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日本HP、9色インクで高画質写真をプリントできるインクジェットフォトプリンター『HP Photosmart 8753』など2機種を発表――新ブランド“Vivera”のインクも

2005年02月24日 23時04分更新

文● 編集部

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日本ヒューレット・パッカード(株)は24日、日本初という9色インクを利用するA3ノビ対応のインクジェットフォトプリンター『HP Photosmart 8753』と、オールインワンプリンター『HP PSC 1610 All-in-One』を発表した。HP Directplusでの販売価格は、『HP Photosmart 8753』が6万円前後の予定(5月発売予定)、『HP PSC 1610 All-in-One』が1万5960円(3月9日発売)。

『HP Photosmart 8753』
『HP Photosmart 8753』

『HP Photosmart 8753(エイチピー フォトスマート 8753)』は、高画質の写真をプリントするためのA3ノビ対応のデジタル写真用プリンターで、デジタル一眼レフカメラのユーザーやアマチュア写真家をターゲットにした製品。オンデマンド型サーマルインクジェット方式を採用し、9色インクシステムを利用できるのが特徴。9色インクシステムは、3色入りのインクカートリッジを3本使用し、階調表現を向上させたもので、“3色カラーインク”(シアン/マゼンタ/イエロー)と“フォトグレーインク”(フォトブラック/ダークグレー/ライトグレー)のほかに、新たに“フォトブルーインク”(ライトシアン/ライトマゼンタ/フォトブルー)を採用することで、表現できる色空間を拡大したという。8色/7色にも対応している。

プリント解像度は最大4800×1200dpi(4色/フォト用紙の場合)。プリント速度はモノクロが最大で毎分19枚、モノクロ&カラー(混在)で毎分18枚。用紙の種類は、普通紙/インクジェット紙/フォト用紙/専用OHPフィルム/カード/アイロンプリント紙/バナー用紙/封筒に対応し、用紙サイズは最大A3ノビ(スーパーB)に対応。4辺フチなし印刷にも対応している。給紙トレイは最大100枚(普通紙)、排紙トレイは50枚(普通紙)。

インターフェースは、USB 2.0(Full-Speed)と10/100BASE-TXを搭載する。対応機種はPC/AT互換機、Macintosh。対応OSはWindows XP/2000 Professional/Me/98 SE/98、Mac OS X 10.1.5/10.2.3以降/10.3.x。“HPインスタントシェア接続機能”を利用して、ネットワーク経由で画像の送受信も行なえる。プリント言語はHP PCL レベル3、PCL 3 GUIを採用。デジカメダイレクト機能として、CF(Type I/II)/メモリースティック/SDメモリーカード/MMC/xDピクチャーカード用スロットを備えており、メモリーカードのJPEG(Exif)と非圧縮TIF(DPOF対応)の画像をプリントすることが可能。本体サイズは幅643×奥行き398×高さ203mm、重量は1.8kg。電源はAC100~240Vで、消費電力は最大29W(アイドル時最大6W)。保証期間は1年間。

『HP PSC 1610 All-in-One』
『HP PSC 1610 All-in-One』

『HP PSC 1610 All-in-One(エイチピー ピーエスシー 1610 オールインワン)』は、家庭で高画質の写真プリントのほか、スキャンとコピーも行なえるオールインワンプリンター。プリントしたい写真をチェックしたマークシートをスキャンしてプリントできる“フォトシート”機能を搭載するなど、初心者から中級者をターゲットに、低価格化を図った製品。インクシステムは6色/4色交換式で、最大印刷解像度は4800×1200dpi(4色/フォト用紙)。印刷速度はモノクロで最大毎分23枚、カラー&モノクロで最大毎分18枚。用紙の種類は、普通紙/インクジェット紙/フォト用紙/専用OHPフィルム/カード/アイロンプリント紙/封筒に対応し、用紙サイズは最大A4ノビに対応。4辺フチなし印刷にも対応している。給紙トレイは最大100枚(普通紙)、排紙トレイは50枚(普通紙)。

スキャン機能は、撮像素子にCISを採用し、光学解像度は1200×4800dpi(最大補間解像度は1万9200dpi)。入力はRGB各色16bit(Macintoshは各色12bit)で、出力は各色8bit。最大A4/レターサイズのスキャンが行なえる。コピー機能は、1200×2400dpiでスキャンした原稿を最大1200×1200dpi(フォト用紙の場合)で出力でき、25~400%の拡大縮小が可能。コピー速度はプリント速度と同じ。最大コピー枚数は99枚。

インターフェースはUSB 2.0(Full-Speed)を搭載し、メモリーカードスロットはCF(Type I/II)/メモリースティック/SDメモリーカード/MMC/xDピクチャーカード用スロット用を備えている(デジカメダイレクト機能対応)。ダイレクトプリント規格“PictBridge”にも対応。対応機種はPentium II/Celron以上を搭載したPC/AT互換機、PowerPC G3以上を搭載したMacintosh。対応OSはWindows XP/2000 Professional/Me/98 SE/98、Mac OS X 10.1.5/10.2.3以降、Mac OS 9,1以降。本体サイズは幅440×奥行き284×高さ172mm、重量は5.5kg。電源はAC100~240Vで、消費電力は最大53W(アイドル時最大3W)。保証期間は1年間。

ロゴマーク
新ブランド“Vivera”のロゴマーク

同時に発表したサプライ製品の新ブランド“Vivera(ビベラ)”は、“賞賛”を意味する「Viva」、“真実”を意味する「Vera」、“年代”を意味する「Era」の3つのラテン語を組み合わせた造語で、忠実で鮮やかな色再現性と卓越した保存性を表わしたものという。今後、鮮やかな色再現性と高い保存性を持つプリントカートリッジを同ブランドから販売する予定としている。一部の既存プリンターでも利用可能という。今回、インクとL判用紙をセットにした“フォトバリューパック”として発売する。『フォトバリューパック・6色』(価格は3990円、3月9日発売)、『フォトバリューパック・3色』(価格は3402円、3月11日発売)。店頭販売は4月の予定。

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