このページの本文へ

ソニー、光学12倍ズームのサイバーショット『DSC-H1』を発表――運動会需要を狙う

2005年05月18日 15時15分更新

文● 編集部 伊藤咲子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ソニーマーケティング(株)は18日、デジタルカメラ“サイバーショット”シリーズの新製品として『DSC-H1』を発表した。DSC-H1は、運動会シーズンを前に「子供の成長記録をしっかり残す」をコンセプトにファミリー層の需要をターゲットにした製品で、光学12倍ズームと光学式手ぶれ補正機能を搭載する。ズームアップ時の画像確認をサポートするため、民生用レンズ一体型デジタルカメラ市場でクラス最大(同社調べ)という2.5インチの液晶パネルを搭載する。6月17日発売で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は6万円前後。

DSC-H1 DSC-H1
DSC-H1 DSC-H1
光学12倍ズーム搭載。グラウンドの離れた場所で競技をしている子供を撮りたい時などに威力を発揮するという

DSC-H1の主な特徴は以下のとおり。

光学12倍望遠ズームレンズを搭載
1/2.5インチの有効510万(総530万)画素Super HAD CCDを搭載し、運動会など被写体が遠く離れた場所にいる場合でもアップで撮影できるように、光学12倍の望遠ズームレンズ(F2.8~3.7、f=6~72/35mmフィルムカメラ換算時で36~432mm相当)を採用する。2cmのマクロ撮影が可能。また、本体と同時に、焦点距離が1.7倍のテレコンバージョンレンズ『VCL-DH1758』(レンズ構成3群5枚)を発売。これを併用すれば光学約20倍(35mmフィルムカメラ換算時で734mm相当)のズーム撮影が行なえ、後述の光学手ぶれ補正機能も有効に働く。倍率が0.7倍のワイドコンバージョンレンズ『VCL-DH0758』(レンズ構成は3群3枚)も用意されており、35mmフィルムカメラ換算時で26mm相当(ワイド端)の広角撮影も行なえる。価格は各1万5750円で、他社製品と比べて価格が抑えられている。
光学式手ぶれ補正機能搭載
高倍率ズームでの撮影時には手ぶれが発生しやすく、また運動会など混雑した会場では安定した撮影姿勢がとりにくい。DSC-H1の光学式手ぶれ補正機能は、“常時モード”と“撮影時モード”の2種類のモードを用意する。常時モードは、手ぶれを防ぐ補正レンズが常に動いている状態になり、液晶画面上で常に補正された画像が見られる。撮影時モードは、シャッター半押しから露光終了までの間だけ手ぶれ補正機能がONとなり消費電力を抑えることができる。手ぶれ機能のON/OFFを切り替える押しボタンを液晶画面の上部に配置し、2種類のモードはメニューで設定する。
2.5インチの大型液晶モニター搭載
2.5インチのTFT液晶パネル(11万5000ドット)を搭載し、運動会など大勢の中から被写体を探したり、ズームアップ時に構図を確認したりする作業をサポートする。また液晶画面の表面には低反射処理が施され、撮影後に現場で写真を見せ合うなど、屋外でも画像が確認しやすいという。
VCL-DH1758
VCL-DH1758本体にVCL-DH1758を取り付けたところ
DSC-H1

ファインダーは電子式で、0.3インチのTFT液晶パネル(11万5000ドット)。ソニー独自のフレキシブルスポットAF機能を搭載し、画像の横約90%/縦約90%の範囲で、フォーカスボタン/十字キーを使って任意の場所にピントを合わせることができる。記録解像度/記録形式は、静止画が2592×1944ドット/JPEGで、動画が640×480ドット(最大毎秒約30フレーム)/MPEG-1。サイバーショットのほかの製品同様、同社独自の画像処理エンジン“リアル・イメージング・プロセッサー”を搭載し、ノイズの発生が低減されているという。起動時間は約2.1秒で、レリーズラグは約0.009秒、シャッターラグは約0.3秒、撮影間隔は約1.0秒。

32MBのメモリーを内蔵するほか、記録媒体としてメモリースティック/メモリースティック PRO/メモリースティック PRO(High-Speed)/メモリースティック デュオ/メモリースティック PRO デュオ/メモリースティック PRO デュオ(Hi-Speed)に対応する。パソコンや周辺機器との接続に、USB(USB 2.0 Hi-Speed対応)端子を備える。ダイレクトプリント規格“PictBridge”対応。 バッテリーは単3形ニッケル水素充電池が2本付属し、 同梱の電池を使用した場合の標準撮影枚数は約290枚(CIPA規格に基づく)。底面には三脚用のコネクターを備えている。本体のサイズは幅107.8×奥行き91.2×高さ81.4mmで、重さは約591g(バッテリーほかを含む撮影時の重量)。

アクセサリーとして、予備バッテリーを収納できるソフトキャリングケース『LCJ-HA』(5500円)、ジャケットケース『LCJ-HA』(5775円)、クリーニングクロス『KK-CA』(900円)を本体と同時に発売する予定。そのほか、ソニースタイル・ジャパン(株)のECサイト“ソニースタイル”では、(株)吉田の“吉田カバン”とのコラボレーションによるオリジナルケースを販売する予定(詳細未定)。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン