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松下電器産業、薄型テレビ“VIERA”シリーズ9機種を発売――映画を高品質に表示できるプラズマテレビをアピール

2005年04月06日 23時37分更新

文● 編集部 内田泰仁

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松下電器産業(株)は6日、薄型テレビ“VIERA”シリーズの新製品として、37V~50Vインチの地上/BS/110度CSデジタルハイビジョン放送対応プラズマテレビ3機種と、19V~32Vインチの地上/BS/110度CSデジタルハイビジョン放送対応液晶テレビ6機種を5月1日に発売すると発表した。価格はすべてオープンプライス。

この日行なわれた製品発表会には、CMキャラクターの小雪さんも登場!

この日発表された製品のラインナップとパネルサイズ、画素数、本体サイズ(液晶テレビは本体のみのサイズ)/重量、編集部による予想実売価格は以下のとおり。

プラズマテレビ

TH-37PX500
37Vインチ、1366×768画素、幅1038×奥行き98(下部最大138)×高さ670mm/35.0kg、40万円前後
TH-42PX500
42Vインチ、1024×768画素、幅1138×奥行き98(下部最大138)×高さ730mm/40.0kg、50万円前後
TH-50PX500
50Vインチ、1024×720画素、幅1327×奥行き98(下部最大138)×高さ843mm/52.0kg、65万円前後

液晶テレビ

TH-26LX500
26Vインチ、1366×768画素、幅724×奥行き107(下部最大141)×高さ487mm/約21.0kg、30万円前後
TH-32LX500
32Vインチ、1366×768画素、幅857×奥行き107(下部最大141)×高さ563mm/約24.5kg、35万円前後
TH-19LX50
19Vインチ、1280×768画素、幅514×奥行き125×高さ395mm/約9.0kg、16万円前後
TH-23LX50
23Vインチ、1366×768画素、幅612×奥行き125×高さ441mm/約10.5kg、20万円前後
TH-26LX50
26Vインチ、1366×768画素、幅663×奥行き107(下部最大141)×高さ494mm/約19.0kg、25万円前後
TH-32LX50
32Vインチ、1366×768画素、幅795×奥行き107(下部最大141)×高さ573mm/約22.0kg、30万円前後

“VIERA”プラズマテレビ“PX500”シリーズ。左から『TH-50PX500』『TH-42PX500』『TH-37PX500』

“映画まで鮮やかに映し出す”ことを目指したというプラズマテレビ“PX500”シリーズの3製品は、PDP(プラズマディスプレーパネル)、ドライバー(映像回路)、プロセッサー(デジタル受信回路)の3つを中心とする画像システム“PEAKS(ピークス)”を強化。発光効率が約15%向上したPDPと従来モデルより光の透過率を抑えた前面保護ガラス“ディープブラックフィルター”を採用し、明るい環境下での映り込みを低減し、奥行き感のある映像表示を実現。さらに、最大14bitのデジタル信号処理と新開発の駆動制御により中間部~明部の階調性を高め、階調不足によるノイズ感や黒つぶれを抑え、細部まで滑らかに描写するという。

また、パネルの発光効率向上や駆動制御の改善などによる低消費電力化が進み、年間消費電力量(JEITA基準による)は、従来モデル“PX300”シリーズと比較すると、TH-37PX500で約35%、TH-42PX500で約30%、TH-50PX500で約25%の削減を実現しているという(年間消費電力量はTH-37PX500が250kWh/年、TH-42PX500が331kWh/年、TH-50PX500が449kWh/年)。

このほか、それぞれ2基のチューナーを持つデジタルおよびアナログチューナー、大きなボタンや見やすい文字プリントなどを採用する“らくらくリモコン”や、ユーザーの好みを自動学習してお勧めの番組を知らせる“インテリジェントテレビ番組ガイド”、静止画/MPEG-4動画の再生に対応したSDカードスロット、次世代デジタルテレビ向けインターフェース規格“HDMI(High-Definition Multimedia Interface)”端子、パソコン接続用のRGB入力端子(ミニD-Sub15ピン)などを装備する。

