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【こちら秋葉原一丁目ホームページ】Act.0004「秋葉原クロスフィールド」(後編)

2005年05月01日 18時14分更新

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古書街、スポーツ街、電気街の関係

――万世橋を渡って交通会館の方へ抜けると神保町へつながりますけど、あちら側との関係はどうなりますか?

【山本】千代田区は、いわゆる「~街」というのが3つあるといいます。電気街、古書街、それからスポーツ街。その3つが渾然一体となって、回遊エリアになればいいと考えているようです。間に、まつ屋とか老舗の店があってちょうどいいのではないのといいますけど。ただ、買い物に行く層が違うんじゃないのかと思いもしますが……。千代田区は、このあたりを回遊をできるような街にしたいと考えているようです。そうしたら、一日、ここら辺であそべると。妹尾先生は、神保町は文系の心、アキハバラは理系の心だとおっしゃいますけど。

――ここ数年、秋葉原も変わってきていますよ。ビルの上のほうとかに新しい本屋さんができていて、アニメとか写真集に強いお店とか、むしろ、秋葉原のコンテンツ系に近い部分があると思うのですが。ただ、同じ日に行くかといったら、それは微妙かという気もしますが。距離が結構ありますからね。千代田区はセグウェイOKにしてレンタルすればいいんだよ。「セグウェイ特区」とか(笑)。

【山本】そういうニーズがあるのでしたら、丸の内~大手町のような無料周回バスをやってもいいと思っています。千代田区がやるというのもなんでしたら、われわれ事業者が協力し合ってやってもいいかと。

――それ凄いですね! しかし、そうやって秋葉原や千代田区が面白くなってくると、東京のバランスが結構変わってくるのではないかと思いますが、どうですか?

【山本】われわれとしては、東京都の重心が西や南に寄っていたのを引き戻したいという思いはあります。西から東に戻りつつあるのは確かなんです。一時、新宿側に人も金もオフィスも動いたんですけど、今は新宿より大手町だよねと戻りつつある。大手町の再開発が進んでいます。かつては浅草が繁華街だったのが上野になり有楽町になり、六本木になりというように南に移っていたのを引き戻したい意識はあります。やはり北側にオフィスを含めた良い環境がなかったのはあるます。老舗はあるのですが、一見さんが行きにくい。きんつばとか、そうそう毎日食べられませんからね(笑)。

――インターネットで寿司屋さんの客が増えたという話がありますよね。東京の東側に多い伝統的な文化で、取っつきにくいと思っていたものもネットで勉強してから行けばいいというような兆候があると思います。そういう、時代の変化の中でその東京の重心のことを捉えると面白そうですね。

【山本】そうですね、その中でわれわれの商売のネタがあると。スクラップアンドビルドが出てきますからその中で新しい仕事を見つけるという。ホテルも今まで南側の品川や六本木や台場にずいぶん立派なホテルができてきたのですけど、東京駅から北側に良いのがなかった。いままで、北側は鬼門だと言われていたみたいです。それが、日本橋とかにホテルができて、良い循環が生まれるといいと思います。

――山本さんご自身は、どちらにお住みなんですか?

【山本】仕事はハンバに半分くらいいて、住まいは隣のマンションに(笑)。担当だったもので、ついつい勢いで……。

――えっ、ご自身でタイムズタワーに買われたのですか!

【山本】失敗したなと思います。ついつい(笑)。セカンドルームでなくて本宅ですよ。家族も一緒です。でも、部屋から北側に上野の森とか、東側に天気の良いときは木更津や君津の海が見えてきれいですよ(笑)。

――いいですねぇ。うらやましいなぁ。

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