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宮崎県木城町とNTT西日本/NTT、ブロードバンドを利用した住民参加の高齢者向け福祉サービスのトライアルを開始

2005年03月25日 23時59分更新

文● 編集部

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宮崎県木城町、西日本電信電話(株)、日本電信電話(株)は25日、ブロードバンドを利用した新しい住民向けサービスの検証を行なうため、高齢者向けの福祉サービス“見守りコミュニケーション支援サービス”の共同トライアルを28日に開始すると発表した。

ひとり暮らしシニア向けのサービス
ひとり暮らしシニア向けのサービス(高齢者ユーザー、見守られる側向け)

木城町は、宮崎県の中部に位置する人口5789人の町で、面積の84%を山林原野が占める。木城町では、デジタルデバイドの解消のために加入者系光ファイバーを整備し、2004年4月からインターネット接続や行政情報サービス、健康管理サービスなどを提供しているが、利便性の高いサービスとして“福祉サービス”に対する要望が高齢者を中心に多いことから、高齢者に対する“コミュニケーション機会の創出”や、家族や福祉事務所などによる“見守り”、災害や緊急時における“メッセージ同報サービス”“通報サービス”などについて検証を行なう目的で、トライアルを実施することにしたもの。トライアルでは、“気配感(つながり感)”を通じた通信や、各種ユーザービリティーなどのサービス面や技術面での検証を行なうという。

自治体/在介/コールセンター向けのサービス
自治体/在介/コールセンター向けのサービス(見守る側向け)

期間は28日から6月30日まで。トライアルに参加するのは、木城町の高齢者約30名と、木城町内外に住む家族(数世帯)、親しい友人とボランティア、木城町の福祉課/防災課など、木城町中央在宅介護センタなど。システムにはタッチパネル端末、コミュニケーションライト端末を利用する。

トライアルのシステム構成
トライアルのシステム構成

トライアルでは、木城町が参加者の募集/決定、トライアルフィールドの提供、住民向けコンテンツの提供を行ない、NTT西日本(宮崎支店)が“特定地域向けIPデータ通信網サービス”を提供、NTT情報流通基盤総合研究所がトライアルシステムの構築、トライアル端末やソフトウェアの提供、フィージビリティーやビジネスモデルの評価/検証などを行なうという

今後、トライアルの結果を踏まえ、木城町に本格的な導入を進めるだけでなく、日本の山間町村全体が抱えるデジタルデバイドの解消に向けた取り組みとして、広く普及/促進を目指すとしている。

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