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Barracuda7200.8

Barracuda7200.8

2005年04月11日 00時00分更新

文● 鈴木 雅暢

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「Barracuda7200.8」
Seagateから登場した最新の3.5インチHDD「Barracuda7200.8」。

 Barracuda 7200.8は、Seagateから登場した最新の3.5インチHDDだ。前モデルのBarracuda 7200.7 Plusからさらに記録密度が向上し、プラッタ1枚あたりの容量が133GBに達したのが最大のトピックだ。これまで4枚以上のプラッタが必要だった400GBという大容量を3枚のプラッタで実現しており、製造が軌道に乗ればコスト低下も見込め、400GBという容量もより身近になってくるだろう。

 内部転送速度は最大95MB/秒とUltra ATA/100の理論転送速度である100MB/秒に肉薄、サステインド転送速度でも65MB/秒と現行最速レベルとなっている。インターフェイスはシリアルATA版とUltra ATA/100版があり、前者はシリアルATAIIのネイティブコマンドキューイング(NCQ)にも対応する。

●WinBench99/DiskTransferRate ●WinBench99/DiskAccesTime
●WinBench99/DiskTransferRate 連続したデータの転送性能を見るテスト。80GBプラッタモデルに比べて15%、100GBプラッタからは8%の性能向上が見られる。現行HDDとしてはもちろんトップ。●WinBench99/DiskAccesTime HDDから最初のデータが出力されるまでのアクセスタイムを計測するテスト。100GBプラッタモデルに比べて3%、80GBプラッタからは17%も遅くなっている。

 残念ながら今回入手できたのは、Ultra ATA/100のモデルだが、ベンチマークテストの結果からは133MBプラッタの実力を垣間見ることができる。WinBench99のDiskTransferRateでは69.8MB/秒と、80GBプラッタモデルから15%、100GBプラッタモデルから8%のアップと優秀な成績。ここまでくるとUltra ATA/100ではインターフェイスはボトルネックとなっている可能性もあり、シリアルATA版の登場が待たれる。一方、高密度化の影響か、Disk Acces Timeは15.2msと遅い。大量データのコピーは高速だが、細かいアクセスが頻出する用途では弱いという結果。もしかしたら体感的には80GBプラッタモデルよりむしろ遅く感じてしまうかもしれない。一般ユースにはいいだろうが、そろそろハイエンドユーザー向けにはより高速な選択肢(10000rpmの製品)もほしいところだ。

ST3400832Aの主なスペック
製品名 ST3400832A
容量 400GB
プラッタ/ヘッド数 3/6
プラッタあたりの容量 133GB
回転速度 7200rpm
平均待ち時間 4.16ms
平均シークタイム 8ms
キャッシュ 8MB
内部転送速度 最大95MB/秒
サステインド転送速度 最大65MB/秒
インターフェイス UltraATA/100
アイドル時消費電力 7.2W
アイドル時騒音レベル 28dB
重量 635g

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