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ハンビット、独特のシステムと世界観を持つMMORPG『グラナド・エスパダ』の説明会を開催--キャラクターデザインに小林智美氏、音楽に久保田修氏を起用

2005年06月10日 21時05分更新

文● 編集部 小西利明

ハンビットユビキタスエンターテインメント 代表取締役CEOのキム・ヨンマン氏(左)、開発元の韓国IMC Games社 代表取締役のキム・ハッキュ氏(中央)、サウンドコンポーザーを担当する作曲家の久保田修氏(右) 3人のキャラクターを選んでチームを作り、プレイヤーはチーム全体を操作する独特のシステムがグラナド・エスパダの特徴のひとつ。キャラクターや背景など、グラフィックも非常に美しい
ハンビットユビキタスエンターテインメント 代表取締役CEOのキム・ヨンマン氏(左)、開発元の韓国IMC Games社 代表取締役のキム・ハッキュ氏(中央)、サウンドコンポーザーを担当する作曲家の久保田修氏(右)3人のキャラクターを選んでチームを作り、プレイヤーはチーム全体を操作する独特のシステムがグラナド・エスパダの特徴のひとつ。キャラクターや背景など、グラフィックも非常に美しい
画面はすべて開発中のものです (c)2003-2005 IMC Games Co.,Ltd./Lisenced by Hanbit Ubiquitous Entertainment Co.,Ltd. All Design and specifications are subject to change without notice.

(株)ハンビットユビキタスエンターテインメント(ハンビット)は10日、同社が運営するMMORPG(大規模マルチプレイヤーオンラインRPG)『グラナド・エスパダ』についての説明会を開催。同ゲームのキャラクターデザインにイラストレーターの小林智美氏、サウンドコンポーザーに作曲家の久保田修氏を起用したことを発表した。同社は韓国Hanbitsoft社と、(株)日立製作所が共同出資して設立されたネットワークゲームサービス会社で、韓国で開発されているグラナド・エスパダと『Neo Steam』の2タイトルを国内展開する。

グラナド・エスパダは韓国IMC Games社が開発中のMMORPGで、独特のシステムと世界観を持つことで、早くから注目を集めていたゲームである。17~18世紀の大航海時代の終わり頃の地中海ヨーロッパ文化をモチーフに世界観が構築されており、プレイヤーは新大陸“グラナド・エスパダ”で冒険を行なう。近世のヨーロッパ文化をモチーフとしたキャラクターの衣装や武器、建物などは、中世ヨーロッパをモチーフにするいわゆる“剣と魔法”の世界とは、一風変わった雰囲気を醸し出している。またほとんどのファンタジーRPGでは登場しない銃器や、銃器を専門とする職業も登場するなど、ありふれた“剣と魔法のMMORPG”との差別化を図っている。

大型の銃器を扱う職業“マスケッティア”。マスケット銃や拳銃など、さまざまな銃が登場する 強力な攻撃魔法を駆使する“ウォーロック”。魔術師系といえども、ビジュアルのイメージはかなり独創的だ
大型の銃器を扱う職業“マスケッティア”。マスケット銃や拳銃など、さまざまな銃が登場する強力な攻撃魔法を駆使する“ウォーロック”。魔術師系といえども、ビジュアルのイメージはかなり独創的だ
プレイヤーが操作するキャラクターのイメージイラストの例。衣装や武器、小道具など、オーソドックスなファンタジーRPGとは、かなり印象が異なる
キャラクター作成画面は“ドレスルーム”と呼ばれている。画面のキャラはセクシーな衣装のマスケッティアの女性
キャラクター作成画面は“ドレスルーム”と呼ばれている。画面のキャラはセクシーな衣装のマスケッティアの女性
ゲームのスタート地点のひとつ、大都市の“リボルドウェ”。非常に緻密で美しい 冒険の舞台のひとつ“テトラ遺跡”。建設中の街が放棄された遺跡という設定で、近代建築風の廃墟が見られるのも、このゲームの特色
ゲームのスタート地点のひとつ、大都市の“リボルドウェ”。非常に緻密で美しい冒険の舞台のひとつ“テトラ遺跡”。建設中の街が放棄された遺跡という設定で、近代建築風の廃墟が見られるのも、このゲームの特色

システム面での大きな特徴は、“Multi Character Control(MCC)”と呼ばれるシステムにある。一般的なMMORPGでは1人のプレイヤーが1人のキャラクターを操作する。対するグラナド・エスパダでは、1プレイヤーで3人までのキャラクターを同時に操作できる。プレイヤーは最大9人までのキャラクターを作成でき、その中から3人までを選んで“チーム”を作る。そのため異なる職業のキャラクターを組み合わせることで、多彩な戦術が可能になる。MMORPGのキャラクター育成はとかく時間がかかるもので、異なるキャラクターを使い分けて遊ぶのは難しい。その点でもグラナド・エスパダなら、異なる職業のキャラクターを同時に育てて、職業の違いによるプレイスタイルの違いを楽しみやすくなっている。

