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スヴェンソン、“編み込み式増毛法”を採用した新製品を発表──ストレスによる抜け毛が気になりだした貴方へのソリューション

2005年07月01日 17時04分更新

文● 編集部 小林久

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(株)スヴェンソンは1日、特許技術の“編み込み式増毛法”を採用した新製品『ヘアーウィービング ヘアラインプラス ライト』の販売を2日に開始すると発表した。資料請求や来店予約は、同社のウェブサイト“ZOUMOU.NET”で行なえる。

兒玉氏
発表会で挨拶したズヴェンソン代表取締役社長の兒玉 圭司氏。ロマンスグレーの品のある風貌だが、実はかつら

増毛製品の市場には、金具や両面テープで固定するタイプの製品や、残っている頭髪に人工毛髪を結びつける製品、極薄のフィルムを貼り付ける製品などがあるが、この製品は側毛の部分に糸を編み込んで土台を作り、そこに100%人毛のウィッグ(かつら)を“かがり付け”する。蒸れにくくシャンプーで地肌が洗える点、24時間取り付けても外れる心配がない安心感、自然な生え際、自分で付け外しできるメンテナンス性の高さなどが特徴。毛髪の調達は中国などから、トレッセン(ウィッグ)などパーツの生産はインドネシアで行なうが、製品の製造はすべてドイツで行なっているという。



ファウベル氏
在日ドイツ商工会議所のディレク・ファウベル氏、兒玉氏とは卓球を通じて知り合った

製品の納入はオーダー後40日程度。まず同社のスタジオで頭の形や毛髪のサンプルを取り、その後、髪質や色などのあった毛髪が選択され、かつらが作られる。白髪の割合を決めることもできるほか、毛髪にキューティクルが残っているため、自然でツヤのある毛並みが実現できる点も特徴だという。なお、取り付けた地毛が伸びるため、1ヵ月に1度程度のメンテナンスが必要になるが、接着剤で固定するタイプの製品では肌の新陳代謝などで数日程度ではがれはじめるため、比較的長期間持つと考えられる。

価格は新規契約が73万5000円、更新契約時が63万円。これには2年間の保証が付く(この期間にかつらが痛んだ際には交換できる、大体3~4個つくることになるという)。毎月のメンテナンス(ヘアウィービングシステム)にかかる料金は1回1万円から1万2000円程度。

本日行なわれた発表会には、(株)スヴェンソン代表取締役社長の兒玉 圭司(こだま けいじ)氏、在日ドイツ商工会議所のディレク・ファウベル氏などが出席した。

ロマンスグレーの魅力的な風貌の兒玉氏は御年70歳。しかし、50代と言っても通りそうな若々しさだ。実は同氏の頭髪はかつら。実際には頭頂部にほとんど髪の毛は残っていないという。



水口氏
新製品の説明を行なったMen's事業部事業部長の水口氏。現在30代後半の同氏もかつら、ズヴェンソンの増毛技術のおかげで結婚もできたという

ズヴェンソンの製品は、ドイツにあるカーリン・インターナショナル(Kerling International)社で100%生産されている。“編み込み式増毛法”の技術は同社のグスタフ・カーリン氏が発展させたものだ。兒玉氏は1989年に「後をついでやってくれないか」という依頼をカーリン氏から受けたという。現在兒玉氏は独カーリン・インターナショナル社の代表取締役も兼任している。カーリン氏は現在同社の最高顧問である。

一方、兒玉氏とファウベル氏は卓球を通じて知り合った。ファウベル氏はドイツ企業が日本企業を買収する際の仲介などをしてきたが、1990年に買収の話を持ちかけられた際には「従来とは逆となる面白いケースだと思った」という。ファウベル氏は「不動産や資産などではなく、特許とノウハウに目をつけた兒玉氏の考え方は非常にユニークだった」と回想した。同氏は、日本やドイツの共通の流れとして「1980年代や90年代では生産拠点が人件費の安い海外に移り、産業の“空洞化”などが危ぶまれたが、ここ数年国内に生産拠点に力を入れているメーカーが増えつつある」点を指摘した。

ファウベル氏は「ドイツや日本のような人件費の高い国が生き残る方法は2種類しかなく、ひとつは国内に拠点を設け、きちんとしたものをきちんとした場所で作ること。もうひとつはイノベーション。これをうまくやったひとつの例がスヴェンソンジャパンだと思う」と述べた。



編み込み式増毛法の実践例。まず残っている周辺の髪に3本の糸を編み込み土台を作る
この土台にウィッグ(かつら)を、糸だけで固定していく
ウィッグを固定したところ、前面に関しては特殊粘着剤で固定
セットして終了。一般的な整髪料を使ったり、頭髪を洗うことも可能

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