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サン、10周年を迎えるJavaの現況や今後に関するプレス向けセミナーを開催――「Javaなしで地球は回らない」

2005年05月19日 22時48分更新

文● 編集部 内田泰仁

サン・マイクロシステムズ(株)は19日、東京・用賀の同社オフィスでプレス向けのセミナーを開催し、2005年で10周年を迎える“Java”テクノロジーの、これまでの歴史や現在の状況、今後の展開についての説明を行なった。

Javaの10年史。プラットフォームや製品のリリースに加え、Javaに絡んだ米マイクロソフト社との訴訟~和解もあったJava 2 Platformのラインナップ

当初は家電全般を誰でも簡単にコントロールする装置の開発プロジェクトの一環として、既存プログラミング言語の長所だけを取り込んだシンプルな言語として開発した“Oak”をベースに(1992年にOakを搭載した試作機が完成したが、商品化はされなかった)、インターネット上での利用を主として開発された“Java”が登場したのは1995年。“Write once,Run Anywhere”を標榜する互換性、開発生産性、拡張性の3点をメリットに掲げ、現在では、ミッションクリティカル分野を含むサーバー環境から携帯電話、ICカードにまで搭載製品が広がっており、「Javaなしで地球は回らない」と言えるほどに多種多様な分野でJavaが用いられているという。

“Java 2 Platform,Enterprise Edition(J2EE)”の概要フィールドマーケティング統括本部ストラテジスト伊藤敬氏

同社の現在のJavaプラットフォーム“Java 2 Platform”は、規模に応じて、エンタープライズ向けの“Java 2 Platform,Enterprise Edition(J2EE)”、標準タイプの“Java 2 Platform,Standerd Edition(J2SE)”、家電/モバイル機器向けの“Java 2 Platform,Micro Edition(J2ME)”がラインナップされている。Javaが広く用いられている理由について、10年の歴史などについて説明したフィールドマーケティング統括本部ストラテジスト伊藤敬氏は、システム開発言語およびシステム運用基盤としての優位性を挙げ、

  • 開発言語としての進化と、それを支える投資が各社により行なわれている
  • オープン・スタンダードに基づいた透明性と、将来的なロードマップを持っている
  • 製品ベンダー間の競争によって急速に発展し、ユーザーが最適な製品を選択できる

といった点が受け入れられたと述べた。

また、具体的な市場の動きとして取り上げられたウェブアプリケーションサーバー市場では、大規模基幹システム(メインフレームからの移行、新規の基幹システム)でJ2EEの採用が増加、用途は従来のEコマース関連からミッションクリティカルシステムへと拡大し、採用している業種も多彩になっているという。

デベロッパー・プログラムオフィスのJavaテクノロジーエバンジェリスト、石原直樹氏3次元デスクトップ環境“Project Looking Glass”Javaを用いたリッチクライアントのサンプル。XMLをベースとしたシンプルなコードで構築されている

Javaの今後について説明したデベロッパー・プログラムオフィスのJavaテクノロジーエバンジェリスト、石原直樹氏は、今後のトレンドや注目すべき技術として、3次元デスクトップ環境“Project Looking Glass”や、次世代のクライアント・アプリケーション技術、スクリプト言語との統合(“Scripting For Java Platform”)、サービス指向アーキテクチャーの取り込み(“Java Business Integration(JBI)”)などを挙げた。この中で同氏は、クライアント・アプリケーションの将来像について触れ、今後、ウェブアプリケーションはより“Fat”に(ウェブアプリケーションのリッチクライアント化)、リッチクライアントはより“Thin”に(スリム化、簡易化)なっていくとして、「二項対立は止揚(アウフヘーベン/矛盾する要素を発展的に統一すること)されつつあり、両者は近付きつつある」と述べている。特にリッチクライアントについては、XMLをベースとした簡易な構築がより進展し、“JDesktop Network Components(JDNC)”により、XMLとXML用ツールによりさらに簡単な開発環境が実現するとしている。

Javaの今後の拡大に向けた取り組み。Javaの発展を支えた“先進的開発者”層から“一般的な開発者”層への普及拡大が目標だとしている開発の容易化が進められた開発環境『Java Studio Creator』

Javaの今後の発展に向けた取り組みとしては、“3M to 10M”スローガンに基づくJava開発者数のさらなる拡大(300万人いるという開発者を1000万人にするという取り組み)と、これを支えることになる“Ease of Development”(簡単な開発)への取り組みの強化が挙げられている。Javaを取り巻く環境や開発者層はこれまでの10年で大きく変化し、現在ではキャリアの若い開発者も多数になったという。このような状況や今後の普及に向け、同社ではより容易に開発できるツールや、テスト/デバッグ/メンテナンスの容易化を、互換性や可搬性を堅持した上での言語仕様の変更も視野に入れて進めていくという。

フィールド・マーケティング統括本部ストラテジストの野瀬昭良氏サンが提供する“最良のJavaプラットフォーム”を支える3本の柱

同社によるJava関連ビジネスの展開について説明したフィールド・マーケティング統括本部ストラテジストの野瀬昭良氏は、「JavaやJ2EEなどが広まれば(同社が)ビジネス的に成功するというわけではない」として、同社が“Javaを使ってどのように儲けるのか、何を提供していくのか”という点を解説した。同氏が挙げた、サンのJavaと関連した製品/サービスは以下のとおり。

  • Java Center サービス(コンサルティング)
  • Sun Ray Ultra Thin Client(セキュアーなJ2EEアプリケーション端末として)
  • Java教育サービス
  • Sun Java System Application Server(Windows対応により拡大を促進)
  • Java開発環境(Sun Java Studio Enterprise/Standard/Creator)

また、「最良のJavaプラットフォームを提供」することが同社のビジネスの最大の目標だと述べ、OpteronまたはUltraSPARC搭載サーバー製品、SolarisとJavaの3本柱によるJavaプラットフォームの提供に努めていくとした。

なお同社は、Java10周年にちなんだイベントとして、3月に“Java Computing 2005 Spring”を開催したが、今年11月15~17日には、6月の技術カンファレンス“JavaOne Conference”(米サンフランシスコ)の“後夜祭”的位置付けとして、“Java Computing 2005 Fall”(仮称)を東京で開催する予定だという。

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