松下電器産業(株)は6日、薄型テレビ“VIERA”シリーズの新製品として、37V~50Vインチの地上/BS/110度CSデジタルハイビジョン放送対応プラズマテレビ3機種と、19V~32Vインチの地上/BS/110度CSデジタルハイビジョン放送対応液晶テレビ6機種を5月1日に発売すると発表した。価格はすべてオープンプライス。
この日行なわれた製品発表会には、CMキャラクターの小雪さんも登場! |
この日発表された製品のラインナップとパネルサイズ、画素数、本体サイズ(液晶テレビは本体のみのサイズ)/重量、編集部による予想実売価格は以下のとおり。
プラズマテレビ
- TH-37PX500
- 37Vインチ、1366×768画素、幅1038×奥行き98(下部最大138)×高さ670mm/35.0kg、40万円前後
- TH-42PX500
- 42Vインチ、1024×768画素、幅1138×奥行き98(下部最大138)×高さ730mm/40.0kg、50万円前後
- TH-50PX500
- 50Vインチ、1024×720画素、幅1327×奥行き98(下部最大138)×高さ843mm/52.0kg、65万円前後
液晶テレビ
- TH-26LX500
- 26Vインチ、1366×768画素、幅724×奥行き107(下部最大141)×高さ487mm/約21.0kg、30万円前後
- TH-32LX500
- 32Vインチ、1366×768画素、幅857×奥行き107(下部最大141)×高さ563mm/約24.5kg、35万円前後
- TH-19LX50
- 19Vインチ、1280×768画素、幅514×奥行き125×高さ395mm/約9.0kg、16万円前後
- TH-23LX50
- 23Vインチ、1366×768画素、幅612×奥行き125×高さ441mm/約10.5kg、20万円前後
- TH-26LX50
- 26Vインチ、1366×768画素、幅663×奥行き107(下部最大141)×高さ494mm/約19.0kg、25万円前後
- TH-32LX50
- 32Vインチ、1366×768画素、幅795×奥行き107(下部最大141)×高さ573mm/約22.0kg、30万円前後
“VIERA”プラズマテレビ“PX500”シリーズ。左から『TH-50PX500』『TH-42PX500』『TH-37PX500』 |
“映画まで鮮やかに映し出す”ことを目指したというプラズマテレビ“PX500”シリーズの3製品は、PDP(プラズマディスプレーパネル)、ドライバー(映像回路)、プロセッサー(デジタル受信回路)の3つを中心とする画像システム“PEAKS(ピークス)”を強化。発光効率が約15%向上したPDPと従来モデルより光の透過率を抑えた前面保護ガラス“ディープブラックフィルター”を採用し、明るい環境下での映り込みを低減し、奥行き感のある映像表示を実現。さらに、最大14bitのデジタル信号処理と新開発の駆動制御により中間部~明部の階調性を高め、階調不足によるノイズ感や黒つぶれを抑え、細部まで滑らかに描写するという。
また、パネルの発光効率向上や駆動制御の改善などによる低消費電力化が進み、年間消費電力量(JEITA基準による)は、従来モデル“PX300”シリーズと比較すると、TH-37PX500で約35%、TH-42PX500で約30%、TH-50PX500で約25%の削減を実現しているという(年間消費電力量はTH-37PX500が250kWh/年、TH-42PX500が331kWh/年、TH-50PX500が449kWh/年)。
このほか、それぞれ2基のチューナーを持つデジタルおよびアナログチューナー、大きなボタンや見やすい文字プリントなどを採用する“らくらくリモコン”や、ユーザーの好みを自動学習してお勧めの番組を知らせる“インテリジェントテレビ番組ガイド”、静止画/MPEG-4動画の再生に対応したSDカードスロット、次世代デジタルテレビ向けインターフェース規格“HDMI(High-Definition Multimedia Interface)”端子、パソコン接続用のRGB入力端子(ミニD-Sub15ピン)などを装備する。
“VIERA”液晶テレビ“LX500”シリーズ。左から『TH-32LX500』(テレビ台はオプション)、『TH-26LX500』 | “VIERA”液晶テレビ“LX50”シリーズ。上段左から『TH-32LX50』『TH-26LX50』、下段左から『TH-23LX50』『TH-19LX50』 |
液晶テレビは、上位モデルの“LX500”シリーズ2機種と、普及タイプの“LX50”シリーズ4機種の前6機種がラインナップ。26Vインチ以上の製品(TH-26LX500、TH-32LX500、TH-26LX50、TH-32LX50)は、液晶パネルに高視野角なIPS(In Plane Switching)方式のパネルを採用する(視野角は垂直水平ともに176度)。
“LX500”シリーズは、秒間60フレームの映像から独自の動きベクトル解析技術により中間フレームを作成し秒間90フレームの映像として表示する“フレームクリエーション”技術と、各映像フレーム間にバックライトを順次消灯させる“バックライトスキャン”技術により映像の残像を低減する“クリアフォーカス駆動”や、画面全体の情報を解析し映像シーンをリアルタイムに検出し、これに基づいてシーンに適したバックライトの明るさを自動制御する“シーン適応型バックライト制御”やコントラスト/ガンマ補正を行なう“シーン適応型コントラスト・ガンマ補正”といった機能を持つ液晶制御機能“アドバンスト液晶AI”などを新たに装備した画像処理システム“PEAKS”を採用する。なお、“LX50”シリーズの“PEAKS”は、“アドバンスト液晶AI”は装備するが“クリアフォーカス駆動”は持たない。
このほかの機能/装備としては、ダブルチューナー(デジタル/アナログともに。LX500のみ)、“インテリジェントテレビ番組ガイド”(LX500のみ)、静止画/MPEG-4動画再生対応のSDカードスロット(動画再生はLX500のみ)、HDMI端子(LX500のみ)、らくらくリモコン、などを備える。
『SA-XR55』 | 『SB-TP60』 | 『SC-HT06』 |
また同社では、“VIERA”シリーズ新製品の発売と併せて、“VIERA”およびHDD/DVDビデオレコーダー“DIGA”にデザインイメージを合わせた、7.1ch対応デジタルAVコントロールアンプ『SA-XR55』、5.1chスピーカーシステム『SB-TP60』、2.1chスピーカー搭載のホームシアターオーディオシステム『SC-HT06』を5月1日に発売する。価格はいずれもオープンプライスで、編集部による予想実売価格は、『SA-XR55』が5万5000円前後、『SB-TP60』が5万8000円前後、『SC-HT06』が5万8000円前後。
パナソニックマーケティング本部本部長の牛丸俊三氏 | グローバル市場での37インチ以上の薄型テレビにおけるプラズマ/液晶テレビの出荷台数比較 |
CMキャラクターの小雪さん。新CMは“天女”をイメージしたものとのことで、4月下旬からオンエア予定だという |