3キャラクターを同時に操作するのがグラナド・エスパダの最大の特徴。足下に緑の丸があるのがリーダーで、三角はAIが操作するキャラクター リーダーは随時切り替え可能。敵や状況に合わせて切り替えて、効果的な作戦を編み出せる
3キャラクターを同時に操作するのがグラナド・エスパダの最大の特徴。足下に緑の丸があるのがリーダーで、三角はAIが操作するキャラクターリーダーは随時切り替え可能。敵や状況に合わせて切り替えて、効果的な作戦を編み出せる

チームを操作する場合はリーダー役のキャラクターを操作して、ほかの2人はAI操作により、自動でリーダーを追尾して動く。F1~F3キーでリーダーを切り替えて個々に操作することもできるし、リーダー以外のキャラクターにはごく簡単な行動方針(たとえばリーダーと同じ敵を攻撃する、など)を与えておくことで、自動行動もさせられる。ある意味では、“リアルタイムストラテジー(RTS)ゲーム”に似たシステムを、RPGの世界に持ち込んだとも言える。さらにプレイヤー同士が集まって、複数のチームをまとめたパーティーを組んで行動することも可能になる。

独特のシステムを盛り込んだゲームなので、ゲーム内で操作を学ぶチュートリアル機能も充実している デモプレイの様子を撮影。中央の3人が1つのチームで、後方には他のチームの姿が見える。大人数でわいわい遊ぶこともできる
独特のシステムを盛り込んだゲームなので、ゲーム内で操作を学ぶチュートリアル機能も充実しているデモプレイの様子を撮影。中央の3人が1つのチームで、後方には他のチームの姿が見える。大人数でわいわい遊ぶこともできる

もうひとつの特徴的なシステムが“スタンス”と呼ばれるシステムだ。“武器の構え方を変えることで、能力や技能が変化する”のがスタンスの基本的な概念で、たとえば立って銃を構えるスタンスと、片膝を付いて姿勢を低くした状態で銃を構えるスタンスとでは、キャラクターのパラメーター(たとえば与えるダメージや命中率、攻撃速度)が異なったり、使えるスキル(特殊技能)が変わったりするという。スタンスの導入で戦闘がより戦術的なものになるほか、プレイにプレイヤーの個性が反映されることにもなりそうだ。

スタンスの分かりやすい例。立った状態(左)と屈んだ状態(右)では、命中率や使える攻撃スキルが変化する

またこのほかにも、投票によって選ばれる有力プレイヤーに強力な権限を与えて、ゲーム内世界の政治を担当させる“ゲーム内政治システム”など、独特のシステムがいくつも導入される予定である。

韓国では日本の漫画やアニメ、ゲームの人気が高く、日本の漫画やキャラクターアートに刺激を受けて、いわば“日本風”のビジュアル要素を持つキャラクターデザインやビジュアルデザインを取り入れた韓国産ゲームは少なくない。グラナド・エスパダではキャラクターデザインにイラストレーターの小林智美氏(ゲーム分野での代表作としては、“ロマンシング サ・ガ”シリーズのキャラクターデザインやイメージイラストなど)、サウンドコンポーザーには作曲家の久保田修氏(『ビートマニアII DX』、ドラマ『フェイス』の音楽など)を起用。日本のプレイヤーにも受け入れられやすいビジュアルやサウンドを志向している。

グラナド・エスパダは現在開発中で、10日に発表されたスケジュールでは、韓国でクローズドβテスト(参加者を限定した先行テスト)が現在準備中で、近日中に発表予定とのこと。日本では韓国の1~2週間後に、テストユーザーの募集やテストの開始を予定している。募集する参加者数は数百名規模で、公式ウェブサイトから募集を行なう。テストは夏の間、数回に分けて実施されるとのことだ。またオープンβテストは今秋、正式サービスは年末を予定しているという。

ゲーム中に登場するモンスターも、よくあるファンタジーRPGのモンスターとは一線を画したデザインが多い。デモムービーでは、コミカルさと不気味さがマッチした独特のモンスターが多数見受けられた

日本でも『ファイナルファンタジーXI』や『ラグナロクオンライン』などのヒットを受けて、各社から多数のMMORPGがリリースされており、市場的には完全に供給過剰な状態で、サービスの終了や撤退も相次いでいる。グラナド・エスパダの開発にはそのラグナロクオンラインの開発スタッフが参画しているそうだが、既存のMMORPGとの差別化を非常に強く意識して、ゲームシステムからグラフィックまでがデザインされているという印象を受けた。ゲームファンの注目に値する作品と言えそうだ。

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