キヤノン、手ぶれ補正付き光学12倍ズームレンズ搭載デジタルカメラ『PowerShot S2 IS』を発売――“DIGIC II”搭載フォトプリンターも

キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は18日、手ぶれ補正機能付きの光学12倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラ『PowerShot S2 IS』と、“DIGIC II”を搭載したコンパクトフォトプリンター『SELPHY CP600』を6月上旬に発売すると発表した。価格はオープン。

	『PowerShot S2 IS』

『PowerShot S2 IS』は、振動ジャイロで手ぶれを検知し、手ぶれを打ち消す方向にレンズを動かすことで手ぶれを抑える“シフト式光学手ブレ補正機構(IS：IMGE STABILIZER)”と超音波モーター(USM)を搭載し、2004年2月に発表した『PowerShot S1 IS』の後継機種。ズーム倍率を10倍から12倍に、CCDを320万画素から500万画素(1/2.5インチ)に増やすとともに、映像エンジンを“DIGIC II”に強化したのが特徴。動画機能も強化されており、音声のサンプリング周波数を倍の約44kHz(16bit)に上げ、ステレオにも対応。サウンドレコーダーとしても利用できる。動画撮影中に静止画を撮影する“フォト・イン・ムービー”機能を搭載するほか、動画撮影用のボタン“ムービーボタン”も用意されている。モニター用の液晶パネルも1.5インチから1.8インチ(約11万5000画素)に大型化された。

レンズはUD(Ultra Low Dispersion)レンズを採用した9群11枚構成の光学12倍ズーム(焦点距離f=6.0～72.0mm(35mmフィルム換算で36～432mm相当、F2.7～3.5)で、“スーパーマクロ撮影”機能では最短撮影距離が0cm。静止画の最大解像度は2594×1944画素(JPEG/DCF準拠/DPOF対応)、動画は640×480画素で毎秒30フレーム(AVI/Motion JPEG圧縮/WAV)。シャッタースピードは15～1/3200秒。シャッタースピード優先や絞り優先などのモードで、ユーザーが設定した値では適性露出が得られない場合に適性露出となるように自動で設定値を変更する“セーフティシフト”機能も搭載している。記録メディアはSDメモリーカードを利用する(16MBのSDメモリーカードが付属)。

インターフェースもUSB 2.0(Hi-Speed)に高速化され、ダイレクトプリント規格の“PictBridge”“CPダイレクト”“Bubble Jetダイレクト”に対応。電源は単3形乾電池×4本を利用し、ニッケル水素電池(2300mAh)を利用すれば最大約550枚の撮影が可能(CIPA測定法準拠)。本体サイズは幅113.0×奥行き75.5×高さ78.0mm、重量は約405g。ネックストラップ、ステレオビデオケーブル、インターフェースケーブル、アプリケーションを収録したCD-ROM(Canon Digital Camera Solution Disk)、単3形アルカリ乾電池が同梱される。

	『SELPHY CP600』

『SELPHY CP600』は、2004年9月に発表した『SELPHY CP330』の後継機種。プリンターとして初めて映像エンジン“DIGIC II”を搭載することで高画質化とプリントの高速化を図ったのが特徴。オーバーコート付きの昇華型熱転写方式を採用し、解像度は300×300dpi。イエロー/マゼンタ/シアン各色256階調で、約1677万色に対応。用紙サイズは、Lサイズ/カードサイズ/ポストカードサイズ/ワイドサイズの4種類に対応し、Lサイズのプリント時間は従来機種から16秒短縮された約54秒。プリントの進行状況は本体上面のサークルエンブレムに内蔵したLEDイルミネーションガイドで分かるようになっている(黄/赤/青/白の4色が順次点灯)。

インターフェースは、USB。ダイレクトプリント規格“CPダイレクト”や“PictBridge”に対応し、DPOFをサポート。パソコンと接続する場合の対応OSは、Windows XP/2000(SP4)/Me/98 SE、Mac OS X 10.1.5～10.3。携帯電話機からIrDA準拠の赤外線通信でプリントする“プリントビーム”機能にも対応する。電源はAC100Vアダプター(DC24V出力)と標準で同梱される充電式バッテリーパック『NB-CP2L』を利用でき、バッテリー駆動も可能。消費電力は最大60W(待機時4W以下)。本体サイズは幅178.0×奥行き131.0×高さ58.5mm、重量は約875g。

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