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アドビ システムズ、PDFファイル作成ソフトの低価格パッケージ『Adobe Acrobat 7.0 Elements日本語版』を22日に店頭販売開始

2005年04月06日 12時08分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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アドビ システムズ(株)は6日、PDFファイル作成ソフトの低価格パッケージとして『Adobe Acrobat 7.0 Elements日本語版(Windows版)』を22日に発売すると発表した。店頭および同社直販サイト“アドビストア”でパッケージ販売するほか、アドビ製品としては初めて、アドビストアからのダウンロード販売も行なわれる。ダウンロード販売の価格は4900円。Elementsから同 Standardへのアップグレードは2万9800円(アドビストアでのみ販売)となる。

『Adobe Acrobat 7.0 Elements日本語版(Windows版)』のパッケージ
『Adobe Acrobat 7.0 Elements日本語版(Windows版)』のパッケージ

Adobe Acrobat 7.0 Elements日本語版は、2004年12月に発表されたPDFファイル作成ソフトの最新版で、発表当初は100本以上のライセンス販売のみで提供されていた。しかし、日本では個人ユーザーが店頭でパッケージを購入する比率が高いことから、世界に先駆けてElementsのパッケージ版販売、ならびに同社製品では初となるダウンロード販売に踏み切った。ちなみに、「米国ではダイレクトメールによるカタログ販売が多く、英国やオーストラリアでは店頭販売比率が比較的高いものの、量販店のもつ影響力は日本が最も高い」(インテリジェント ドキュメント部部長の市川 孝氏)とのこと。

Adobe Acrobat 7.0 Elements日本語版の起動時ダイアログボックス
Adobe Acrobat 7.0 Elements日本語版の起動時ダイアログボックス

主なターゲットは、個人で購入するビジネスユーザー、および個人事業者やSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)といった従業員が100人未満の小規模法人で、顧客の声として「より信頼性のある、高品質なAdobe PDFを作成するパッケージソフトを提供してほしい」という声に応えるべく販売するもの。同社では、「Elementsの(店頭市場への)投入により、PDF活用へと至る広い土台を築きたい」としている。

PDFファイルのセキュリティー設定の画面 PDFファイル作成時の互換性や圧縮率、解像度設定の画面
PDFファイルのセキュリティー設定の画面PDFファイル作成時の互換性や圧縮率、解像度設定の画面

なお、ElementsはPDFファイルの作成を主体に機能を限定したもので、Standard/Professionalのようなレビュー用にコメントの追記を許可するといった機能は持たないが、作成するPDFファイルについて、印刷/変更/テキストや画像のコピーなどを許可するか否かを設定可能。また、Microsoft Word文書からPDFファイルを作成する場合、見出しや脚注、目次などのスタイル設定を読み込んで、PDFファイルの見出し/目次として自動生成する機能を備える(ただし、スタイル設定のないプレーンな文書からPDFファイルを作成する場合は、この機能をオフにしたほうが作成時間が短縮できる)。

対応OSはWindows 2000(SP2以降)/Windows XP(Tablet PC Edition含む)。動作環境は、CPUがPentiumクラス以上、メモリーは128MB以上(256MB以上を推奨)、HDD 80MB以上(オプションのインストールファイルキャッシュ用に45MB以上の空き容量を推奨)、さらにAdobe Reader 7.0インストール用に70MBの空き容量、など。


同時に、システム管理者がクライアントパソコンにAdobe Acrobat 7.0 Elements日本語版を一括導入する際に、インストール時のオプションを事前に設定できる“Install Shield Tuner(英語版)”も無償提供する。インストール時に入力を求められる、会社名/名前/シリアルナンバーなどをあらかじめ設定しておき、インストール作業を自動実行できるというもの。Adobe Acrobat 7.0 Elements日本語版のほか、Acrobatシリーズ全製品に利用可能。詳細は同社ウェブサイトを確認いただきたい。

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