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ここ最近のパソコンは、TV機能や小型筐体といった、“ユーザーの目につきやすい”機能や特色を盛り込んでいくのがスタンダートな製品スタイルになってきている。こうした付加価値はパソコンの使い道や設置時のインテリア性を高めてくれるが、付加価値を高めた分だけ価格が少々高めになってしまうのも事実で、高付加価値製品では、「とにかく必要な機能だけが搭載されたパソコンが安く手に入れたい」という人のニーズを満たすのは難しいだろう。
こうしたベーシックなパソコンを求める声は意外に高く、機能を絞り、低価格化を最優先したシンプルなパソコンのセールスが成功を収めている例もある。パソコンの基本性能も向上しているので、ベーシックな製品でも、ビジネスアプリやウェブブラウジング、メールなどの一般的な用途にはストレスなくこなせるようになったことも大きいだろう。
こうした市場の声を反映して、NECは基本性能の充実と低価格化を重視したシンプルなパソコンの新ブランド“ValueOne(バリューワン)”シリーズを発表した。Web直販サイト“NEC Direct”モデルとなる「ValueOne G タイプMT」は、最小構成のベーシックモデルが5万円台(価格は3月11日現在)からという意欲的な価格設定になっており、国内トップメーカーの低価格パソコンとして、注目すべき存在となっている。
「ValueOne G タイプMT」(写真の構成では、オプションで追加できる17インチ液晶ディスプレイをセットにしている) |
マシン内部にも拡張性をたっぷり備える
マイクロタワー筐体の実力
NECのパソコンはデスクトップからノートまで幅広いラインナップを誇るのだが、これらの既存モデルとValueOneシリーズの最大の違いは“シンプルさ”にある。パソコンとして最低限必要な機能をできるだけ低価格で実現し、拡張性も確保しているが、その代わり本体サイズや付加機能においての優位性はないというわけだ。それでは実機のポイントについて解説していこう。
「ValueOne G タイプMT」の筐体はマイクロタワータイプ。ケースカバーはドライバレスで開けられるようになっており、ケース内部はかなりスペースに余裕のある作りだ。本体正面に5インチベイが2つ用意し、標準では上側に光学ドライブを装備、下側は空きとなっている。光学ドライブはセレクションメニューから、CD-ROMドライブ/DVD-ROM&CD-R/RWコンボドライブ/DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ(DVDスーパーマルチドライブ)の3種類から選択可能だ。空きベイに2台目の光学ドライブを追加してオーダーすることも可能。3.5インチベイはスライド式のカバーに覆われており、フロントのUSB端子もこのカバー内にレイアウトされている。この3.5インチベイには、セレクションメニューから7種類のメディアに対応したメモリーカードスロットを選択することができる。オプション追加料金は2100円(価格は3月11日現在)と手頃な設定となっているので、デジタルカメラやメモリーカード対応の携帯電話を利用しているユーザーはチョイスしておくと、画像を中心としたデータのやり取りに便利だろう。
拡張用のPCIスロットは3本(今回使用したマシンではモデムカードが1本を占有、空きは2本)で、ビデオカード用のAGPスロットは搭載しない。空きドライブベイは5インチ、3.5インチともに1つずつだ。インターフェイス類はUSB2.0が5つ、100BASE-TX/10-BASE-T対応のLANコネクタが1つ、シリアルとパラレルが各1つずつで、セレクションメニューでIEEE1394も追加できる。拡張性に関してはドライブベイ、PCIバススロットともに十分な数で、USB端子も豊富と満足のいく仕様だ。拡張性の面での不満は非常に少ないマシンだが、AGPスロットが未搭載なのは唯一残念な点だ。
本体正面および背面 |