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日本ビクター、デジタルオーディオ市場に参入し、ヘッドホン内蔵型のMP3プレーヤーなど新製品を投入

2005年06月08日 18時39分更新

文● 編集部 小林久

日本ビクター(株)は8日、デジタルオーディオプレーヤー市場に参入し、その第1弾となる新製品“XAシリーズ”3機種を発表した。

今回発表されたのは、アームレスのヘッドホンにプレーヤー機能を搭載した『XA-AL55』(容量256MB)、片手で操作できるコンパクトなスクエアボディーの『XA-MP101』(容量1GB)と『XA-MP51』(容量512MB)。価格はいずれもオープンプライス。予想販売価格は、XA-AL55が1万8000円前後、XA-MP101が2万7000円前後、XA-MP51が2万円前後。

XA-AL55 XA-MP51
XA-AL55XA-MP51


“ケーブルの呪縛”から逃れられる、ヘッドホン内蔵型プレーヤー

XA-AL55
シルバー、ブラック、レッドの3色のカラーバリエーションが選べる

XA-AL55は、耳掛け型のヘッドホンにプレーヤー機能を内蔵したコンセプトが斬新なプレーヤー。ヘッドホン内蔵型のプレーヤーとしては、過去にソニー(株)が“アイワ”ブランドで投入した『AZ-HS256』や三洋電機(株)の『SSP-HP7』などがあったが、本機はスピーカーとスピーカーの間にある“アーム”がないタイプのため、よりコンパクトな印象である。本体は幅45×奥行き26×高さ52mmで、重量は電池込みで57gと、一般的なアームレスヘッドホンと大差ないサイズと重量である。

特徴はヘッドホン内蔵型としたことで、本体とヘッドホンをつなぐケーブルの処理に苦心したり、プレーヤーを入れるスペースを探したり……といった煩雑さがない点。

発表会に出席した日本ビクターAV&マルチメディアカンパニーAVCアクセサリーカテゴリー商品企画室主席の柿本 雅博(かきもと まさひろ)氏は「通勤や通学の途中はもちろんのこと、家事の途中や軽い運動の際にも使っていただけるのではないか」と利用シーンを紹介した。



XA-AL55 XA-AL55
XA-AL55は音声ナビを装備しており、写真のように装着した状態での操作が可能ヘッドホンの片側を外して使用すれば、リモコンの感覚で操作することもできる

ビクターがヘッドホン型を採用した背景には、こうした“実用性”に加えて、アームレスの耳掛け式ヘッドホンの開発に先行したメーカーである点も関係しているという。ビクターは1999年3月発表の『HP-AL5』でアームレスタイプのヘッドホンを初めて市場投入したメーカーだが「現在市場に出回っているヘッドホンのうち約55%がアームレスタイプのヘッドホンで320万台ぐらいの市場になっている」(柿本氏)という。現在主流のアームレスヘッドホンは1000~1500円前後の製品が売れ筋とのことだが、HP-AL5に搭載されているヘッドホンはそれより数ランク上のユニットを採用し、音質にもこだわっているという。

XA-AL55 XA-AL55
左側のスピーカーには単4電池を収納する右側のスピーカーには操作ボタンが並び、プレーヤー機能はここに内蔵する

ヘッドホンのスピーカー部分は直径30mmのネオジウムユニットで、デジタルデータをアナログの信号に変換するD/Aコンバーターは、16bitの音楽信号を18bitに拡張する“18bit ΣΔ D/Aコンバーター”を採用。サウンドエフェクトとして、4種類のプリセットイコライザーのほか、米SRS Labs社の技術を利用した仮想サラウンドの“SRS WOW”や低音の迫力を増すための“SRS TruBass”などが用意されている。

XA-AL55 XA-AL55
パソコンとの接続はUSB 2.0で、ストレージクラスに対応する別売の“スポーツアダプター”『AA-AL55J』。XA-AL55の上にかぶせるようにして使う

HP-AL5は、液晶ディスプレーを持たないが、その代わりに10ヵ国語対応の“音声ナビゲーション”機能を搭載した。これは、設定変更や選曲操作を行なう際に音声で結果を知らせるもので、耳に装着したままの状態でも操作できるよう配慮したものだという。操作ボタンは右耳のヘッドホンに集められており、リモコンのように手に持って使うことが可能だ。

再生可能なファイル形式はMP3(32~192kbps)とWMA(32~192kbps)で、著作権保護技術のWMA/DRMにも対応する。内蔵するフラッシュメモリーの容量は256MB。専用の転送ソフトはなく、本体をUSB 2.0経由でパソコンにつなぎ、ドラッグ&ドロップでファイルをコピーすればいい。電源は単4電池1本で、最大20時間の連続再生が可能。プレイリストは3つまで登録できる。

本体カラーはシルバー、ホワイト、ブラック、メタリックレッドの4色が選べる。出荷は6月下旬を予定。別売でスポーツアダプター『AA-AL55J』も近日発売する。価格は未定。




