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ぷららネットワークス、IP映像配信サービス“4th MEDIA”の現状とサービス拡充プランについての説明会を開催――06年W杯を見据えてヨーロッパのサッカーコンテンツを拡充

2005年07月01日 21時17分更新

文● 編集部 小西利明

4th MEDIA用の新型STBについて、リモコンを手に説明するぷららネットワークス パートナー兼シニアストラテジストの中岡聡氏
4th MEDIA用の新型STBについて、リモコンを手に説明するぷららネットワークス パートナー兼シニアストラテジストの中岡聡氏

(株)ぷららネットワークスは1日、東京都内の本社にて記者説明会を開催し、サービス開始後1年が経過したブロードバンド映像配信サービス“4th MEDIA”の現状と、今後のサービス拡充プランについての説明を行なった。また2006年開催のサッカー・ワールドカップを見据えて、イタリアリーグ“セリエA”の7チームの放映権獲得など、ヨーロッパのサッカー番組の拡充も発表した。

4th MEDIAの現状について説明するぷららネットワークス 代表取締役社長の板東浩二氏
4th MEDIAの現状について説明するぷららネットワークス 代表取締役社長の板東浩二氏

4th MEDIAは同社が2004年7月にサービス開始したブロードバンド映像配信サービスである。現在では同社のインターネット接続サービス“ぷらら”ユーザー向けのほか、日本電気(株)“BIGLOBE”、ニフティ(株)“@nifty”、ソニーコミュニケーションネットワーク(株)“So-net”、パナソニック ネットワークサービシズ(株)“hi-ho”で、ADSLとBフレッツユーザーを対象にサービスを提供している。当初は東日本電信電話(株)のサービス地域のみでの提供であったが、今年4月には西日本電信電話(株)のサービス地域での提供も開始した。現在では49チャンネルのチャンネルと、4500タイトルのVOD作品の配信を行なっている。



4th MEDIAのこの1年間の歩み
4th MEDIAのこの1年間の歩み

しかし会員数拡大は当初の見込みどおりとはいかず、サービス開始当初は“1年後に20万会員”という目標を掲げていたものの、実際には今年6月時点で2万会員を超える程度に止まっているという。これについて同社パートナー兼シニアストラテジストの中岡聡氏は、「20万ユーザーのうち85%がADSLユーザーで、15%がBフレッツユーザーであろうと予測していた」と述べたが、実際にはユーザー環境によって速度の異なるADSLの特性上、サービス品質についての注意をうながす必要があり、それを見たADSLユーザーに躊躇される傾向にあったという。現状では4th MEDIA会員の9割が光回線のユーザーであり、こうした状況も踏まえて提供映像の品質を向上(4Mbpsから6Mbpsにアップ)したほか、6月30日でADSLユーザーからの新規利用受付を終了したという。光回線ユーザーの急激な伸びと、リッチな映像サービスとしての品質維持を考えれば、光回線ユーザーに注力するのは適切な選択と言えるだろう。

新規会員の獲得については、テストマーケティングとしてぷららユーザーから2万人を対象に、4th MEDIAの番組ガイドである小冊子“4th MEDIA GUIDE”の配布を行なったところ、最終的に5000ユーザーの新規会員として獲得できたとして、現在ではぷららの全会員に配布を行ない(160万部程度)、新規会員も高い伸びを示しているという。今後の会員数の目安としては、平成17年度(2005年度)末に10万会員突破、平成22年度(2010年度)には約420万会員を目指すとしている。

現状のサービスの利用状況については、VOD(ビデオオンデマンド)によるコンテンツ販売本数が、5月には2万8247本に達した。このうち無料タイトル(※1)が1万1630本、有料タイトルが1万6617本にのぼる。会員1人あたりの購入本数は、有料無料ともに1本以下/月(合計で2本以下/月)とのことで、毎月2~3本程度という日本のレンタルビデオユーザーの利用動向とほぼ同様の結果を示している。ちなみにVODサービスで人気のタイトルは、洋画の新作と特定のアニメタイトルの人気が高いという。

※1 月額基本料金で毎月2本まで無料で視聴可能、対象外作品あり。

会員1人あたりの月単位でのVODコンテンツ販売数のグラフ。1人あたり毎月平均2本以下というのは多くはないが、レンタルビデオのレンタル本数と同様とすれば、そう悪い数字でもない VODサービスでのコンテンツ販売ランキング。洋画の新作は分かりやすいが、なぜかTVアニメ“ケロロ軍曹”が大人気
会員1人あたりの月単位でのVODコンテンツ販売数のグラフ。1人あたり毎月平均2本以下というのは多くはないが、レンタルビデオのレンタル本数と同様とすれば、そう悪い数字でもないVODサービスでのコンテンツ販売ランキング。洋画の新作は分かりやすいが、なぜかTVアニメ“ケロロ軍曹”が大人気

今後の営業戦略としては、まずターゲット別のVODコンテンツ強化のため、20代~30代前半の男性に人気の高い海外スポーツなどを強化するほか、より使いやすい第2世代のセットトップボックス(STB)を開発するとしている。また昨年12月より運用を開始している、同社本社内に設置した自社スタジオ(撮影スタジオ、副調整室、エンコード作業室)を活用していくとのプランも示された。中岡氏は自前でスタジオを持つ理由について、「スポーツ中継のライブ放送には、自前の設備が必要であり、来年のヨーロッパのサッカーシーズンにあわせて」と語った。またスポーツ中継に限らず、海外コンテンツの独自での日本語版作成などにも活用できるとしている。

ブロードバンド映像配信サービス会社が、独自にスタジオまで保有するのは珍しい。海外コンテンツの日本語化に積極的に取り組み、コンテンツによる差別化を目指すためだ
ブロードバンド映像配信サービス会社が、独自にスタジオまで保有するのは珍しい。海外コンテンツの日本語化に積極的に取り組み、コンテンツによる差別化を目指すためだ

開発中である第2世代のSTBは、ユーザーインターフェース操作のレスポンスが高速になったほか、リアルタイムEPGと連動した予約視聴、予約録画が可能になる。またエラー補正技術の導入により、伝送中のパケットロスを端末側で補正することが可能である。これはSTBと光モデムやルーターを無線LANで結ぶ際の利用を念頭に置いたものである。またUSB 2.0ポートを2ポート搭載し、USB無線LANアダプターを接続したり、ユーザー環境に合わせたセットアップ情報を書き込んだUSBメモリーデバイスを接続して簡単に設定を行なう“ワンストップセッティング”なども可能になる予定である。付属のリモコンも幅が小さくなり、女性の手でも使いやすくなったそうだ。提供時期は未定であるが、中岡氏は秋ぐらいには、とコメントしていた。

開発中の第2世代STB(中央)と専用リモコン。下は現在のSTBで、第2世代はひとまわり小型化されているのがわかる
開発中の第2世代STB(中央)と専用リモコン。下は現在のSTBで、第2世代はひとまわり小型化されているのがわかる

これらのサービス拡充に加えて、同社では先にも書いた海外スポーツコンテンツ強化の一環として、以下のヨーロッパのサッカーコンテンツ複数の配信権を獲得、4th MEDIAで提供すると発表した。VOD配信に関しては4th MEDIAの独占契約となっており、若者に人気の高いヨーロッパのサッカー中継などの拡充を通じて、同業他社とのコンテンツの差別化を強化していく。

日本での知名度も高いセリエAだけでなく、イングランドやオランダのサッカー中継のVOD配信も4th MEDIAが独占的に手がける
日本での知名度も高いセリエAだけでなく、イングランドやオランダのサッカー中継のVOD配信も4th MEDIAが独占的に手がける
イタリア“セリエA”7チーム主催試合の放映権取得
中田英寿選手所属のフィオレンティーナほか、ラツィオ、メッシーナ、レッチェ、カリアリ、ジェノア、トリノら7チームの主催試合を放映。7チーム中5チーム分に関しては、VOD配信だけでなく、地上波や衛星放送を含めた独占放映権を獲得している。期間は2005~2006年シーズンおよび2006~2007年シーズン。
フィオレンティーナ来日ツアー、全試合を生中継
前述のフィオレンティーナが来日してJリーグ所属チームと行なう“コカ・コーラ フィオレンティーナ ジャパン ツアー 2005”3試合(7月28日 セレッソ大阪戦、7月30日 サンフレッチェ広島戦、8月1日東京ヴェルディ1969戦)をレギュラープラン会員限定で無料完全生中継を行なう。試合終了後にはVODでの配信も行なう。
セリエA“Milan Channel”、オランダプロリーグ“エールディヴィジ”主要3チーム、英国“THE FA CUP”の独占VOD配信権獲得
セリエAの名門チーム“A.C.ミラン”の専門チャンネル“Milan Channel”で放映される、A.C.ミラン主催試合やUEFAチャンピオンズリーグでのA.C.ミラン出場全試合などをVODで配信する。またオランダプロリーグの主要3チーム(小野伸二選手所属のフェイエノールトほか、PSV、アヤックス)のホーム&アウェイ試合、英国サッカー協会主催の“THE FA CUP”の試合約40試合分などのVOD放映も行なう。2005年8月~2007年7月まで。

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