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ポリコムとパイオニア、両社のビデオ会議システムとデータ会議システムを統合した、遠隔データ会議ソリューションを共同で発売

2005年07月04日 18時56分更新

文● 編集部 小西利明

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ポリコムのビデオ会議システムとパイオニアのデータ会議システムの統合ソリューションの実演例。画像やプレゼンテーション、アプリケーションを2地点間で共用しながら、リアルタイムの映像と音声もやりとり可能 データ会議へのニーズの高さについて語るポリコムジャパン 代表取締役社長の奥田智已氏
ポリコムのビデオ会議システムとパイオニアのデータ会議システムの統合ソリューションの実演例。画像やプレゼンテーション、アプリケーションを2地点間で共用しながら、リアルタイムの映像と音声もやりとり可能データ会議へのニーズの高さについて語るポリコムジャパン 代表取締役社長の奥田智已氏

ポリコムジャパン(株)とパイオニア(株)、パイオニアソリューションズ(株)は4日、パイオニアのデータ会議システムや業務用大画面プラズマディスプレーと、ポリコムのビデオ会議システムを統合した、映像・音声とデータによる遠隔データ会議ソリューションを共同で販売すると発表。同日販売も開始した。

今回のソリューションでは、ポリコムのビデオ会議システムとパイオニアのデータ会議システムを1つに統合して使用可能にした
今回のソリューションでは、ポリコムのビデオ会議システムとパイオニアのデータ会議システムを1つに統合して使用可能にした

ポリコムジャパンは、ビデオや音声を使った遠隔会議システム大手である米ポリコム社の日本法人で、企業向け遠隔会議システムの開発・販売を行なっている。今回発表されたソリューションは、“音声+映像+データ”を駆使した同社の遠隔ビデオ会議システム“VSX”シリーズと、パイオニアソリューションズが開発したビジュアルデータ会議ソリューション“サイバーカンファレンスシステム EV”を統合し、専用のコントロールボックスで両製品の機能を操作可能にしたものである。サイバーカンファレンスシステムは元々自社内で海外工場と日本を結んだ遠隔会議システムとして開発されたもので、2地点またはサーバー経由による多地点間を接続し、Windowsアプリケーションの共有やプレゼンテーションの閲覧を可能としている。さらにタッチパネルデバイスを装着したパイオニアの業務用高精細プラズマディスプレーを使用することで、Windows画面に自在に手書きデータを書き込むことができる。

デモに使われたシステムの全体。50インチワイドプラズマディスプレーの上に、ポリコムのVSX8000が装着されている。ディスプレーの銀色の枠は手書き入力用タッチパネルデバイス。スタンドの下には制御やアプリケーション操作を行なうWindowsパソコン(Pentium 4を搭載しているもよう)などが設置されているデモに使われたシステムの全体。50インチワイドプラズマディスプレーの上に、ポリコムのVSX8000が装着されている。ディスプレーの銀色の枠は手書き入力用タッチパネルデバイス。スタンドの下には制御やアプリケーション操作を行なうWindowsパソコン(Pentium 4を搭載しているもよう)などが設置されている
3D CADデータの閲覧デモ。画面右下にはCADデータについて説明を行なう会議相手の映像が映し出されている このようにペンや指で手書き文字や書き込みを行なうことができる。画像に参加者双方が書き込みを行ない、ディスカッションするといったことも簡単に行なえる
3D CADデータの閲覧デモ。画面右下にはCADデータについて説明を行なう会議相手の映像が映し出されているこのようにペンや指で手書き文字や書き込みを行なうことができる。画像に参加者双方が書き込みを行ない、ディスカッションするといったことも簡単に行なえる
プラズマディスプレーだけでなく、プロジェクターを表示装置として、Windows画面とビデオ画面を別々に表示させるといったことも可能
プラズマディスプレーだけでなく、プロジェクターを表示装置として、Windows画面とビデオ画面を別々に表示させるといったことも可能

両製品の機能を統合したことにより、単一のコントロールボックス“リモコンボックス”でカメラやアプリケーションの操作を行なえるようになり、またWindows画面とビデオ映像を1つのディスプレー上に混在して表示させることで、プレゼンテーション画面やCADの図面を表示しながら、同時にビデオチャットにより会議参加者同士が対話することが可能になる。アプリケーション操作や手書きで書き込んだ文字は、ネットワークの速度やレイテンシーにもよるが、ほぼリアルタイムに近い速度で相手側にも反映され、レスポンスも非常に高い。デモンストレーションを行なったシステムでは、VSXシリーズの上位機である『VSX8000』と『VSX7000』を使用しており、映像や音声の品質も非常に高かった。レスポンスの軽快さや手書きデータの融合、映像や音質の高品質さなどにより、実用性の高いシステムに仕上がっていると言えよう。“VSXシリーズ+サイバーカンファレンスシステム EV”の組み合わせでは、2地点間での接続に限定されるが、“サイバーカンファレンスシステム MV”(マルチポイントバージョン)を利用すると、サーバー型による多地点接続も可能になる。システム構成はカスタマイズ可能で、組み合わせるビデオ会議システムやディスプレーなどには、デモ機以外の機材も選択可能である。またコントロールボックスも用途に合わせてのカスタマイズが可能とのことだ。

カメラの操作や画面切り替えなどを行なうコントロールボックスの試作品。ボタンなどはカスタマイズも可能とのこと 遠隔会議システムの組み合わせ例。VSXシリーズと組み合わせるデータ会議システムを変えることで、さまざまなシチュエーションに応用可能としている
カメラの操作や画面切り替えなどを行なうコントロールボックスの試作品。ボタンなどはカスタマイズも可能とのこと遠隔会議システムの組み合わせ例。VSXシリーズと組み合わせるデータ会議システムを変えることで、さまざまなシチュエーションに応用可能としている

両社ではこのソリューションを、遠隔会議システムや遠隔2D/3Dデザインレビュー、遠隔授業システムなどに応用できるとしている。販売はポリコムの認定販売代理店やパイオニアソリューションズ、パイオニアの正規販売代理店経由で行なう。初年度の販売目標は2000台。価格はセット構成によるが、デモンストレーションで使用された構成の場合、50インチワイド型のプラズマディスプレーと手書き入力装置、VSX7000、コントロールボックス、中核となるパソコン、スタンドなどを含めて1セット約380万円とのこと。

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