MP3ダイレクト録音にも対応したスクエア機

XA-MP101
片手で操作できるスクエアボディーを採用した『XA-MP101』

一方、『XA-MP101』と『XA-MP51』はオーソドックスなスクエアスタイルを採用。市場には、スティック型の製品が多いが、日本ビクターAV&マルチメディアカンパニーAVCシステムカテゴリー商品企画室主席の嶋田 正明(しまだ まさあき)氏によると、「片手で操作しやすいスクエアフォルムを選んだ」という。ボタンも“PLAY”“STOP”“FF”“REV”ボタンを十字に並べて、MDプレーヤーなどの操作性に慣れたユーザーが違和感なく使えるようにしたという。

機能面での特徴は、アナログのLINE入力で接続したソースをパソコンなしでMP3ファイルとして保存できる“ダイレクトレコーディング”の機能を搭載した点で、「パソコンの扱いが苦手な人でも使いやすくした」(嶋田氏)という。このほかにも番組の録音が可能な“FMチューナー”やモノラルのADPCM形式で保存できる“ボイスレコーディング”機能など、豊富な機能を持たせた。

XA-MP101とXA-MP51の違いは本体カラーとメモリー容量のみで、それ以外の仕様は共通。再生可能なファイル形式はMP3(8~320kbps)とWMA(32~192kbps)で、著作権保護技術のWMA/DRMにも対応する。パソコンとの接続はUSB 2.0で行ない、専用ソフトなしにドラッグ&ドロップで簡単に曲を転送できる点はXA-AL55と同様。電源は単4電池1本で、最大17時間の再生が可能。楽曲情報の表示は27言語に対応しており、「海外のいろいろな曲をダウンロードしても対応できる」(嶋田氏)という。

音質面では、D/Aコンバーターは“18bitΣΔD/Aコンバータ”で、ネオジウムマグネット搭載のオリジナルヘッドホン(7mW+7mW)を同梱。サウンドエフェクトとして5バンドイコライザー(プリセット5種類、ユーザー設定1種類)を装備する。プレイリストは機器側で設定する仕様になっており、M3UやPLU形式のプレイリストには対応していない。



XA-MP51 XA-MP51
前面、4つのボタンが十字状に配置されている上部にはヘッドホン端子と音量ボタンを装備
XA-MP51 XA-MP51
左側面には“MENU”ボタンと“REC”ボタンを装備右側面にはUSB端子とLINE入力端子を装備

本体サイズは幅50×奥行き15×高さ50mmで、重量は42g(単4型乾電池1本を含む)。本体カラーは1GBのXA-MP101が“メタリックシルバー”と“メタリックブルー”の2色、512MBのXA-MP51が“メタリックシルバー”“メタリックブラック”“メタリックレッド”“パールホワイト”の4色が選べる。発売は7月中旬。

音質にこだわった製品開発を──発表会から

本日東京・新橋の28'S GINZAホールで開催された製品説明会では、日本ビクターAVCアクセサリーカテゴリー長の斉藤 学(さいとう まなぶ)氏などが出席し、今後の戦略について説明した。

斉藤 学氏
日本ビクターAVCアクセサリーカテゴリー長の斉藤 学氏

斉藤氏は、冒頭で「デジタルオーディオプレーヤーの市場は米国から始まって、ヨーロッパに波及し、日本でも広がってきた」と現状を説明。世界市場は、2005年に3500万台、2006年に4245万台、2007年に4700万台に広がっていくという予測を示した。

国内でのオーディオ製品は右肩下がりの現状だが、その中でデジタルオーディオプレーヤーだけは伸びており、「MDは縮小し、HDDやメモリーオーディオが業界の主力になるのは間違いがない」(斉藤氏)とした。

そんな市場動向の中、ビクターは高音質とオリジナリティーを重視。複合商品やシステム商品などにも積極的に取り組んでいきたいとした。斉藤氏が挙げた注力ポイントは「長年培ってきたビクターならではの高音質のテクノロジーを実践すること」「(ヘッドホン内蔵型など)使用シーンを広げる新しい提案」「パソコンに慣れていない人でも手軽に音楽を楽しめる便利な機能の提供」であるという。斉藤氏は「2006年度に国内シェア10%を取ること」を目標に掲げた。



嶋田氏 柿本氏
日本ビクターAVCマルチメディアカンパニー商品企画室主席の嶋田 正明氏日本ビクターAVCマルチメディアカンパニーAVCアクセサリーカテゴリー商品企画室主席の柿本 雅弘氏

また、嶋田氏はデジタルオーディオプレーヤーはパソコンの周辺機器から始まったと前置きした上で「ビクターは音楽の愛好者をターゲットにオーディオの関連機器の観点からデジタルプレーヤーの製品開発を行なっていきたい」と述べた。

嶋田氏はビクターの製品開発の姿勢として「どんな商品でも音にこだわりを持って開発している。100万のオーディオにはそれにあったいい音、数千円のラジオにもそれにあったいい音がある」とした。今回の製品では“音の出口となるヘッドホン”に注力し、「(XA-MP101/55に付属するのは)インナーイヤーのヘッドホンだが、長年改良してきた製品をチューンナップして搭載した」という。



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