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日立製作所、実生活に必要な運動と対話が行なえるロボット“EMIEW”を開発

2005年03月15日 17時23分更新

文● 編集部

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(株)日立製作所は15日、障害物の回避など実生活で必要な運動能力を持ち、少し離れた場所(1m程度)からもマイク無しで人と対話して行動できるロボット“EMIEW”(エミュー)を開発したと発表した。

“EMIEW”
“EMIEW”

“EMIEW”(※1)は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託事業“次世代ロボット実用化プロジェクト プロトタイプ開発支援事業”の一環として開発されたもの。人の暮らしをサポートするロボットとして開発され、まわりの人や物体に衝突しない“安全性”と人の動きに合わせて移動できる“モビリティ”、親しみやすいデザインによる人との“人間との共存、協調”が図られているという。

※1 “EMIEW”の名称は、軽快に動き、人との対話ができる仕事仲間であるロボットを意味するという。

人と同じ空間で、人の動きに合わせた速さで動けるように、倒立2輪移動機構を採用し、最大走行速度は時速6km。センサーにより周辺の障害物を検知すると、衝突を回避するための経路を計算し、それを避ける機能を搭載しており、機敏性は最大加速度が4m/s2。複数の聴覚センサーにより音の方向(発信源)を見つけたうえで、視覚センサーにより人の顔を認識する機能と、高品位の音声合成技術による自然な声で応える機能を搭載。アーム(腕)は、人の腕と同じ自然な動きが可能な6自由度で、物をつかめる1自由度のハンド(手)を装備する。動作データには、人間の動きをモーションキャプチャーしたものを利用しているという。身長は130cmで、体重は約70kg。

同社では今後、受付案内や、オフィスでの物流サポートなど「人間と共存、協調できるロボット」として機能向上を図り、実用化を進める予定としている。

なお、“2005年日本国際博覧会”(愛・地球博)において、6月9日から19日まで“モリゾー・キッコロメッセ”、7月中旬から夏休み期間中は“Nature Contact 日立グループ館 ユビキタス・エンターテインメント・ライド”でデモンストレーションと展示を行なうとしている。

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