“VIERA”液晶テレビ“LX500”シリーズ。左から『TH-32LX500』(テレビ台はオプション)、『TH-26LX500』“VIERA”液晶テレビ“LX50”シリーズ。上段左から『TH-32LX50』『TH-26LX50』、下段左から『TH-23LX50』『TH-19LX50』

液晶テレビは、上位モデルの“LX500”シリーズ2機種と、普及タイプの“LX50”シリーズ4機種の前6機種がラインナップ。26Vインチ以上の製品(TH-26LX500、TH-32LX500、TH-26LX50、TH-32LX50)は、液晶パネルに高視野角なIPS(In Plane Switching)方式のパネルを採用する(視野角は垂直水平ともに176度)。

“LX500”シリーズは、秒間60フレームの映像から独自の動きベクトル解析技術により中間フレームを作成し秒間90フレームの映像として表示する“フレームクリエーション”技術と、各映像フレーム間にバックライトを順次消灯させる“バックライトスキャン”技術により映像の残像を低減する“クリアフォーカス駆動”や、画面全体の情報を解析し映像シーンをリアルタイムに検出し、これに基づいてシーンに適したバックライトの明るさを自動制御する“シーン適応型バックライト制御”やコントラスト/ガンマ補正を行なう“シーン適応型コントラスト・ガンマ補正”といった機能を持つ液晶制御機能“アドバンスト液晶AI”などを新たに装備した画像処理システム“PEAKS”を採用する。なお、“LX50”シリーズの“PEAKS”は、“アドバンスト液晶AI”は装備するが“クリアフォーカス駆動”は持たない。

このほかの機能/装備としては、ダブルチューナー(デジタル/アナログともに。LX500のみ)、“インテリジェントテレビ番組ガイド”(LX500のみ)、静止画/MPEG-4動画再生対応のSDカードスロット(動画再生はLX500のみ)、HDMI端子(LX500のみ)、らくらくリモコン、などを備える。

『SA-XR55』『SB-TP60』『SC-HT06』

また同社では、“VIERA”シリーズ新製品の発売と併せて、“VIERA”およびHDD/DVDビデオレコーダー“DIGA”にデザインイメージを合わせた、7.1ch対応デジタルAVコントロールアンプ『SA-XR55』、5.1chスピーカーシステム『SB-TP60』、2.1chスピーカー搭載のホームシアターオーディオシステム『SC-HT06』を5月1日に発売する。価格はいずれもオープンプライスで、編集部による予想実売価格は、『SA-XR55』が5万5000円前後、『SB-TP60』が5万8000円前後、『SC-HT06』が5万8000円前後。

パナソニックマーケティング本部本部長の牛丸俊三氏グローバル市場での37インチ以上の薄型テレビにおけるプラズマ/液晶テレビの出荷台数比較
この日行なわれた記者発表会で製品の概要を説明したパナソニックマーケティング本部本部長の牛丸俊三氏は、グローバルの37インチ以上の薄型テレビ市場では、プラズマテレビが90%を占めるとのデータを示すとともに、地上デジタル放送の受信可能エリアの拡大やDVD-Videoの販売枚数の増加といった高画質コンテンツの普及により、37インチ以上のテレビの需要拡大が今後さらに進むと予測し、大画面プラズマテレビのラインナップ強化をアピールした。また、量販店店頭と購入後に設置するリビングとの照度の違いを指摘し、リビング(約75~150ルクス)よりも10倍以上明るい量販店店頭(約2000ルクス)での液晶テレビとプラズマテレビの画質比較は、実使用環境と周囲の明るさが大きく異なるため、必ずしも正しい比較にはならないと指摘した。
CMキャラクターの小雪さん。新CMは“天女”をイメージしたものとのことで、4月下旬からオンエア予定だという

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