射原稿における逆光補正機能が追加され、逆光で撮影して被写体が黒くつぶれてしまった場合でも可能な範囲で色情報を補正できるという。

FARE Level3の“逆光補正機能”
FARE Level3の“逆光補正機能”

主なスペックは、撮像素子に光学解像度2400×4800dpiのCCD(6ライン)、光源に冷陰極蛍光管ランプを採用。ソフトウェア補正により出力解像度は最大9600dpiとなる。階調は入力がRGB各16bit、出力はRGB各16bitもしくは8bit。読取速度は2400dpiの場合、1ラインあたり8.3ミリ秒、プレビューまでの時間は約5秒(USB 2.0 Hi-Speed接続での最速値)。

本体前面の“EZボタン”
本体前面の“EZボタン”

インターフェースはUSB 2.0(Hi-Speed対応)。本体前面には、COPY/SCAN/PDF/E-MAILの4つの機能を1タッチで実現する(『CanoScan ToolBox 4.9』を呼び出す)という4つの“スキャナボタン(EZボタン)”を持つ。電源は付属ACアダプターから給電し、消費電力は最大13.5W、スタンバイ時4W、待機時1.7W。本体サイズと重量は、幅285×奥行き512×高さ112mm/約4.1kg。

対応OSはWindows XP/2000/Me/98、Mac OS X 10.2以降(ネイティブモードのみ対応)で、Windows XP/2000、Mac OS X 10.2.7以降での利用時にはUSB 2.0接続が可能(それ以外の環境ではUSB 1.1相当での接続となる)。

『CanoScan LiDE 60』 ほかのLiDEシリーズと同様、縦置きしたままのスキャンも可能
『CanoScan LiDE 60』ほかのLiDEシリーズと同様、縦置きしたままのスキャンも可能

CanoScan LiDE 60は、撮像素子にCCD方式よりも構造が単純なCIS方式を採用する、同社フラットベッドスキャナーの最廉価モデル。こちらもスキャン機能については前モデル(CanoScan LiDE 40)から変更なく、

  • ScanGear CSを7.6⇒11.1にバージョンアップし、反射原稿での逆光補正、複数領域の一括取り込み(クロップ機能)に対応
  • CanoScan Toolboxを4.6⇒4.9にバージョンアップし、PDFファイル作成時のページ追加/入れ替えや、画像張り合わせに対応し、Adobe RGBをサポート
  • バンドルソフトに『ファイル管理革命Lite』を追加し、OCRソフトを『読取革命Lite』に変更
  • 本体デザインの変更により、高さが2mm増加して40mmに(幅と奥行きは同一)、重量は約0.1kg増加して約1.7kg

などの違いがある。

主なスペックは、撮像素子に光学解像度1200×2400dpiのCIS、光源にRGB3色LED(発光ダイオード)を採用。読取速度は2400dpiの場合、カラーは1ラインあたり12.7ミリ秒、モノクロは4.2ミリ秒。プレビューまでの時間は約9秒。

インターフェースはUSB 2.0(バスパワー給電対応)。5400Fと同様、本体前面にはCOPY/SCAN/PDF/E-MAILの4つの“スキャナボタン(EZボタンと呼称)”を持つ(従来はPDFではなくFILEボタンだった)。消費電力は最大2.5W、待機時1.5W。本体サイズと重量は、幅258×奥行き374×高さ40mm/約1.7kg。対応OSは5400Fと同様。

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