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“秋葉原クロスフィールド”に入居の大学など12機関が発表に!

2005年02月18日 04時38分更新

文● 美和

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 JR秋葉原駅の北側に建設中の“秋葉原クロスフィールド”。産学連携機能を有した“秋葉原ダイビル”と、店舗やイベントホールなどが予定されている“秋葉原UDX”という2棟のビルで構成されている。“秋葉原ダイビル”は今年3月、“秋葉原UDX”は来年3月の竣工予定となっている。

 17日、エヌ・ティ・ティ都市開発(株)、ダイビル(株)、鹿島建設(株)の3社が秋葉原万世ビルで開催した“秋葉原クロスフィールド産学連携機能フロア入居者及び活動内容記者発表会”で、“秋葉原クロスフィールド”に入居する産学連携機関が明らかになった。入居するのは、公立はこだて未来大学、独立行政法人 産業技術総合研究所、国立大学法人 筑波大学、デジタルハリウッド大学、国立法人 東京大学 大学院情報理工学系研究科、学校法人 東京電機大学、(株)日本テクノロジーベンチャーパートナーズ、日本弁理士会、学校法人早稲田医療学園 人間総合科学大学、ぷらっとホーム(株)、学校法人 明治大学、学校法人 稚内北星学園大学といった12の産学機関。

説明会風景
NTT都市開発(株)、ダイビル(株)、鹿島建設(株)の3社が“秋葉原万世ビル”で主催した“秋葉原クロスフィールド産学連携機能フロア入居者及び活動内容記者発表会”。入居する12機関のほか、各機関の活動内容について説明した

 国立法人 東京大学は大学院情報処理工学系研究科に創造情報学専攻を新設。産官学連携を含むプロジェクトを行なうとしている。一方、国立大学法人 筑波大学は、社会人向けの夜間法科大学院を開設。知的財産やグローバルビジネスなどの法分野での教育や実地訓練を行なうと発表した。そのほか、学校法人 稚内北星学園大学が東京サテライト校として開校。IT技術者養成を目的とした教育を展開したいとしている。馴染み深いところではぷらっとホーム(株)が入居を発表しており、IT系ベンチャー製品の動作検証や商品販売支援、ロボットなどの先端研究の支援などを表明した。

ぷらっとホーム社長 ぷらっとホーム
ぷらっとホーム(株)の代表取締役社長の鈴木友康氏ぷらっとホーム(株)は、IT系ベンチャー製品の動作検証や商品販売支援、ロボットなどの先端研究の支援などを表明

 “秋葉原クロスフィールド”を管理・運営する(株)クロスフィールドマネージメントの代表取締役社長である山口皓章氏は、冒頭の挨拶で「産学連携機能、情報ネットワーク機能、、集客機能が“秋葉原クロスフィールド”に集約されている。新しい秋葉原の創出につなげたい」と語った。
 続いて“秋葉原クロスフィールド”のプロデューサーである東京大学先端科学技術研究センターの妹尾堅一郎特任教授が、同地区の役割について解説を行なった。妹尾氏は「秋葉原は世界的な商業都市で交通の便がいい。“つくばエクスプレス”が開通することにより、筑波などの研究都市と結ばれ、利便性がさらに高まる。また、知識の集積性の高さも魅力。一時期、渋谷を“ビットバレー”と呼んだことがあるが、秋葉原がある千代田区はビットバレーの約2倍のIT企業が集まっている」と秋葉原と秋葉原周辺の特性について説明した。その上で、「秋葉原が持つ“パーツ”“マテリアル”“デバイス”を集積する力をさらに深化させれば、世界中に情報を発信できるし、世界中から情報が集まってくる。次世代事業・サービスのテスト地として、次世代技術のプロモーションの地として、先端技術を担う人材を作る地として、“秋葉原クロスフィールド”をその中心地としたい」と語った。

山口皓章氏 妹尾堅一郎氏
(株)クロスフィールドマネージメントの代表取締役社長である山口皓章氏東京大学先端科学技術研究センター特任教授の妹尾堅一郎氏。“秋葉原クロスフィールド”のビジョンについて語った
秋葉原クロスフィールドでは、伝統の深化と産業の創出の2点が必要と語る秋葉原は”理科系の心の街”と秋葉原の重要性を強調
日本全国で「産学連携の機関は栄えているが、その周りの街が元気がなくなっている例がたくさんあるので、これを避けたい」最新のテクノロジーに五感で触れることにより、街や技術がより深化するという“秋葉原先端技術テーマパーク”構想
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